消去バースト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/01 07:27 UTC 版)
消去は時間をかけて一貫して行うならば、望ましくない行動を最終的には減少させることができる。短期的には被験者は消去バースト(extinction burst, 消去抵抗とも)を示す可能性がある。消去バーストは消去過程が始まったばかりのときにしばしば起こる。これは通常、応答頻度の突然の一時的な増加と、それに続く強化された行動の最終的な減少、そして消去といった経過をたどる。新規の行動、感情的反応、積極的行動なども起こり得る。 例として、スイッチを押すよう強化されたハトを取り上げる。訓練では、鳩がボタンを押すたびに、強化子として少量のエサを受け取るとする。そのためハトは、空腹になるとボタンを押してエサを受け取るようになる。しかし装置がオフになっていると、空腹のハトは、前回と同じようにボタンを押そうとする。それでエサが出てこないときは、ハトはもう一度行動をやり直すだろう。狂ったような行動の後、ボタンを押しても結果をもたらさないと分かると、ハトのボタン押し頻度は減少していくだろう。
※この「消去バースト」の解説は、「消去 (心理学)」の解説の一部です。
「消去バースト」を含む「消去 (心理学)」の記事については、「消去 (心理学)」の概要を参照ください。
- 消去バーストのページへのリンク