き‐せっかい〔‐セキクワイ〕【生石灰】
せい‐せっかい〔‐セキクワイ〕【生石灰】
酸化カルシウム
(生石灰 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/31 09:36 UTC 版)
酸化カルシウム | |
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Calcium oxide |
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別称
Quicklime, burnt lime, unslaked lime
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識別情報 | |
CAS登録番号 | 1305-78-8 ![]() |
PubChem | 14778 |
ChemSpider | 14095 |
UNII | C7X2M0VVNH |
E番号 | E529 (pH調整剤、固化防止剤) |
国連/北米番号 | 1910 |
RTECS番号 | EW3100000 |
ATC分類 | QP53AX18 |
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特性 | |
化学式 | CaO |
モル質量 | 56.0774 g/mol |
精密質量 | 55.957506 |
外観 | 白から青白、もしくは黄色か茶色の粉 |
匂い | なし |
密度 | 3.34 g/cm3[1] |
融点 | 2613 °C, 2886 K, 4735 °F[1] |
沸点 | |
水への溶解度 | 1.19 g/L (25 °C), 0.57 g/L (100 °C)、発熱反応[3] |
酸への溶解度 | 溶(グリコールや砂糖水にも同様) |
メタノールへの溶解度 | 不溶(ジエチルエーテルやN-オクタノール) |
酸解離定数 pKa | 12.8 |
熱化学 | |
標準生成熱 ΔfH |
−635 kJ·mol−1[4] |
標準モルエントロピー S |
40 J·mol−1·K−1[4] |
危険性 | |
安全データシート(外部リンク) | hazard.com |
EU Index | 記載なし |
NFPA 704 | |
引火点 | 燃焼性なし |
関連する物質 | |
その他の陰イオン | |
その他の陽イオン |
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特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
酸化カルシウム(さんかカルシウム、Calcium oxide、quick lime)は化学式 CaO で表される化合物。慣用名として、 生石灰(せいせっかい[5][6])とも呼ばれる。生石灰は「しょうせっかい」とも読めるため、消石灰と区別するため「きせっかい[7]」と呼称される場合がある。腐蝕性のあるアルカリで、室温では結晶である。石灰という語はカルシウムを含む無機化合物の総称であり、石灰岩のようにケイ素やマグネシウム、鉄、アルミニウムなどよりカルシウムの炭酸塩や酸化物、水酸化物が多く含まれている岩石も指す。対照的に、生石灰は純粋な化合物のみを指す。
生石灰は比較的安価で、酸化カルシウム(塩基無水物)とその誘導体である水酸化カルシウムは重要な汎用化学物質である。
調製
炭酸カルシウムの熱分解を利用する。炭酸カルシウムを825 °C以上[8]に加熱すると二酸化炭素を放出して生ずる。融点は2572 °C。通常は石灰岩や貝殻を石灰窯で強熱して製造する。このプロセスは煆焼と呼ばれる。
外部リンク
- 生石灰の資料と情報(アメリカ地質調査所)
- 生石灰の品質に影響を与える要因
- American Scientist - ウェイバックマシン(2016年3月4日アーカイブ分) (14Cの時間経過による崩壊についての議論)
- Chemical of the Week – 生石灰
- 生石灰の製造方法の説明 - ウェイバックマシン(2013年12月30日アーカイブ分)
- 物質の安全データシート
- CDC - NIOSHによる化学薬品の危険性についてのポケットガイド
「生石灰」の例文・使い方・用例・文例
生石灰と同じ種類の言葉
- 生石灰のページへのリンク