構想の具体化とは? わかりやすく解説

構想の具体化

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 18:45 UTC 版)

Mitsubishi SpaceJet」の記事における「構想の具体化」の解説

2005年5月第46回パリ国際航空ショーで、三菱これまでの計画案縮小モデルNext Generation RJ として展示したこの年春ごろ、30クラスでは成熟した市場に対して需要限りがあり、また21世紀前半にはアジア航空需要急成長見込める、といった理由から70席 - 90席に規模拡大したこれに伴い三菱内部開発研究小型機から大型機を対象とし、同年9月中間評価公表した構想再構築が必要となり、初飛行2011年平成23年)になる見通しとなったYS-11三菱MUシリーズいずれも自力による販売躓いていることから、三菱包括的提携行ったボーイングや、友好関係にあるボンバルディア販売網利用することも考慮していたという。 経済産業省2006年平成18年)度予算開発助成金5億円を獲得した2006年5月31日開催され経済産業省主催民間機開発推進関係省庁協議会において、三菱MJ開発状況についての説明行い、この時点YS-11業務運用していた防衛庁(現・防衛省)・国土交通省航空局)・海上保安庁に対してMJ購入要望した。これに対して各省庁は「ニーズ合えば購入する」との認識示したが、うち海上保安庁同年11月YS後継としてDHC-8 Q300導入する発表2009年配備)、12月には航空局YS海外機に置き換えられた。防衛省では、輸送機として利用していた海上自衛隊中古KC-130Rから空中給油機能を外しC-130R」として6機導入、航空自衛隊飛行点検機として利用している機体後継としてセスナ サイテーション680Aを選定した防衛省自衛隊)は、この他にも人員輸送機電子戦訓練機航法訓練機電子測定機としてYS多数利用している。これらの機体は、老朽化により2017年から順次退役予定されているが、2017年4月時点では後継機に関する発表はない。 同年7月開催されファーンボロ航空ショーで、三菱模型計画概要展示した内容以下のとおり基本となる90席機MJ-90、小型70席機MJ-70、大型96席機の計画 MJ-90は全長35.0 m、最大離陸重量42,100 kg離陸滑走路1820 m、巡航速度マッハ0.78、航続距離3600 km MJ-70は総重量38,200 kg離陸滑走路長1740 m 航続距離はいずれも3300–3900 km設定しているが、これは米国国内線など比較短距離路線での採用見込んでいる。 主翼には炭素複合材利用して軽量化すると共に空気抵抗低減させた機体形状採用し燃費向上させる乗り心地良く整備費安く客室および空港へ騒音低減させる8月末の経産省審議会での三菱報告以下のとおりである。 ジェットエンジンは、騒音公害によってジェット機進入制限されている伊丹空港への乗入れを狙うため、プロペラ機並み低騒音重要視されている。2006年8月ロールス・ロイス了解覚書MOU) を締結し共同検討作業が行われている。搭載予定されているのは推力5900–6750 kgが2基で、RB282系列派生型RB282-50(仮称)が有力である。7段の高圧コンプレッサー2段高圧タービン備えファン直径は1.3 m を超えるGE三菱の間でも交渉が行われている。想定されるエンジンはCF34-10クラスだが、三菱は同エンジンコア改め空力的な再設計やホットセクションの材質改良など、大幅な改変望んでおり、妥結には至っていない。エンジンについて2008年10月現在、プラット・アンド・ホイットニーGTFPW1000G)を採用予定であることが公式サイト公表されている。 コックピット三菱主翼などを生産するボーイング787同等のものの採用考えロックウェル・コリンズとの交渉行っている。 海外でのプロダクト・サポートは、小型機整備国際網を持つスウェーデンSAAB依頼することを同年7月決定した海外パートナー言及するのは、輸出前提としているためである。 2006年9月28日読売新聞電子版)の記事によれば伊丹空港ジェット機発着枠削減される動きがある中、MJ国内使いにくくなる可能性があるため、日本航空全日本空輸MJ導入に慎重で、積極的な三菱経産省との間に温度差がある。 MJ採算ライン350機、利益確保には600機の生産が必要である。 当初500億(後に600億)とされた開発費1200億円に上ることとなったため、三菱機体開発特別目的会社設立しよう商社銀行出資求めたが、交渉難航している。 とされていた(記事内容根拠についての記載はなかった)。 同時期、三菱日本航空全日空に対してMJ実現まで他機リース料肩代わり代替機売却損一部補填提案し売り込み図った。しかし日本航空は翌2007年平成19年2月22日国内線用の小型機としてエンブラエル17010機導入(オプション5機発注)すると発表し当時様々な憶測流れたが、これはジェイエアなどグループ企業機材更新時期迫っていた為、あくまでも繋ぎのための発注であり、構想具体化後の2014年30機以上のMRJ発注した事で、日本航空としては初めての国産旅客機自社発注実現した経済産業省2007年平成19年)度予算開発助成金として18年度の4倍となる20億円を要求し支援強化誇示した

※この「構想の具体化」の解説は、「Mitsubishi SpaceJet」の解説の一部です。
「構想の具体化」を含む「Mitsubishi SpaceJet」の記事については、「Mitsubishi SpaceJet」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「構想の具体化」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「構想の具体化」の関連用語

構想の具体化のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



構想の具体化のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、WikipediaのMitsubishi SpaceJet (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS