四気質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 06:23 UTC 版)
詳細は「en:Four temperaments」を参照 古代ギリシャ・ローマでは、それぞれの体液の過少と人の気質には関係があると考えられていた(メランコリーの語源は黒胆汁であり、「無関心な、冷淡な」を意味するプレグマティック(英語版)は粘液からきている)。 次のものは、『サレルノ養生訓(英語版)』, 12~13世紀)などにみられる各体液に典型的な気質・体質である。 黄胆汁質(胆汁質、en.Choleric) 荒々しい性格で熱血漢、短気で行動的、野心も強い。気前がいいが傲慢で、意地悪で気難しい面もある。消化力が高く大食だが、やつれて見える。脈が速く心臓に負担がかかる気質で、また張り切りすぎて肝臓や腎疾患に陥りやすい。黄色味がかかった熱く乾燥した肌をしており、硬くて水気に乏しい筋肉をしている。 黒胆汁質(憂鬱質、en.Melancholic) 寡黙で頑固、孤独癖があり、運動も休養も社交も好まない。強欲で倹約家、利己的で根に持つタイプ。神経質で自殺傾向がある。注意深く明敏、勤勉で、一人で思索に耽ってばかりいる。黒胆汁は主に悪いイメージを持たれ、狂気・精神錯乱と関連する体液といわれたが、天才を生み出す体液だとも考えられた。土気色で乾燥した冷たい皮膚をして、たいてい痩せている。脈は遅く耳は遠い。欠尿症で、食欲はあったりなかったりである。 多血質(en.Sanguine) 人柄は機嫌よく社交的で、ずうずうしいが気前もいい。先のことは考えず、心変わりしやすい。娯楽が好きで好色であり、教養とは無縁のタイプ。体質は、筋肉質でたくましく、脈は規則的で皮膚はぬくもりと弾力があり、胃は丈夫で睡眠の悩みもない。舌が乾きやすく、太りやすい。風邪をひきやすく関節炎のタイプで、頭痛や歯痛を伴うこともある。この気質の良い状態が維持できれば、老いを寄せ付けないため長生きする。 粘液質(en.Phlegmatic) 精神的に鈍く優柔不断で臆病だが、おだやかで公平、人を騙したりしない。背は高くなく太っており、食べることが好きで運動や努力が嫌い。血の気のない皮膚の色で、肉質はやわらかく肌は湿っている。脈は遅く弱く、胃弱で口臭がひどい。貧血や腺病、鼻風邪やカタルに罹りやすく、耳鳴りや難聴になりやすい。また、粘液から逃れようとつばを吐く。
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