構造・調弦法とは? わかりやすく解説

構造・調弦法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/09 16:33 UTC 版)

ヴィオラ・ダ・ガンバ」の記事における「構造・調弦法」の解説

ヴァイオリンのように標準化され形状はないが、ヴァイオリン属との違いとして以下のような特徴がある。 表板はややふくらんでいるが裏板は平らで、どちらもヴァイオリン属比べると薄い板が使われ、そのため弦の張力ヴァイオリン属よりも弱い。バロック時代ヴィオラ・ダ・ガンバには、ヴァイオリン属同様に、表板を補強する力木ちからぎ)や、表板と裏板をつなぐ魂柱こんちゅう)がある。響孔はヴァイオリン属の f 字形とは異なりC字形のものが多いが、f 字形や、炎形など不定形のものもある。肩の線はなだらかに棹(ネック)とつながり側板の幅が広い。表板と裏板側板突き合わせ接着されている。 指板ヴァイオリン属比べて平らに近い(曲率小さい)。フレットをもつが、ギターのような固定式ではなくガット弦などを棹に巻き付けたのみで、音程微調整のために動かせるようになっているフレット開放弦5度上の音程まで付いている。駒は指板同様に天面曲率小さく、そのため重音奏法が容易である。 弦の数は6本が基本で、標準的な調弦法は右図のとおり。パルドゥシュは5弦のものもある。ヴァイオリン属コントラバス除いて5度調弦だが、ヴィオラ・ダ・ガンバ4度調弦基本である。17世紀後半バスの最低弦の4度下に第7弦を追加することが考案された。リラ・ヴァイオルやヴィオラ・バスタルダはしばし特殊な調弦が行われた。 弓の形状長さ同時代ヴァイオリン属のそれに近く木部先端鋭角的曲がらずなだらかな曲線である。毛を張る木部直線になるか、または外側にやや彎曲する。

※この「構造・調弦法」の解説は、「ヴィオラ・ダ・ガンバ」の解説の一部です。
「構造・調弦法」を含む「ヴィオラ・ダ・ガンバ」の記事については、「ヴィオラ・ダ・ガンバ」の概要を参照ください。

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