医療占星術
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 06:23 UTC 版)
「en:Planets in astrology#Classical planets」および「西洋占星術#占星医学」も参照 中世ヨーロッパには、四体液、四気質は占星術と結び付けられ(占星医学、星辰医学、医療占星術、en:Iatromathematica)、診断・治療に一般的に用いられ、瀉血の時期や血を採る部位の判断にも利用された。出生時の星の位置がその人の体液の偏りや気質を決定すると考えられ、15~16世紀には「惑星とその子供たち」という思想が流行した。 木星 血液と結びつき、教養と富に恵まれた人々と関係する。 火星 黄胆汁と結びつき、軍人と関係する。 金星 粘液と結びつき、学者、芸術家と関係する。 土星 黒胆汁と結びつき、貧民や犯罪者、身体障害者、インディオなど、当時のヨーロッパで差別された人々と関係する。 土星(サターン)は、産まれた我が子を次々呑みこんだというサトゥルヌスの神話や、土星の占星術的解釈から、老年や死など忌まわしいイメージと紐付いた。魔女は「土星=サトゥルヌスの子供」であり、食人を行う(とされた)インディオと同類の存在で、黒胆汁過多によってメランコリー症に冒されていると見做されることもあった。 15世紀のドイツ語の写本(de:Hausbuch (Schloss Wolfegg))より、Jupiter und seine Kinder(木星とその子供たち) Mars und seine Kinder(火星とその子供たち) Venus und ihre Kinder(金星とその子供たち) Saturn und seine Kinder(土星とその子供たち)
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