分類、類似種など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/30 22:20 UTC 版)
「リュウキュウスゲ」の記事における「分類、類似種など」の解説
本種は雄小穂が複数あり、雌小穂が直立し、苞に鞘があり、果包は厚膜質で膨らんで無毛、柱頭は3裂するなどの特徴でリュウキュウスゲ節 Sect. Alliiformis を立て、日本では本種のみをこれに含めるとの扱いを勝山(2015)が示している。 あえて類似種を上げるのは難しいが、本種は雄小穂が複数あること、小穂の数が多くて皆直立すること、基部の鞘が強く赤色に染まっていることなど目立った特徴が多く、判別しやすいものである。また葉が柔らかくて葉幅が広いのも目立つ特徴で、幅15mmというのはミヤマシラスゲ辺りとほぼ同等で、本種はこれより遙かに小柄なのでかなり目立つ特徴である。
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分類、類似種など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/08 05:31 UTC 版)
同属のものとしては日本では以下の3種が知られる。 Dianemobius:マダラスズ属D. csikii:ハマスズ D. fascipes:ネッタイマダラスズ D. furumagiensis:カワラスズ ハマスズは本種の斑紋をすべて淡くしたような色合いで、砂浜に生息し、希に内陸の川原に見られる。その体色は砂浜に似る。ネッタイマダラスズは本種によく似ており、生息環境も同様であるが、分布域が八重山諸島であり、混同することはない。ちなみに徳之島から沖縄諸島、宮古諸島までの間には本属のものが存在しない空白がある。カワラスズは本州から九州に分布するもので、河原や、同様に石がゴロゴロした場所を好む。本種よりやや大きく、また前翅の根元が白くなっていることなどで区別できる。ちなみにこの種はスズムシ類では美声とされる。 別属ではあるがリュウキュウチビスズ Pteronemobius sulfurariae も本種にやや似ており、ただし本種の方が光沢が弱く、またまだら模様が明瞭で小顎鬚の一部が黒っぽい点などで区別できる。この種は南西諸島に分布するが、本州でも新潟や関東地方で確認されている。 なお、シバスズ Polionemobius mikado も本種と混成してみられ、大きさや姿はかなり似ている 他、類似の小型スズムシ類は幾つかあるが、本種は脚のまだら模様でおおむね見分けがつく。
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分類、類似種など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/10 02:41 UTC 版)
本種の分類上の位置はしばしば変更されてきており、古くは Mismena tricuspidata 、も長く使われてきた。現在の扱いでは本種と同属のものはユーラシアの温帯域に10種ばかり知られるが、日本では本種のみが分布する。 他属ではあるが、ハナグモの名を持つものは以下の様なものがある。 Diaea ギョウジャグモ属D. subdola コハナグモ Ebelingia クマダハナグモ属E. kumdai クマダハナグモ Misumena ヒメハナグモ属M. vatia ヒメハナグモ コハナグモは八木沼(1960)では同属としていたくらいに本種とはよく似ている。腹部背面の模様に対になった丸い小さな黒斑が入るのが1つの目安で、ある程度は腹部の斑紋で区別できる。クマダハナグモは雌成体で体長3-4mmとかなり小柄で全体に褐色が強い。ヒメハナグモは腹部背面に斑紋がないものが多い。またこの種は北海道には多いが本州以南ではほとんど見られない。ちなみにこの種は欧米ではむしろ普通である。いずれにせよ正確な同定は生殖器などを確認するべきである。 他に樹上性のカニグモで緑色のものにアシナガカニグモ Heriaeus mellotteei があるが、この種は全身に毛で覆われている特徴がある。他にも樹上性のカニグモは多いが、たいていは褐色系の体色である。
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分類、類似種など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 06:51 UTC 版)
本種は小穂がほぼ雄雌性、苞には鞘があり、果胞にほぼ嘴がないこと、柱頭は3つに裂ける、などの特徴を共有することで勝山(2015)はタガネソウ節 Sect. Siderostictae としている。日本には本種を含めて4種があり、このうちイワヤスゲ C. tumidula は葉が線形であることで、ササノハスゲ C. pachygyna は小穂が球形をしていることではっきり区別できる。 特によく似ているのがタガネソウ C. siderosticta で、全体にやや本種の方が小さめであるとは言え、その葉の形、穂の形など非常によく似ている。ただしこの種は普通は全体に無毛で、時に葉にまばらに毛が出るのに対して、本種では葉も花茎も軟毛が多く、特に葉の縁には長い毛が並んでいるのでごく簡単に区別できる。 ただしこの2種の違いはこの点だけではなく、以下のような点もはっきり異なる(以下、タガネソウを無印、ケタガネソウをケと略記する)。 頂小穂が雄性であること。 無印では頂小穂、側小穂全てが雄雌性で、頂小穂と側小穂の違いはない。希に頂小穂が雄性の例はあるが、側小穂から雌花がなくなった形である。対してケでは側小穂は無印にやや似た形であるが、頂小穂は必ず雄性であり、しかも側小穂から雌花を無くした形ではなく、明らかに側小穂の雄花部より太い形となっている。 側小穂が短く、その雌花部が小さいこと。 ケでは小穂の長さは0.5~1cm、短い雄花部の下の雌花の部分には雌花が2~3個しか着かない。無印では小穂の長さが1~2cmあり、雌花部には数個の雌花がついている。 果胞に毛があること。 無印では果胞はほぼ無毛であるが、ケでは細かな毛が一面に生えている。それ以外にも無印では嘴はたいへん短い(0.2~0.4mm)のに対してケでは短い(0.3~0.6mm)など、形態的にも多少の違いがある。 いずれにしてもこの2種は単に毛があるかないかの違いではなく、重要な形質が異なる別種であり、たとえばチジミザサとケチジミザサのように毛の有無が違いだけの同一種、という関係より遙かに違いが大きいものと言える。その割りに見かけがよく似ていて遠目では見分けがほぼ不可能なのが困りものではある。 なお、分子系統の情報ではこの2種は同一クレードをなしており、ごく近縁であるとの判断ではあるが、そのクレードにはササノハスゲも含まれ、かつ無印との距離はほぼ同じとなっている。つまりケと無印の関係はササノハスゲと無印との関係よりずっと近い、というような判断は出ていない。ちなみに国内の同節のもう一つの種であるイワヤスゲはこの節のクレードに含まれてはいるが、これら3種とはかなり離れた位置にある、との判断である。
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分類、類似種など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/13 00:16 UTC 版)
本種の所属する属、およびその上位である族においても日本では本種のみとされている。 類似する種はいない。本種は他の部分はともかく、前胸部の両側に突き出す角状の突起がとにかく目立ち、一目で本種と判別出来る。ちなみに野澤(2016)では本種を「カメムシらしいカメムシ」という項で取り上げられており、本種は小さいながらも「存在感のある格好いいカメムシ」であるといい、5齢でもすでにこの角が発達しているためにはっきり区別出来る、としている。
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分類、類似種など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 01:06 UTC 版)
本種は頂小穂のみ雄花があって側小穂が雌性、苞に鞘がなく、果包がほぼ無毛で柱頭が3裂するなどの特徴からクロボスゲ節 Sect. Racemosae に扱われている。この節の種は日本には18種ほどあり、星野他(2011)はよく似た種としてクロボスゲをあげている。本種は頂小穂が雌雄性であること、果包が扁平でその表面がなめらかなこと、雌花鱗片の先端が芒状に突き出すことなどから他の種と区別できる。また生態的にも本種は海浜植物として出現するものなのでその点でも判別しやすい。
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分類・類似種など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/22 02:23 UTC 版)
「ミヤマジュズスゲ」の記事における「分類・類似種など」の解説
本種は小穂が雄雌性で苞に鞘があり、果胞は大きくて先が尖り、柱頭が3裂するなど多分に独特な点が多く、本種1種だけをミヤマジュズスゲ節 Sect. Mundae としている。従ってそのような点で似ているものはない。ただしヤマジスゲ C. bostrychostigma はやはり嘴の長い果胞をつけ、全体に本種と似ている。違いとしてはこの種では頂小穂が雄性、側小穂が雌性であり、その点では標準的なスゲの形となっている。 なお、この種は花がない株では雰囲気がスゲ類らしくなく、イネ科植物と間違えかねないとのこと。 名前の上ではジュズスゲ、コジュズスゲなど類似のものがあるが、本種とは似ておらず、またこれらの種間でもさほどの類似性はない。あえていえば小穂が大型で細長く尖っている点くらいである。
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分類・類似種など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/26 08:51 UTC 版)
本種は普通に見られる一般的なアメンボと異なりウミアメンボ亜科に所属する。この群は大部分が海産であるが、本種の所属する属はその中で数少ない淡水産のもので、西アジアから東南アジア、東アジアに掛けて十数種が分布する。この属で日本本土に生息する種は本種のみである。この属は淡水に見られる一般的なアメンボとは外見的にもかなりはっきり異なっている。また普通のアメンボ類にも流水に出現するものはあるが、渓流を生息域とするものはない。より近い仲間であるウミアメンボ類には日本産の種がいくつかあるが、その名の通り海産である。そういった点から日本本土では見誤るような種は存在しない。 八重山群島には同属のタイワンシマアメンボ M. lituralis が分布し、この種は本種より胸部背面の模様が単純になっている。
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分類・類似種など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 02:47 UTC 版)
本種はきわめてヤマドリゼンマイ Osmundastrum cinnamomeum に似ており、古くから近縁なものとされて来た。本種をこの種と共にゼンマイとは別属のヤマドリゼンマイ属 Osmundastrum としたこともあるし、ゼンマイ属に含めながらもこの種と共にヤマドリゼンマイ亜属 subgen. Osmundastrum とする扱いもなされた。要するに本種とこの種が近縁であり、ゼンマイにも近縁ではあるが、若干類縁が遠い別の群をなす、との判断であった。しかし分子系統を含む近年の見直しでヤマドリゼンマイはゼンマイ属から外れること、それに対して本種に関してはその外見の類似にもかかわらず、この種とは遠く、むしろゼンマイ属に含まれることが判明した。 本種は1回羽状複葉で羽片が深く裂ける点で日本産の同属の種からは容易に見分けられる。よく似ているのは上記のようにヤマドリゼンマイであるが、成熟した株ならば胞子葉の姿で容易に区別がつく。本種の胞子形成部が栄養葉と同じ形の葉の中程の羽片に集中する、いわゆる部分2形を示すのに対して、ヤマドリゼンマイでは胞子葉は栄養葉と完全に区別され、栄養葉より早くに出て先に枯れる。ただし栄養葉のみでは判別が難しい場合があるといい、牧野原著(2017)ではその記述(12行)の半分以上(8行)をその違いを説明するのに使っている。加藤(1997)ではこの2種の違いとして羽片の先端が本種では急に狭まり、ヤマドリの方は徐々に狭まる点をあげている。 2016年現在の系統的な判断では日本産ゼンマイ属の内で本種は一番基底で分岐したことになっているが、ヤマドリゼンマイはそのさらに下で分岐したこととなっている。 ゼンマイと本種の雑種と疑われるコゼンマイ O. nipponica が群馬県赤城山で採集されているが、一度採集されたのみで標本は栄養葉のみと、検証の難しい状況にある。
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分類・類似種など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 19:16 UTC 版)
「スズメノチャヒキ」の記事における「分類・類似種など」の解説
イヌムギ B. unioloides ハマチャヒキ B. hordeaceus カラスノチャヒキ B. secalinus 本種の属するスズメノチャヒキ属 Bromus には世界の温帯から亜寒帯にかけて150種以上が含まれる。日本には12種ほどが知られ、そのうちで在来種は本種を含めて3種ほどである。そのうち、イヌムギ B. unioloides は小穂がはっきり扁平であることで区別される。これ以外のものは本種も含めて小穂は円柱形に近くあまり扁平でない。そのうち多くの種では第1包頴は細い針型で主脈しかないのに対して、本種は複数の脈を持つ。同様の特徴を持つ種でもハマチャヒキ B. hordeaceus は花序の枝が短く、小穂が密集する。カラスノチャヒキ B. secalinus は本種によく似ているが成熟すると小穂の護頴の縁が巻き込んで小花の基部や小軸が見えるようになること、護頴の芒が短くて真っ直ぐであること、それに葉鞘に普通は毛がないことなどで区別できる。 長田 (1993)では、判別形質として以下のものを挙げている。 全草に毛を密生する。 小穂はほとんど扁平にならず、6~10個の小花を含む。 包頴は大きさが大きく異なり、第1は3脈、第2は7~9脈を持つ。 護頴は卵形で背面が丸い。 上方の小花の護頴には芒があり、芒は長くて乾燥すると強く外側に反り返る。 内頴の竜骨の上にはまばらに長く開出した毛がある。
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分類・類似種など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/26 00:09 UTC 版)
本種は小穂が単独で雄雌性、果胞が卵形で柄はなく嘴は目立たず、成熟すると開出するといった特徴からハリスゲ節に含められる。 勝山(2015)ではこの節に10種が含められており、その中で本種は花茎がざらつかないこと、小穂の長さが10~20mmであること、果胞が果実を緩く包むこと、は幅が1~1.5mmと細く、基部の鞘が淡褐色であることなどで他の種と区別される。その中で本種と多くの特徴を共有するのはシモツケハリスゲ C. noguchii で、違いとしては葉幅が4mm程と(この類では)とても広くなる点、及び果実表面の微細構造が異なることであるが、花時には葉は伸び出しておらず、また果実表面の観察には走査電子顕微鏡が必要とのこと、野外での観察時には判断が難しい。ただしこの種は本州、それも栃木県でしか確認されていない。 より広く見られるもので本種に似ているものとしてはマツバスゲ C. biwensis がある。いずれも北海道から九州まで広く見られ、この類では小穂の長さが1cmに満たないものが多い中、1cm程度の小穂を持つ点も同じである。様々な違いはあるが、目につくのはマツバスゲの果胞が1.5~2mmしかないことで、そのためにマツバスゲの方が小穂が細長く、本種はより太短く見える。 より小さな小穂を付けるものの中でサトヤマハリスゲ C. ruralis は従来は本種に含まれていたもので、小柄であることや小穂が小さいこと、その口部に2歯があること、更に走査電子顕微鏡による果実表面の構造に違いが見つかったことなどから別種とされた。
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分類・類似種など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/31 05:08 UTC 版)
本種の属するイトグモ属には世界で100種以上が記載されている。本種の判別は雌雄ともに交接器によらねばならない。種内には様々な変異が見られ、種の範囲については議論となるかもしれない点があることも指摘されている。 日本の場合、本科の種は本種のみである。むしろユウレイグモ科やヤマシログモ科に類似のものがある。イトグモ属はかつてヤマシログモ科に所属させたことがあり、丸っこい身体に細長い歩脚を持つことや眼の配列など似た特徴が多い。ヤマシログモ科のものにも家屋内に見られるものがあるが、斑紋があり、また頭胸部が大きく盛り上がる点で本種と見分けられる。ユウレイグモ科のシモングモ Spermophora senoculata も本種と同様な場所で見られるが、こちらは体長2-2.5mmとかなり小さい。その他のユウレイグモ類はもっと腹部が細長いものが多い。正確には眼の配列など見れば判別は容易で、ユウレイグモ科のクモは眼が左右に3個ずつ集まっている。
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分類・類似種など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/26 23:00 UTC 版)
頂小穂が雄性で側小穂が雌性、苞には鞘があり、小柄な痩果の先端、花柱の基部に盤状の付属体があることなどからヌカスゲ節 Sect. Mitratae に含まれる。この節はカンスゲ C. morrowii やアオスゲ C. leucochlora など多くの普通な形のスゲ類を含んでおり、その中で本種は側生の雌小穂がすべて根際に出て、頂生の雄小穂のみ長い柄を持って突き出ることで独特である。メアオスゲ C. candolleana なども根際に雌小穂をつけるが、通常のように上の方に着く側小穂も生じるものである。頂小穂に長い柄があって高く抜き出るという点ではアズマスゲ C. lasiolepis も共通し、この種も根際に雌小穂をつけるが、同時に長い柄を持ち、上部に出る雌小穂も持っている。オキナワスゲ C. breviscapa など南西諸島には根際に小穂をつける種が知られるが、それらの場合、雄小穂も根際に生じる。 このようなことから、本種に関しては花穂が確認できれば判別は容易であり、紛れるような種はない。ただし、では見分けるのが容易かというと、そうも言えない。何しろ小型の植物であり、しかも高く伸び出す頂小穂でさえも葉の間から顔を出すかどうかの高さしかなく、目につきづらいからである。特に開花期には葉がまださほど伸びていないのでまだしも目につきやすいが、次第に葉が生長すると小穂がその間に埋もれてなおさらに目につきにくくなり、一見では開花していないヒメカンスゲ C. conica か何かに見えるともいう。
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分類・類似種など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/12/01 06:47 UTC 版)
「ユノハマサラグモ」の記事における「分類・類似種など」の解説
同属のものでは日本ではこの1種のみ知られる。類似の種は幾つかある。伏せ皿型の皿網で、腹部が白地に黒斑を持つものはアシナガサラグモ、シロブチサラグモ、タイリクサラグモなど数種である。いずれもよく似ているが、背面の斑紋である程度は区別できる。
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分類・類似種など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 09:09 UTC 版)
本種の含まれる属には他にいくつかの種があるが、日本に産するのは本種のみである。ナナフシ類であることは見ればわかるし、他のナナフシ類とは一見で異なるので区別は容易である。南西諸島にはやはり太めの体格で褐色のコブナナフシ Datames mouhoti がいるが、この種も体表に棘状の突起はない。 なお、かつてはトゲナナフシモドキ N. lugens が別種として扱われていたが、現在ではこれは本種のシノニムとして扱われている。
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分類・類似種など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/07 09:04 UTC 版)
本種の所属するガザミグモ属には小野編著(2009)によると世界に10種が知られるが、実際にこの属に所属すべきものは2種しかないという。日本には本種があるのみである。もう1種は本属のタイプ種である P. truncatus で、この種は旧北区に広く分布する。なお、かつては日本のものはこの種であると判断されていた。 カニグモ科には他にも多くの種があるが、本種はその中で特に大きいこと、および腹部の三角形っぽさがはっきりしていることなどで区別は容易である。
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分類・類似種など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/11 06:21 UTC 版)
本種は複数の雄小穂を持ち、コルク質で大型の果胞をつけるなどの特徴からシオクグ節 Sect. Paludosae に分類されている。同じ節のものとしては日本に4種がある。いずれも本種よりはるかに背が高くなる。シオクグ C. scabrifolia は干潟に生え、やはり日本に広く見られる。オオクグ C. rugulosa はやはり河口湿地などに出て、四国、九州北部以北、より北寄りに見られる。ワンドスゲ C. argyi は河口域などに出て、日本では極めて限られた分布を示す。ちなみにこれらはすべて国外に広い分布域を持つ。 砂浜で見られるスゲとしてはコウボウムギ C. kobomugi が有名で、北海道ではこれとエゾノコウボウムギ C. macrocephala も地域によって出現する。この2種は互いによく似ており、本種と混成することもある。穂が出ている場合には区別は簡単で、コウボウムギ類はスゲ属では珍しい雌雄で別の穂を出すものであるし、果胞の形も大きくて鋭くとがった独特のものなので本種と混同することはない。葉だけの場合、コウボウムギ類は葉幅が4-8mmと本種より幅広く、また普通は黄緑色なのでやはり区別は容易である。 むしろやっかいなのはシオクグとの区別で、シオクグはもちろん同じ節なので多くの特徴が共通している。普通にはシオクグは背丈が50cmにもなり、本種よりかなり大柄なのであるが、シオクグも背の低いものは30cmほどのものがあり、他方でコウボウシバも湿った場所に生育した場合には背丈が伸びて30cm程度にまでなる。そうなると果胞の大きさも形もさほど変わらず、区別は難しくなる。星野他(2002)では背丈以外の区別点としてシオクグは小穂の基部にある苞に鞘がないこと、雌小穂が互いに離れて付くこと、雌花鱗片があまり色づかないことを区別点として取り上げ、勝山(2015)は雌小穂の位置関係の他に雌花鱗片が長いこと、果胞の嘴部が本種では徐々に狭まることを挙げている。 コウボウムギ シオクグ 同、雌小穂と苞
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分類・類似種など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/12 14:55 UTC 版)
苞に鞘があり、各節から小穂を複数出し、小穂はすべて雄雌性で柱頭は3裂するなど、多くの特徴をタガネソウなどと共有し、タガネソウ節 Sect. Siderostictae とされている。この類はスゲ属の中で最も原始的な群であると考えられている。 本種はその葉が幅広くて広披針形である点でスゲ属では特殊であるが、これは同じ節のタガネソウ、ケタガネソウとも共通するものである。しかしこれらはその小穂が細長くなっており、本種のそれが球形になっていることで容易に区別できる。また本種はこれら2種が夏緑性であるのに対して常緑性であることからも見分けられる、またこれら2種は匍匐茎をよく伸ばし、まばらに拡がった群落を作るのに対して、本種は根茎があまり伸びないためにあまり広く拡がらず、まとまった集団となる。なお、本種の小穂は球形とタガネソウなどがつける細長い小穂とは外見が全く異なるが、これはタガネソウでは小穂の軸が長いのに対して本種ではそれがごく短くなっているだけで、それ以外の特徴は多分に共通している。
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分類・類似種など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 05:27 UTC 版)
秋に白い花を着ける野菊に類する植物は数多いが、茎の下部の葉が卵心形になる点が独特で判別は容易である。 この属内の分類としては本種はシラヤマギク節 Sect. Teretiachaenium に含める。共通する特徴は種子(痩果)が円筒形であることで、他にコモノギク A. kommonoensis やサワシロギク A. rugolosus などがあるが、総じて花が小さくてまばらで、見栄えがあまりよくない。 またサワシロギクとの間に雑種を形成し、ナガバシラヤマギク A. ×sekimoyoi Makino と呼ばれる。
※この「分類・類似種など」の解説は、「シラヤマギク」の解説の一部です。
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