構造・設計詳細
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 00:17 UTC 版)
「M7グレネードランチャー」の記事における「構造・設計詳細」の解説
M7 グレネードランチャーは筒型の装置であり、一端をM1小銃の銃口に取り付け、着剣装置を用いて固定する。そして、反対側に固定用クリップ付きの円筒形擲弾を差し込むが、この差込部に刻まれている溝は射程の目安を示しており、深く差し込むほど長射程が期待できる。発射には専用の高圧空包弾であるM3弾を使用する。M3弾は銃本体へのダメージが大きく、使用時にはM1小銃の半自動装填機能を無効化する必要があったため、M7 グレネードランチャー用の小銃は、他の小銃と区別されていた。ただし、緊急時には通常のM1小銃にM7 グレネードランチャーを装着して使用する事もあった。弾頭は通常の擲弾のほか、対装甲弾・発煙弾などいくつかのバリエーションがあり、また、通常の手榴弾に取り付けて擲弾の代用とするアダプターも存在する。通常、1個小銃分隊あたり3つのM7 グレネードランチャーが配備されていた。M7A1からM7A3までの改良型が存在する。 M7 グレネードランチャーには発射器本体の他にいくつかの付属品が存在する。M15補助照準器(M15 auxiliary sight)は銃床左側面に取り付け、曲射時の照準に用いる。台尻に取り付けるゴム製のクッションも存在する。 M1カービン用の小銃擲弾発射器、M8 グレネードランチャーはM7 グレネードランチャーとほぼ同一の構造を有している。発射にはM6擲弾用空包を用いる。
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