外伝『亡国の吸血姫』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 00:46 UTC 版)
「オーバーロード (小説)」の記事における「外伝『亡国の吸血姫』」の解説
鈴木悟 / モモンガ 外伝『亡国の吸血姫』の主人公。ユグドラシルのサービス終了時間直前、とある島に向かい大量に買い込んでいた花火を打ち上げた。無事打ち上げに成功するが、光の中で異世界に転移し、ゾンビの闊歩する廃墟でアンデッドの少女であるキーノと出会う。ずっと一人で過ごしていた彼女と自分自身とを重ね合わせ、両親や町の人のゾンビ化解除のための協力を申し出た。キーノと共に旅に出てからは「暴力担当」を担う。「新生アインズ・ウール・ゴウン」では第一席。 部下では無く仲間としてのキーノとはそれから200年の間楽しい旅を共に過ごしているため、かつてのアインズ・ウール・ゴウンの仲間達については朧げな記憶となっている。 キーノ・ファスリス・インベルン (keno fasris invern) 種族レベル:真祖(トゥルーヴァンパイア)7lv、劣化吸血祖神(レッサー・ワン)4lv 職業レベル:ヴァンパイアプリンセス3lv、ソーサラー8lv、セージ5lv、ハイ・セージ7lv 呼び名:亡国の吸血姫、新生アインズ・ウール・ゴウン第二席 外伝『亡国の吸血姫』のヒロイン。34lv。金髪の少女。本編でイビルアイと呼ばれる少女のもう一つの可能性。住所は不定(悟の隣)。青色41日生。趣味は世界を旅して様々な物を悟と一緒に見ること。 受けたり見たりした(超位・始原の魔法含)如何なる魔法の一つをストックし自分の魔法として発動できるというタレントを持つ。一度魔法を使えばストックの除去は出来るが、キュアイーリムの始原の魔法を無意識の内にコピーし周囲の両親等の魂を吸収し常時発動(正確には少し違う模様)してヴァンパイアとしての自我を有しているため、タレントが解除されると知性のないゾンビとなる。 インベルン王の娘として何不自由ない生活を送っていたが、ある日、キュアイーリムの始原の魔法により王都の人間がゾンビとなる。キーノ一人は上記のタレントによりヴァンパイアとなり生き残ったが、それから40年もの間、ゾンビ化の解除のために知識の習得や魔法の修練に励んでいた。その後、悟と出会いゾンビ化の解除の方策を見つけるため共に旅に出る。 ファスリス王 キーノの父親。英雄の領域を逸脱した人物。火のエレメンタリストで第四位階を修める。一般的な虹瞳人とは異なり屈強な体格をしており、槍を用いての戦闘も可能で総合的な戦闘能力は王妃より上と見なされている。性格は真面目で厳格であり、自国の統治に精力的に活動している。王妃が9歳の頃婚約している。 アンネ・ファスリス・インベルン 職業:ウィザード キーノの母である王妃。穏やかな性格。 インベリアでもトップクラスの魔力系魔法詠唱者で第五位階を修得している。 ナスターシャ インベリアの王女であるキーノ付きのメイド。有能で若くしてここまでの地位に上がって来た。 ベラン老師 キーノの午後の指導を任されていた。 太陽の神姫 悟とキーノが旅に出てから3年程経った際にゾンビ化の解除について尋ねたと思しき人物。その後のキーノのセリフから良い回答は得られなかったと思われる。 ヒュエイオーン 種族:巨神人(テイタン) 周辺諸国に恐怖を抱かす三体のナイトリッチの一人。 クネヴィラ 深淵なる軀に属するナイトリッチ。突如現れた悟を前に逃亡を図るも失敗、支配下に置かれ財産・研究資料・情報を提供させられた後滅ぼされた。 バネジエリ・アンシャス 呼び名:深淵 深淵なる軀最古参で内陣の一人。ナイトリッチで6本の腕と2つの頭を持つ。第六位階を行使出来る。グラズンの消息不明を知り、始めて深淵なる軀の面々が狩られている事に気付いた。 グラズン・ロッカー 内陣の一人である女のナイトリッチ。第八位階に到達したが消息不明となる。 ベッツ・クー・プロウン クー族のプロウンの子。6人からなる傭兵探査者チームのリーダー。悟の依頼を受け調査結果を報告した。 スクレイア 新生アインズ・ウール・ゴウン第三位。 ニュールニュール 種族:群種多触体変異種 職業:精神系魔法詠唱者 新生アインズ・ウール・ゴウン第四位。40lv超。探知能力が高い。 華結晶 種族:羽虫人(グナター) 職業:暗殺者(アサシン) 新生アインズ・ウール・ゴウン第五位。40lv超。探知能力が高い。 プラントーナ 新生アインズ・ウール・ゴウン第六位。情報収集を担当。 ムギ 新生アインズ・ウール・ゴウン第七位。情報収集を担当。キーノからは「ムーちゃん」と呼ばれる。 千刃の竜王(ソードマスター・ドラゴンロード) テールアタックがキュアイーリムのより遥かに強い竜王。 キュアイーリム=ロスマルヴァー (cure elim=los malvar) 種族レベル:幼年(ドラゴリング)10lv、若年(ヤング)10lv、青年(アダルト)10lv、老年(オールド)10lv、長老(エルダー)5lv、古老(エインシャント)5lv、真祖竜(トゥルーヴァンパイア・ドラゴン)1lv 職業レベル:プリミティブキャスター10lv、ドラゴンネクロマンサー7lv、ワールドコネクター9lv、オーバードドラゴン10lv、ソウル・ブラスフィーマー7lv、ソーサラー1lv 呼び名:元、■■の竜王 現、朽棺の竜王 95lv。住居はケイテニアス山。趣味は自身の強化。 40万を超えるゾンビを貼り付けた楕円形をしているが、敵を前にすると全長150メートル以上の、爬虫類然とした頭部に長い首、六本の太い足に翼、長い尾をした姿に変わる。その中に潜む本体は猫科の肉食獣に似た姿をしており鱗は滑らか。長い尾に長い首を持ち、瞳孔は縦に裂け瞳は真紅。 プレイヤーに備える竜王の緩やかな同盟に参加し力を蓄えてきた。開発した「滅魂の吐息」は恐るべきもので始原の魔法の中で匹敵するのは現存するか問わず5つしかない。常闇の竜王の始原の魔法の上位版であり、受けた者は世界級アイテム所持者以外は等しく消滅させられる。魂の消滅のため通常の蘇生方法での復活は不可能。しかし、計3回しか放てないという制約があり、全て放つと知性の無いドラゴンゾンビとなる。 自身の始原の魔法を使い周囲数百キロに存在する生物の魂を剥ぎ取り集約させ、アンデッド化した際の始原の魔法を行使できないというデメリットを乗り越えている。 一般に始原の魔法を行使する竜王は位階魔法を使えないが、アンデッドとなる事で死霊系の位階魔法の行使をも可能としている。 同じ竜王との連携不足、同格の存在との戦闘経験の無さ、情報収集の重要性の認識不足、竜帝の汚物と蔑むプレイヤーの使う位階魔法への嫌悪等で悟に敗北したが、キュアイーリムを倒しきれるのは同じ竜王か、凄まじい火力あるいは持久力を持つ世界級アイテム所持者だけである。
※この「外伝『亡国の吸血姫』」の解説は、「オーバーロード (小説)」の解説の一部です。
「外伝『亡国の吸血姫』」を含む「オーバーロード (小説)」の記事については、「オーバーロード (小説)」の概要を参照ください。
- 外伝『亡国の吸血姫』のページへのリンク