構造・設計
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/23 20:26 UTC 版)
「ジョン・ハンコック・センター」の記事における「構造・設計」の解説
ジョン・ハンコック・センターは、縦横やX字型の分厚いフレームがむき出しになった独特の外観が特徴である。これは建物を支える構造体を隠さずそのままデザインとして外に出す構造表現主義建築の一例であり、外観を見ればこの超高層ビルの重さを支えるチューブ構造や鋼鉄フレームの存在を感じることができる。 ビルの外側に配したフレームで筒状の構造体をつくり、全体を吊るして支えるチューブ構造は、風や地震の揺れからビルを守り、ビルの軽量化や100階以上への超高層化を可能とする技術的アイデアであり、その後完成したワールドトレードセンターやAONセンターもこの構造を採用している。特にこのビルでは縦方向や横方向のほか、さらにX字型のフレームで補強をしている。これは超高層ビルの構造をより丈夫にし、ビル内部の柱を極力なくしてオフィスに柱が立ち並ぶ事態を避けるための工夫である(柱を減らしてオフィスに賃貸できる面積を増やしたことで経済性も高まった)。 頑丈そうなフレームが壁面を覆う独特の外観はジョン・ハンコック・センターを建築史上でも記念碑的な存在としている。こうした構造表現主義的・ハイテク建築的手法は、1980年代以降香港上海銀行・香港本店ビルなどを手がけたノーマン・フォスターらが多用しているが、構造エンジニアでもあったファズラー・カーンがその先駆的役割を果たした。 内装は1995年に一新され、ロビーにトラバーチンや模様入り大理石が張られるなどした。ビル外側の楕円状の公開空地は、季節の草花や3.7m(12フィート)の滝がある市民の憩いの場になっている。ビル上方は夜になると白くライトアップされシカゴ全域から見ることができ、さらに祝日ごとにライトアップの色が変わる。
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「構造設計」の例文・使い方・用例・文例
- 彼らは主に構造設計をしています。
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