四法界の説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/19 15:53 UTC 版)
四法界とは現象世界に対する四つのものの見方である。 事法界(じほっかい) 我々凡人の普通の物の見方である。 理法界(りほっかい) すべての物に実体はなく、空であるという見方。 理事無礙法界(りじむげほっかい) 実体がなく空であるという理と具体的なものごとが妨げあわずに共存しているという見方。 事事無礙法界(じじむげほっかい) 一切の物が空であるという理が姿を消し、一切の物事が妨げあわずに共存するという見方。 インド仏教が空の世界に行きっぱなしなのに対し、一度空の世界には行ってから現象世界に戻ってくるところがいかにも中国仏教らしい現実性を感じさせる。禅の十牛図で最後に町中に帰ってくる(入鄽垂手)のと共通のものを感じさせる。
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