人工妖精
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「スワロウテイルシリーズ」の記事における「人工妖精」の解説
揚羽(あげは) 本作の主人公。 人工妖精の大家「深山大樹」の最後の作品であり、妹の真白と並び双子として製作された。真白とは外見上同一だが、翅の色は黒。その翅は紫外線を放出するため仄かに青みがかって見える。 他の人工妖精とは異なり”幼少期”を持ち、義母の鏡子に手を差し伸べられたことで自意識を覚醒。五稜郭時代は四等級認定予定であったが、不言志津江にまつわる一連の事件に関わったことから経歴を抹消され、等級認定外とされた。 卒業後は「規格外」「黒の五等級」と呼ばれ、制約によって常に黒ずくめの服、黒のナースキャップを身に着けている。 長い黒髪を持つ非常に美しい容姿をしているようだが、父が最後に残した言葉もあり外見・能力を含めた自己評価は極めて低い。妹の真白を差し置いていち早く鏡子の手を取り覚醒したことに引け目を抱いており、そのことからあえて過酷な運命に身を投じる。 詩藤鏡子のもとで看護師として働きつつ、活動を停止した筈の青色機関の成員として狂った人工妖精を秘密裏に抹殺すると言う業務に従事しており、現役時代の鏡子の二つ名「海底の魔女(アクアノート)」を襲名している。 メスを主武器とし、特殊な金色の眼球の補助によって体内構造を洞察することで正確に人体の急所を攻撃できる。なお、一度でも血肉に触れたメスは二度と使わない主義。 また死亡して分解してしまった人工妖精の身体を再構成して情報を引き出す“口寄せ(サルベージ)”という独自の技能を持つ。 真白(ましろ) 本作の主人公の一人。 人工妖精の大家「深山大樹」の最後の作品であり、姉の揚羽と並び双子として製作された。揚羽と外見上同一だが、翅の色は純白。 揚羽の一足早い覚醒のために半覚醒の不安定な状態に留まり、四肢が不全となり他者も姉以外認識出来ない状態となった。父が最後に残した言葉によって、姉とは逆に将来の一等級認定を約束されている。 麝香(じゃこう) 製作者不明の人工妖精。人工妖精としては極めてイレギュラーな、「殺戮」を存在意義とする異常な自我を持つ生粋の殺人鬼。何故か外見が揚羽と瓜二つ。翅の色も同じく黒いが、麝香の翅は赤外線を放出するために赤みがかって見える。 自治区の閣僚を狙い殺人を繰り返す。惨い殺し方が好み。その戦闘力は極めて高く、単身で女性側の“椛”直属部隊「十指」を完殺するほど。
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人工妖精(フィギュア)
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人工妖精
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人工妖精(フィギュア) 人間を象り作られた人造人間。 染色体構造が無いため生殖機能を持たないこと、細胞が微細機械で構成されていること、蝶の翅を模した放熱器官を持つことを除いては人間と同一の身体構造を持つ。精神面でも下記の「精神原型」及び「人工妖精の五原則」に基づき、人間同様の情動や人格を有している。成長はせず、製造された時点の外見で固定される他、思春期を持たない。容姿、人格、性格、技術、知識、趣向など、多様な人間の嗜好に応える広範なバリエーションが用意されている。耐用年数は六十年ほど。 東京自治区を中心に全世界に五十万体存在し、特に自治区では「第三の性」として広く周知されている。 人倫によって審査され等級が付けられる。等級によって身につける服の色やアクセサリーが決められており、権利が制限される。等級は一~四まであり、五等級は存在しない、とされているが最低の四等級にも該当しない「等級なし」が五等級と俗称される場合がある。 大抵の人工妖精は翅を見られることを裸を見られること以上に恥ずかしがる。 精神原型(S.I.M.) Sprit Identity Material。 人工妖精の基本的な脳構造の制作に辺っては、いずれかの四気質を基本設計に置く。 人工知能に依存しない脳の稼働にあたっては必ず精神原型を必要とし、少しでも手を加えると機能しなくなるが、その要因などは解明されていない。 以下は発見順であり、第五の精神原型の創造は精神原型師や人類の悲願である。命名はアリストテレスの四大元素に由来する。 土気質(トパーズ) 発見者:深山大樹 几帳面で最も人造人間らしい。実用性と安全性を重視して作られている。 水気質(アクアマリン) 発見者:深山大樹・勅使河原彰文 温和で人間に従順。人間を愛し寄り添うために生み出されたと評される、世界で最も普及している精神原型。 ただし、その本質は伴侶と他を天秤にかけるような状況で前者を選びただ安堵するのみで、他者の愛情を独占しようとするような利己的なものであると作中のとある人物からは指摘されている。事実、水気質が狂う確率は他三気質と比較すると非常に高く、過半を占めている。 風気質(マカライト) 発見者:不言志津江 刹那的で奔放。他の気質と異なり予想外の観点から発見されたこともあり、既存の性格論等には当て嵌め辛い気質である。 高い能力を持つ傾向にあるが、その使い所を誤り、好奇心や情熱の赴くままに暴走すると指摘されることしばしばで絶対に進行役に据えてはならないとされる。他の気質や人間を巻き込めるだけ巻き込み、徒労感を与えるだけ与えるが、本人はサービス心のつもりなだけなので悪気は殆ど無い。 性質上、風気質同士で組み合わせると収集がつかなくなり、真面目な土気質に任せると相手が自滅し、感情的になりやすい火気質相手では話にならないため、消去法で残った水気質に押し付けられることが多い。 火気質(ヘリオドール) 発見者:詩藤鏡子 情緒豊かで気性が激しく、人間に反抗的。自尊心が強く、はっきりした性格。 人工妖精の五原則 作中では単に「五原則」と呼称される事が多い。 ロボットや人工知能などに適用される「人工知性の倫理三原則」、いわゆる安全装置としての「ロボット三原則」(第一原則〜第三原則)に「情緒二原則」(第四原則、第五原則)を加え、構成される。 第一原則:人工知性は、人間に危害を加えてはならない。 第二原則:人工知性は、可能な限り人間の希望に応じなくてなならない。 第三原則:人工知性は、可能な限り自分の存在を保持しなくてはならない。 第四原則:(制作者の任意) 第五原則:第四原則を他者に知られてはならない。 第四原則の規定によって人工妖精は画一化のならない多様な情緒と個性を得る。 この原則は各人がそうありたいという理想、制作者がそうあれという希望が噛み合った、宗教的・倫理的規範に似たものである。逸脱することは過大なストレスを与え、時には狂ったとされる状態、ひいては自殺に至る。 第五原則の規定によって第四原則は本人か制作者を除き、知ることがない。これは悪用を避けるためであり、現にこれを逆手に取られることでジレンマに陥って、優先されるべき上位三原則と逆転することで殺人を犯してしまった人工妖精も存在する。 第三の性 「人工妖精」という種族そのもの。人工妖精は男性型・女性型問わず、自分たちを人間の「男性」・「女性」に続く第三の性と認識する。つまり人工妖精にとって同族は男性型であろうと女性型であろうと同性であり、「人間」自体が異性である。 精神原型師(アーキタイプ・エンジニア) 人工妖精の設計技師。四気質をベースに、性格要素、個性要素を決定して人格をデザインし、身体を作成する。一~三級まであり、全てを一人で設計できる一級精神原型師は世界に百人といない。人工妖精関連の技術者たちは誰もが一度は一級原型師を目指し、九割九分九厘が脱落するほど難度が高いが、その分社会的地位は非常に高く莫大な収入が得られる。
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