外伝『獅子の華』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 22:53 UTC 版)
ある日、忍者(しのは)が『でいびす』を訪れると、いつもとは異なる味の珈琲が出された。淹れた壊左によれば、代用食として戦中戦後に提供していたたんぽぽコーヒーだという。たんぽぽコーヒーを口にする忍者(しのは)を見て、壊左は在りし日の友の事を思い出していた。 昭和20年3月。アメリカ軍と結託した極道は、東京大空襲の最中に都民を避難させようとした忍者を強襲。惨蔵と壊左を残し、全ての忍者が討死を遂げた。壊左は主犯の獅子面を被った極道に襲い掛かるも、返り討ちに遭い右眼を負傷してしまう。 月日は流れ、敗戦の末に焼け跡となった東京で、壊左は一人の男と出会う。男の名は輝村獅門。「母の珈琲」の味を求めて流離う獅門に、壊左がたんぽぽコーヒーを提供したことで、奇妙な絆が生まれる。互いの正体を知らぬまま、獅門と壊左は無二の親友となるが、互いに過酷な運命を辿ることを知る由もなかった。
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