外伝『トリニティセブン -リヴィジョン-』の登場人物
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「トリニティセブン 7人の魔書使い」の記事における「外伝『トリニティセブン -リヴィジョン-』の登場人物」の解説
宮澤 三成(みやざわ みつなり) 17歳。専門術式は聖語術(イーハ・トーヴェ)。「書庫」は嫉妬(インウィディア)で、テーマは幻想(リディカル)。所持する魔道書は伝説の魔道書の一冊である「リディカリア詩篇」であり、リディアの愛称で呼んでいる。 派生作品「トリニティセブン -リヴィジョン-」の主人公。元々は私立聖イザヤ高等学校に通う演劇部所属の高校二年生で、将来は小説家か脚本家を目指していた。後述の鈴香が転校してきた際に一目惚れして告白に踏み切った際、突如として発生した彼女と魔物との交戦に巻き込まれてしまい、一度死亡してしまっている。直後に鈴香の手で魔道書「リディカリア詩篇」と魔道融合(ミスティック・フュージョン)される事で蘇生すると共に、魔道の素質を開花させた。 過去に両親をデパートの爆発事故で亡くして祖父に引き取られたが、当の祖父が旅好きで不在がちな為、中学生になったばかりの妹である月夜をシスターコンプレックス気味に溺愛しつつ、と事実上の二人暮らしを送っている。両親を亡くした経験から「現実はクソだ」という諦観を抱えており、常に自分にとって最悪な方向に現実が傾いていく可能性を想定する様は鈴香から「現実を受け入れ過ぎている」と評された。 蘇生した当初は自覚も無く、鈴香への告白も含めて夢であったかのように感じていたが、当の鈴香が恋人になることを了承した事からそれらが現実に起こった事だと再認識。自身の死と蘇生を知らされ、「自分にとっての最悪の展開」である妹の窮地に辛うじて駆け付けると共に、魔道士としての生を歩む覚悟を決めた。 魔道士としては完全な初心者だが、伝説の魔道書と一心同体の状態であるためか、初めて「書庫」へ接続した時点で道化服を模したメイガスモードを身に付けている。リディアに術式の選択や構築を任せることで自身のイメージを即座に魔術として実行する事が可能であり、格闘戦や飛行などもこなすが、本領はあくまで自己のイメージを“物語”として世界に投影する幻影魔術。「現実はいつだって最悪だが、だからこそ不可思議な面白い事が起こってもいい」という内面の矛盾ゆえか高い素養を有しており、作中では魔道書から飛び散った頁を媒体に、現実への攻撃力を備えた炎や風の竜を具象化すると言った芸当を披露している。 東雲 鈴香(しののめ りんか) 17歳。専門術式は星辰術'(サモン・アストロジー)。「書庫」は暴食(グラ)で、テーマは神聖(サンクタス)。名称は不明だが、スマートフォン型の魔道書を所持している。 派生作品「トリニティセブン -リヴィジョン-」のヒロイン。王立ビブリア学園からのスカウトを受け、最近魔道に目覚めたばかりの天才魔道士。大災害クラスの魔物である「闇に彷徨う紳士・ヴィヴィールド」の討伐任務を与えられ、その潜伏候補として私立聖イザヤ高等学校に転入してきた事が、物語の発端となっている。 当初は帰国子女という触れ込みで学園に潜入するが、三成からの告白を受けた直後にたまたま襲撃してきた魔物と戦闘を行った際、巻き添えで彼を死亡させてしまう。そのまま放置する事を由としなかった為、如何なる経緯によってか自身の物とは別に所有していた魔道書「リディカリア詩篇」を魔道融合させる形で、三成を蘇生させた。日を改めて彼に死亡の事実と蘇生の経緯を正直に伝えると共に、彼が魔道士として目覚める瞬間に立ち会っている。 三成の告白を受け入れて恋人になる事を了承しているが、それは好意を持ったからというよりも「好きになるかもしれないから、ひとまず付き合ってみる」という程度のもの。とはいえ、「自分で生き返らせて、人生初の彼氏となったからには、三成を死なせない」と決意しているのも確かであり、彼に窮地を救われた際には頬を染める様子も見せている。 新入生でありながら既に魔道書とメイガスモードを獲得しており、戦闘では自分の意図を汲み取って半自律的に戦闘行動を取るロボットアーム「マキナ」を召喚しての射撃戦や格闘戦を行う織り交ぜるスタイルを取る。魔力を感知する能力等も非常に優れているが、一方で魔道士としての経験は浅いため、搦め手を察知出来ずに窮地に陥るなどの未熟な面も見せている。 常道 スミス(じょうどう スミス) 14歳。専門術式は至元術(アトモスフィア・エフェクト)。「書庫」は憤怒(イラ)で、テーマは調和(コンコルディア)。 派生作品「トリニティセブン -リヴィジョン-」の登場人物。王立ビブリア学園に所属する男性魔道士で、小柄ではあるが危険な魔道書を消滅させる任務を負った「焚書部隊」のリーダーを務めている。 街で発生していた行方不明事件や怪奇事件の原因を伝説の魔道書である「リディカリア詩篇」であると予測し、任務に従って消滅させる(=三成を殺害する)べく行動していた。チームの面々によって追い込まれた三成と鈴香の前に姿を現すが、その際に情報を共有した事で初めて一連の事件の原因としてヴィヴィールドが有力候補である事を知ることとなる。 彼岸花 ミチル(ひがんばな ミチル) 16歳。専門術式は獣帝術。「書庫」は強欲で、テーマは貪欲(クピディタース)。名称は不明だが、マイク型の魔道書を所持しており、メイガスモードもアイドル風となっている。 派生作品「トリニティセブン -リヴィジョン-」の登場人物。王立ビブリア学園に所属する女性魔道士であり、危険な魔道書を消滅させる任務を負った「焚書部隊」のメンバー。魔道士であると同時に聖イザヤ高等学校にも学籍を置き、尚且つ現役の女子高生アイドルとしても活動する三足の草鞋を履いている。愛称は「ミッチー」。 作中で発生していた事件の原因と目された三成の処分について、同じ高校の同級生であるという縁からまずは自分が説得するとして単身宮澤家を訪れる。しかし、その内容が「本人の了承を得てから殺害する」というだけのものであった為、殺させまいとする鈴香と戦闘に突入。昆虫系の魔物を武具や半自律型の戦闘端末として自在に召喚する戦法と確かな戦闘経験でもって優位に戦闘を進めるが、介入した三成によって逃亡を許してしまう結果となった。後に、チームの仲間たちによって確保された二人の前に姿を現すが、そこで初めてヴィヴィールドの存在を知らせる事となる。 メイガスモードではない平時の拳で家屋のドアを貫くなど、尋常ではない膂力を誇る戦闘型の魔道士。体内に複数の昆虫型の魔物を格納しており、それらを様々な形の「甲虫武装(ビートルアームズ)」として具現化しての戦闘が基本となる。中には麻痺毒を備えた物もあり、鈴香相手にも危なげなく事実上の勝利を収めている。 笹ノ木 サラサ(ささのき サラサ) 18歳。専門術式は剣灯術(イグニッション・ブレイド)。「書庫」は傲慢(スペルビア)で、テーマは善良(ベニニタス)。メイガスモードでは、着崩した剣道着のような姿を取る。 派生作品「トリニティセブン -リヴィジョン-」の登場人物。王立ビブリア学園に所属する女性魔道士であり、危険な魔道書を消滅させる任務を負った「焚書部隊」のメンバー。 作中で発生していた事件の容疑者として三成を狙う際、鈴香と共にミチルの猛攻から逃れた彼を追撃する形で登場。一刀を見舞おうとするが咄嗟に鈴香が三成を庇った事で仕留め損ない、その後両者の情報を擦り合わせた事で一旦は戦闘行動を止める事となった。 テーマにちなんだ、「善ではありません」という口癖が特徴的。作中では、所持する日本刀からの斬撃や、空中を蹴り飛ばしての高速移動と言った技を見せている。 流動 アユシ(るどう アユシ) 15歳。専門術式は傀儡術(クレイ・ビルディング)。「書庫」は色欲(ルクスリア)で、テーマは生命(アビエス)。メイガスモードでは、薄手の衣を纏った姿を取る。 派生作品「トリニティセブン -リヴィジョン-」の登場人物。王立ビブリア学園に所属する女性魔道士であり、危険な魔道書を消滅させる任務を負った「焚書部隊」のメンバー。 作中で発生していた事件の容疑者として三成を狙う際、サラサやエアリーズと共に逃走を阻止する形で登場した。能力の詳細は不明だが、三成が「実体を持つ幻影」として召喚した風の竜を褒めながらも、一瞬で消し去って見せるという芸当を披露している。 エアリーズ・カルデア 16歳。専門術式は数秘術(ロゴス・アート)。「書庫」は怠惰(アケディア)で、テーマは空虚(インフレクィンティア)。メイガスモードでは、黒を基調とした貴族風の衣装を身に纏う。 派生作品「トリニティセブン -リヴィジョン-」の登場人物。王立ビブリア学園に所属する女性魔道士であり、危険な魔道書を消滅させる任務を負った「焚書部隊」のメンバー。 作中で発生していた事件の容疑者として三成を狙う際、拘束で地面に激突しかけた二人を一瞬で停止・拘束させる形で登場した。どこか機械じみた言動が特徴的だが、一方で「書庫」や専門術式が共通しているセリナ相手には教師であっても平然と駄目出しをする等、決して無感情ではない内面を端々に見せている。神話武装と思われる大鎌を所有しているが、詳細は不明。 本編で裁定者として登場するアリエス・カルディアと非常に似通った外見や魔術の特性を見せているが、現時点での両者の関係性は不明。 セリナ=シャルロック 25歳。王立ビブリア学園所属の教師で、初任務となる鈴香のサポートの為に聖イザヤ高等学校の数学教師として潜入する形で登場した。詳細は在校生・関係者のセリナ=シャルロックを参照。 宮澤 月夜(みやざわ つくよ) 12歳、もしくは13歳。三成の実妹であり、最近中学校に進学したばかりの中学一年生。 幼い頃に火災で両親を亡くしてからは、兄と共に祖父に引き取られつつ事実上の二人暮らしを続けていた。自身に下卑た劣情を抱いた高校の教師をヴィヴィールドの眷属が取り込んだ事で一度は標的として狙われるが、間一髪で駆け付けた三成に救われると共に、兄が魔道士として目覚める瞬間に立ち会った。 魔道士ではないものの、目の前で魔道士が起こす超常現象に立ち会った事もあり、三成の死と蘇生に纏わる一通りの状況については鈴香やセリナから教えられている。素直な性格で男子生徒たちからも好意を持たれているが、本人はそれらの感情には殆んど気付いておらず、寧ろ三成に対して「ハグやキスをされても良い」と呟く形でブラザーコンプレックスの域を越えた感情を向けている事が示唆されている。
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