四つの気質とは? わかりやすく解説

四体液説

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/14 16:17 UTC 版)

四体液説(よんたいえきせつ、: humorismまたはhumoralism)は、「血液、粘液、黄胆汁、黒胆汁」の4種類を人間の基本体液とする体液病理説: humoral pathology)である。体液病理説(もしくは液体病理説)とは、人間の身体には数種類の体液(ラテン語: humor古代ギリシャ語: χυμόςchymosの訳語で、そのまま「体液」を意味する)[1]があり、その調和によって身体と精神の健康が保たれ(Eucrasia)、バランスが崩れると病気になる(Dyscrasia)とする考え方で、古代インド(アーユルヴェーダ)やギリシャで唱えられた。インドからギリシャに伝わったとも言われる。


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四つの気質

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ルドルフ・シュタイナー」の記事における「四つの気質」の解説

シュタイナーは、西洋医学(ギリシャ・アラビア医学ユナニ医学)の伝統的な病理説で、1858年のウィルヒョーの細胞病理説の登場まで約1800年信じられていた四体液説体液分類とそれに基づく伝統的な気質説を取り入れている。自我優勢な胆汁質アストラル体優勢な多血質エーテル体優勢な粘液質肉体優勢な憂鬱質があるとし、それぞれの気質のどれが優勢かで子どもを分類し分類合わせて教育者の対応を変えるとしている。この気質誰もが四つ持っているが、優勢なものが一つあり、個人における四気質調和へと導くことが教育課題であるとしている。

※この「四つの気質」の解説は、「ルドルフ・シュタイナー」の解説の一部です。
「四つの気質」を含む「ルドルフ・シュタイナー」の記事については、「ルドルフ・シュタイナー」の概要を参照ください。

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