人工孫衛星
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/08 01:11 UTC 版)
これまでに多くの宇宙機が月の周りを周回する軌道に投入されており、この中にはアポロ計画の有人宇宙船も含まれる。このような月を周回する月探査機などの人工天体も、孫衛星と呼ばれる場合がある。 2019年の段階では、月以外の他の衛星を周回する軌道に投入された探査機は存在しない。1988年のソビエト連邦によるフォボス計画では、火星の衛星フォボスの疑似周回軌道に2機の探査機を投入することを目指していたが、失敗に終わっている。 日本の JAXA/ISAS が計画している火星衛星探査(英語版)計画 (MMX) では、フォボスに接近・着陸してサンプルリターンを行う予定となっている。ソ連のフォボス計画と同様、衛星の重力圏に束縛された軌道ではなく、準衛星のような疑似周回軌道に入ることが予定されている。 また、ESA が計画している木星探査計画である JUICE では、探査機は最終的にガニメデを周回する軌道に投入することとされている。こちらはフォボス計画や MMX のような疑似周回軌道ではなく、ガニメデの重力圏内にあり重力的に束縛された周回軌道に投入される。そのため JUICE はガニメデの周囲を公転する人工の孫衛星となる予定である。
※この「人工孫衛星」の解説は、「孫衛星」の解説の一部です。
「人工孫衛星」を含む「孫衛星」の記事については、「孫衛星」の概要を参照ください。
- 人工孫衛星のページへのリンク