一級刻闘士
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 00:17 UTC 版)
「聖闘士星矢Ω登場人物一覧」の記事における「一級刻闘士」の解説
別名『パラサイト四天王』。パラス軍の最高幹部であり、その力は黄金聖闘士を凌駕すると言われる。タイタン以外の3人はパラスに対して全く忠誠を誓っておらず、あまつさえアテナだけでなくパラスの抹殺をも画策している。四天王には真の主・サターンが存在する。 四天王の刻衣は太古の昔に作られた戦闘衣であり、その力は一式で黄金聖衣の3体に匹敵し4つ各々が黄道十二星座のうちの3つの星座に対応し、原色に輝く。また、オブジェ時は3つの星座のシンボルが混合した合成体(キメラ)の形状となる。聖剣を祀る祭壇としての役割を担っているという説もあり、合成体の時には聖剣が装着される。ガリアをして黄金聖衣の3倍の力がある。 四天王の操る聖剣は、神話の時代に神々が携帯した剣が現代に残った物と伝わっており、ハイペリオンの持つ天地崩滅斬はアプス以上の小宇宙を放つと言われるほどである。剣それぞれに物質を操る能力があり、剣名はその威力を恐れた人間が名付けたと言われている。神の剣と謳われているが不滅の物質で造られているわけではない。四天王はサターンから聖剣を賜った。 聖剣・天神創世剣(てんじんそうせいけん)のタイタン 声 - 竹本英史 技 - ギガントインパクト、サテライトクラッシャー、ギガンティックプラネットエンド 創世刻衣(ジェネシステクター)を纏う。四天王随一の小宇宙を秘める。パラスの守護を担当し常に横に居て彼女を守り育てるが、アテナに会いたがる彼女に手を焼いてもいる。性格は冷酷非情で任務には忠実ではあるが、パラスの世話をほぼ1人で行っている影響か彼女に情を移しているような態度もみせる。他の四天王とは違いパラスを守るため、自らの力で時間停止させた、如何なる攻撃も受け付けない刻の門を閉じるも仲間の小宇宙を結集した光牙に破壊される。名の由来は土星の衛星タイタン。【Ω覚醒編】 四天王の刻衣召喚の許可を得たハイペリオンを諌めるがパラスの言葉もあり渋々同意し創世刻衣を召喚。パラスが四天王が自分には忠誠を誓っていないのを最初から見抜いていたことを知った際には、彼女を世話する日々で芽生えた愛情を告白しサターンから罰せられようとも彼女へ味方すると表明。玉座の間でアテナや星矢、ハービンジャーと対峙、ハービンジャーの提示したアテナの聖衣を賭けた一騎討ちを受け当初は彼を「ならず者」と蔑んでいたが聖剣を破壊するほどの力を見せた彼を目の当たりにし前言を撤回する。パラスがアテナに敗れ止めを刺されそうになった際は割って入り、聖剣を捨て女神パラスの守護者 真のパラサイトを名乗り、星矢と男の決着を付けるため激闘を繰り広げる。サターンの復活後はパラスのために相対するも敗れ、居城に去ったサターンを追う光牙達に思いを託し、自らはハービンジャーと共に両女神を護衛。瞬との戦いで刻衣を全壊されてもなお、歩みを止めないエウロパの前に立ち塞がり、怒りに満ちた彼を見て命乞いをしパラスへ世界の半分の分与をサターンに進言するという、エウロパの提案を一蹴し止めを刺す。最終決戦では、サターンに時を奪われ石化するが沙織の呼び掛けに応え、自らの小宇宙を光牙へ送る。戦後、「愛を育む人々を助け、その未来を築く手伝い」をするパラスに付き従い旅へ出る。 天神創世剣は刀身が真っ直に伸び束の部分に宝石状の装飾がある緑色の大剣。遥か昔に、その切れ味を見た人間が「神が天と地を乖離させ世界を創造する時に使用した剣」と畏れたことを刀名の由来とする恐るべき聖剣。巨大な小宇宙を乗せたハービンジャーの技に破壊される。 創世刻衣は射手座・双子座・乙女座を象っている。薄い青磁色のような緑が混じった白色を基調とした刻衣でマスクや胸部・腰部中央、肘・膝当て・後背部には金色のラインが入った翡翠色の宝石が付属している。確認できる、射手座を象った箇所はマスク・両腕部・両脚部・後背部、双子座は両肩部、乙女座は腰部である。 聖剣・天地崩滅斬(てんちほうめつざん)のハイペリオン 声 - 黒田崇矢 技 - 天地崩滅斬(てんちほうめつざん)、クロノデストラクション、ショックオブデストラクション、 クロノカタストロフィー 崩滅刻衣(デストラクションテクター)を纏う。四天王一の武人と謳われる。各地でパラサイトに散発的な攻撃をさせ聖闘士に人々をパライストラに集めさせた所でまとめて殲滅するという戦略を立案するも、パライストラ殲滅部隊の指揮を執る配下エーギルが劣勢になると惨憺たる状況を苦々しく思いつつ自らの聖剣を貸し与える。部下の戦死の際も平然としていることや表面上とはいえ主君であるはずのパラスを自分達の目的を達成するための捨て駒としか見ていないことから性格は非常に冷酷である。しかし、感情よりも結果を優先する主義のため、先述のように武器を貸し与え、タイタンにはパラスへの情を諌めるなど、他に気をかけることが多い。名の由来は土星の衛星ヒペリオン。【Ω覚醒編】 黄金聖衣に興味をもつパラスから許可をもらい崩滅刻衣を召喚。ガリアの敗死後、出陣。その際、パラスに自らはサターンに忠誠を誓っていることを宣言しタイタンに翻意を促すも拒絶され道を違える。タイタンの離反後も、アテナとパラスを邂逅させサターンを呼び覚ますと共に両女神の共倒れを狙う計画の遂行を最優先とし、その障害となる黄金聖闘士達を抹殺せんと立ち塞り圧倒する。しかし、アテナ・星矢・ハービンジャーが先へ進むのを許してしまい、紫龍・貴鬼・フドウが放ったアテナエクスクラメーションを受け聖剣を失う。聖剣を失った怒りから極限まで自らの力を引き出し、駆け付けた光牙達を圧倒。異常なまでの小宇宙を放った昴に追い込まれるも、彼を石化させΩの片鱗を見せる光牙達の青銅聖衣をも粉々に破壊する。幾度となく地に付させる度に昴のために小宇宙を増し這い上がってくる彼らに次第に恐怖を感じるようになり、その元である昴を無に帰そうと襲いかかるも真のΩに到達した彼らに防がれその攻撃を受け敗れる。最期は全員を道連れに自爆しようとするがエデンに刻衣を破壊され自ら石化を解いた昴の拳を受け死亡する。昴が自身が忠誠を誓っているサターンだと気付いたためか、昴の拳を受ける際、「貴方様は!?」と驚いた表情を見せる。 天地崩滅斬は鍔の無い赤い大剣。四天王の操る聖剣の中でも最も高い破壊力を誇り、原子を構成する陽子でさえ破壊することができる。敵の刻を切り裂き石化させることも可能で天秤座の剣を破損させるが、玄武の全小宇宙を込めた技を受けヒビが入る。最後は、紫龍・貴鬼・フドウによるアテナエクスクラメーションを受け破壊される。 崩滅刻衣は獅子座・牡牛座・牡羊座を象っている。薄い虹色のような赤が混じった白色を基調とした刻衣で、金色のラインの入った猩々緋色の宝石が胸部・両肩部・肘・膝当てに付いている。確認できる、獅子座の箇所は胸部・両腕部・両脚部、牡牛座は両肩部、牡羊座は腰部中央である。 聖剣・武神光臨剣(ぶしんこうりんけん)のガリア 声 - 山崎和佳奈 技 - ライトオブジェネシス、飛天大閃光(ひてんだいせんこう) 光臨刻衣(フォトンテクター)を纏う。パラスに入れ込むタイタンに嫌味を言い放ったり人間の醜さや歪みを好むなど冷血な性格をしており、人間を「おもちゃ」や「虫けら」と蔑み愛や友情を見下している。本人をして光速を遥かに超える超光速で動くことができる。名の由来は土星の外部衛星ガリア群。【Ω覚醒編】 ハイペリオンが四天王の刻衣召喚の許可を得た後は光臨刻衣を召喚。部下であるパラドクスがインテグラとの戦いに敗れると突如割り込み、パラドクスを「役立たず」と評し致命傷を与え黄金聖闘士達と戦端を開く。反撃してきたインテグラを黄金聖衣ごと切り裂き、他の黄金聖闘士達の攻撃を武神光臨剣で掻き消すなど優勢に立ち、その戦いを水晶に映し光牙達やパラスベルダの聖闘士達に見せつける。この戦いが自分とアテナとの愛の決着の障害となることからパラスに撤退を勧告されるも自らはパラスの部下ではないと表明し戦闘を再開、優位に進めるがパラドクスとインテグラが異次元を開き無限回廊と場を繋げ青銅聖闘士達の集結、及びアテナと黄金聖闘士の脱出を許してしまう。青銅聖闘士達と対峙した後は、強大な力で一人ずつ下していくも仲間と共にΩの片鱗を見せた青銅聖闘士達に形勢を覆され、最期は光牙の技を受け消滅する。 武神光臨剣は、菱形の黄色い金属をいくつも繋げて造られた刀身が特徴的な大剣。神の力が無くては脱出できないと呼ばれるスニオン岬の岩牢を周囲の海ごと両断し、刃から放たれる閃光は周囲の物を跡形もなく切り刻み消滅させることができる。驚異的な小宇宙を放った昴にヒビを入れられ、仲間と共にΩの片鱗を見せたエデンに砕かれる。 光臨刻衣は蟹座・水瓶座・魚座を象り、オブジェ時は生命が誕生した水を宿すという「生命の泉」を象徴した形状となる。薄い山吹茶のような黄色と白色を基調とした刻衣で腰部・膝当て・両足に金色の宝石が付いている。確認できる、蟹座を象った箇所はマスク・両腕部・両脚部、水瓶座は腰部、魚座は両肩部である。 聖剣・重爆雷斬刃(じゅうばくらいざんば)のアイガイオン 声 - 江川央生 技 - 重爆雷斬刃(じゅうばくらいざんば) 重爆刻衣(グラビトンテクター)を纏う青き智将。好奇心が旺盛で彼の部屋には数多の蔵書がある。以前、交戦した一輝の力を認め同時に人間への興味をもつ。パラスを餌にアテナをパラスもろとも抹殺せんと企てる。名の由来は土星の衛星アイガイオン。【Ω覚醒編】 興味を持っている人間の限界や可能性を知るため配下であるスルトに聖闘士達を試させる。ハイペリオンが四天王の刻衣召喚の許可を得た後は重爆刻衣を纏い出陣、人間の力を見極めるため、中庭で光牙達の前に立ち塞がり重爆雷斬刃の絶大な力で追い込む。止めを刺す寸前で突如現れた一輝と交戦。最大級の雷で一輝の聖衣を破壊するが、立ち上がり強さを増した彼の生身の拳で重爆雷斬刃を砕かれる。自己修復機能で再び聖衣を纏った一輝の幻魔拳を喰らい黒幕の正体を吐かされそうになるも高い忠誠心から自らを傷つけることにより回避、最期は一輝と互いの小宇宙が最高潮に高まり限界を超えようとしている状態で拳を打ち合い「人間は弱く愚かな生き物だが、集まればその可能性は計り知れない面白い存在」と結論づけ、「お前という男が道連れならばそれも悪くない」と言い残し一輝と共に消滅するが、彼を時空の狭間から地上へ戻す。Ωのことに触れた際、四天王の自分ですら到達し得なかった、神に匹敵する伝説の小宇宙の領域と評する。 重爆雷斬刃は、刃が交互に付いた七枝刀のような青い刀身で、重力と雷を操ることのできる大剣。重力を操作することで、向いくる相手に何十倍の重力の負荷をかけ封じ込める事や弾き返す事が出来、気象に干渉し呼び寄せた雷雲から齎された雷霆を刀身に集め相手に雷撃を放つ。以前、アイガイオンが加減したとはいえ交戦した一輝に、さらに至近距離から渾身の拳を放った光牙にヒビを入れられ、そして度重なる光牙達の攻撃を受けた影響もあり最後は一輝の拳を受け破壊される。 重爆刻衣は蠍座・山羊座・天秤座を象っている。白色を基調とした刻衣で胸部・膝当て・両肩・後背部に金色のラインが入った青色の宝石が付属している。確認できる、蠍座を象った箇所はマスク・両脚部・後背部、天秤座は巨大な盾を装着した両肩部、山羊座は腰部である。
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