レイテ沖海戦後とは? わかりやすく解説

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レイテ沖海戦後

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 09:26 UTC 版)

雪風 (駆逐艦)」の記事における「レイテ沖海戦後」の解説

11月1日ブルネイにて、雪風僚艦磯風25mm機銃弾1,500発を譲った11月5日ブルネイに向かう隼鷹利根木曾嚮導任務命じられ、翌6日朝、浦風と共にブルネイ出港。昼1140分頃、隼鷹木曾らを護衛してブルネイ入港する11月8日には第一遊撃部隊大和長門金剛榛名足柄矢矧、第17駆逐隊)及び卯月夕月と共にマニラへ向かう隼鷹利根木曾護衛を行う。8日3時頃、ブルネイ出港すると、9日午前雪風を含む第一遊撃部隊アメリカ軍注意を引き付ける囮の役目任され隼鷹利根木曾卯月夕月分離。囮となった第一遊撃部隊9日から10日にかけて数回転進繰り返すその間2度アメリカ軍哨戒機遭遇した幸いにも敵の襲撃は受けなかった。隼鷹らは10日無事にマニラ到着し雪風第一遊撃部隊11日ブルネイ帰還した。 レイテ沖海戦後、日本軍艦隊多く日本撤退することになったこの間艦隊編制がかわり、第十戦隊解隊、第17駆逐隊第二水雷戦隊所属となる。雪風一時的に17駆逐隊司令駆逐艦となるが、空襲による戦死者水葬のため出港が遅れそうになり、司令駆逐艦浦風戻った11月16日戦艦3隻(大和長門金剛)、軽巡矢矧護衛としてブルネイ泊地出港した雪風らが出港する直前アメリカ軍によるマニラ空襲逃れた初霜朝霜ブルネイ入港してきたが、この時雪風弾薬消耗した初霜へ12.7cm主砲200発、25mm機銃弾9,000発、13mm機銃弾3,000発を渡したブルネイから内地へ向かう途中松型駆逐艦2隻が分離し艦隊護衛は第17駆逐隊雪風浦風浜風磯風のみとなった11月21日金剛浦風台湾沖で米潜水艦シーライオン(USS Sealion,SS-315)の雷撃撃沈される。浦風は谷井保駆逐隊司令以下全員戦死した雪風大和長門護衛して緊急退避浜風磯風金剛生存者救助従事する11月24日に呉に到着し、第17駆逐隊司令艦は浜風変更となる。雪風浜風磯風と共に長門護衛して横須賀港向かい11月25日横須賀入港した。休む間もなく雪風浜風磯風折り返し空母信濃を呉まで護衛する任務についた信濃大和型戦艦3番艦を空母設計変更した七トン級の大型空母だった。 詳細は「信濃 (空母)」を参照17駆逐隊雪風浜風磯風レイテ沖海戦以来連戦で、休養もなく兵が疲労困憊している上に、艦の水中探査機損傷したままだった。雪風寺内艦長ら、第17駆逐隊艦長たちは、米潜水艦待ち伏せがある夜間の航行避け昼間沿岸航行するよう信濃艦長阿部俊雄大佐主張したが、昼間の敵機部隊空襲警戒した阿部艦長退けられ、夜の間に潜水艦の多い遠州灘南方を南寄り航行する薄暮出撃外洋コースを取る事となった。当時信濃主計長であった鳴戸少佐回想によると、信濃航路決定する会議の中、夜間外洋航海ルートを取る策に対して信濃航海長兼任中村副長護衛駆逐艦長たちは口々に異を唱え、特に雪風寺内艦長が最も強硬に反対したとある。11月28日、各艦は横須賀出港午後6時半に外洋に出ると、午後9時、信濃レーダー後方から追尾する船を感知した雪風信濃レーダー探知した不審目標捜索向かったが、「味方識別に応ぜざるも、乾舷高く漁船思われる」と報告した豊田穣はこの漁船思われ船影信濃浮上追跡中の米潜水艦アーチャーフィッシュUSS Archerfish, SS-311)であった可能性が高いとし、その根拠として戦後アーチャーフィッシュジョセフ・F・エンライト少佐/艦長詳しく取材した述べた。しかしアーチャーフィッシュエンライト艦長証言では、この時間帯におけるアーチャーフィッシュ信濃後方ではなく前方占位し、同一進路前進していたとあり、豊田推測否定するものとなっている。第17駆逐隊浜風雪風磯風)と信濃視認レーダーアーチャーフィッシュ発見雪風午後10時45分浜風と共に潜水艦向けて砲撃態勢をとったが、信濃艦長阿部大佐所在暴露恐れて発砲認めていない。日付代わり11月29日午前2時、雪風田口航海長当直交替した際、「右前方に浮上した潜水艦発見駆逐艦一隻派遣して制圧させ、残り船団速力上げて突破するのが良いと思うのだが、我ら一団となって回避中である。」との申し継ぎ受けた。このやり取りの際も阿部大佐アーチャーフィッシュ浮上追跡していると思わず雪風定位置戻している。午前3時過ぎ、信濃アーチャーフィッシュから4本の魚雷攻撃を受け午前11時頃に沈没した12月下旬台湾方面への輸送船団ヒ87船団」及び空母龍鳳護衛雪風浜風磯風時雨指定され出撃準備行った。だが雪風機関の故障により船団護衛従事できず、呉に帰港した。この輸送船団護衛中時雨が米潜水艦雷撃沈没している。1945年昭和20年1月以降、第17駆逐隊大津島周辺特攻兵器回天及び震洋訓練協力し標的艦務めた3月19日呉軍港空襲の際には多く艦船被害を受ける中、川原石海岸近くブイ繋留されたまま対空砲火アメリカ軍機を2機(3機とも)撃墜した3月29日戦艦大和軽巡洋艦矢矧以下第二水雷戦隊各艦は周防灘移動したが第7駆逐隊所属の響が触雷脱落した

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レイテ沖海戦後

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/01 18:09 UTC 版)

榛名 (戦艦)」の記事における「レイテ沖海戦後」の解説

レイテ沖海戦の後、日本海軍残存艦艇損傷状況任務により各地分散配置された。榛名暫く東南アジア方面残置されることになった11月16日戦艦大和長門金剛軽巡洋艦矢矧及び第十七駆逐隊浦風磯風雪風浜風)及び護衛されブルネイ出港し日本本土へ向かった榛名足柄羽黒大淀等はブルネイ残りリンガ泊地移動することになった。しかし21日金剛浦風が米潜水艦シーライオンII(USS Sealion, SS/SSP/ASSP/APSS/LPSS-315)の雷撃撃沈された。これにより開戦時4隻だった金剛型戦艦は、榛名1隻を残すのみとなった22日リンガ泊地時の第二遊撃部隊戦力は、榛名下足柄(第五艦隊旗艦)、第四航空戦隊日向伊勢)、第五戦隊羽黒)、大淀第二水雷戦隊[/旗艦、潮、朝霜第二駆逐隊初霜)、第四駆逐隊霜月)、岸波清霜/昭南にて修理中)]であった。 このブルネイからリンガ泊地への移動中、榛名座礁して艦底大きな損傷受けた天候平穏ならば18ノット発揮可能、荒天時外洋航海は不安と判定される程の被害であった現地修理不可能と判断した第五艦隊及び同艦隊司令長官志摩清英中将は、榛名内地回航決定する護衛艦には初霜指定され第二水雷戦隊司令官木村昌福少将一時的に将旗から潮に移揚した。 なお25日11時にはシンガポールからリンガ泊地向かっていた戦艦伊勢座礁しているが、速やかに離礁成功被害少なく浸水被害もなかった。 11月28日夕刻榛名初霜リンガ泊地出発29日午前10時昭南シンガポール)着。空母隼鷹隊との合流目指しその日の内に台湾馬公市へ向かう。12月5日榛名マニラ輸送任務終えて日本本土へ向かう空母隼鷹秋月型駆逐艦冬月涼月松型駆逐艦台湾馬公市合流海上合流したとも)。6日初霜分離すると、榛名隼鷹と共に日本本土向けて出港した。ところが12月9日男女群島五島列島の間にて隼鷹レッドフィッシュ (USS Redfish, SS-395) の、シーデビル (USS Seadevil, SS-400) もしくはプライス (USS Plaice, SS-390)の雷撃によりそれぞれ損傷した襲撃直前アメリカ軍潜水艦待ち伏せ予想される男女群島黎明前に通過するのは危険と判断した涼月は、高速発揮する榛名に『速力落とされてはいかが』と信号したが、榛名からの返答無かったという。12日1135分、榛名凉月冬月は呉に帰還したその後修理作業従事する12月20日高雄警備府参謀副長転任した重永艦長10月15日少将昇進)に代わり軽巡矢矧の前艦長つとめた吉村真武よしむら・またけ)大佐着任するが、吉村艦長指揮のもと出撃する機会二度となかった。

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