しょうきょ‐ほう〔セウキヨハフ〕【消去法】
消去法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/10 21:23 UTC 版)
消去法(しょうきょほう)とは、様々な選択肢がある場合に、誤りや、あり得ないものを消去していき、最終的に残った選択肢を選ぶ方法。
帰納論理学
論理的に可能な事例をすべて枚挙し、そのうちの一つを除くすべてが否定されることを立証することで、残る一つが結果的に真となるという証明法は枚挙消去法と呼ばれることがある[1]。
消去による帰納法(Induction by Elimination)はフランシス・ベーコンによって原型が作られ、ジョン・スチュアート・ミルらに受け継がれた[2]。ベーコンの帰納法は、ある現象を説明づけられるような膨大な観察事実の集まりを「現存の表」としてまとめ(熱の形相であれば太陽光線、炎、生石灰などの観察事実をまとめたもの)、さらにそれが本質的な特徴か否かを観察事実によって取捨選択するための「不在の表」(熱は月などの天体の光からは感じられないといった観察事実をまとめたもの)と、探求する事象が異なった程度で存在する事例を「程度の表」(摩擦熱は摩擦の強さによって変化するといった観察事実をまとめたもの)を作成した上で、その形相に関係しないと思われる特徴を削除していく方法をとる[2]。
推理小説
シャーロック・ホームズも自らの推理法を「全ての不可能を消去して、最後に残ったものが如何に奇妙な事であっても、それが真実となる」(When you have eliminated the impossible, whatever remains, however improbable, must be the truth.)と述べており、しばしば消去法を用いて事件を解決する[要出典]。
脚注
- ^ 岡崎文明「プロクロスにおける「一者」の研究(一) -“Στοιχειωαζ θεολογκη”(prop.1)をめぐって-」『高知大学学術研究報告 人文科学編』第36巻、高知大学、1987年12月、91-105頁。
- ^ a b 赤川元昭「ベーコンと新しい帰納法」『流通科学大学論集. 流通・経営編』第23巻第1号、流通科学大学学術研究会、2010年7月、39-61頁。
関連項目
消去法
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上記の方法だけで行き詰まった場合。任意の箇所を、仮に塗りつぶす箇所と仮定する。更に、それを手掛かりに問題を解いて行った場合に、後に矛盾点が生じてしまったら、そこは実は塗りつぶしてはいけない箇所だった事が分かる。そこに白マスを入れ、他の行列と照らし合わせ、確定部分が見えたらさらにそこを埋める、ということを繰り返す。 なお、矛盾点が発生するまでの展開が長いほど、先読みも困難であり、苦戦を強いられる。ゆえに、この方法は技術の中でも高度な熟練が要求される。 ゲーム『ピクロス』『ピクロスNP』では、「彫(『NP』では塗)」「×」「消」があるが、試し彫り(『NP』では試し塗り)マーク「?」という操作性はマリオのスーパーピクロス内で登場した。
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