ヘロドトスの記録とは? わかりやすく解説

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ヘロドトスの記録

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/24 17:00 UTC 版)

ブディノイ」の記事における「ヘロドトスの記録」の解説

サウロマタイ人のかなたにタナイス河を越えてから)第二地域占めて住むのはブディノイ人で、その国は全土わたってあらゆる種類森林おおわれている。ブディノイ人の国越えて北へ進むと、7日行程わたって無人の地が続き、この無人の境果てたところで向きをやや東に転ずると、テュッサゲタイ(英語版)という多数人口擁し特異な性格を持つ民族住んでいる。<ヘロドトス『歴史』4-21,22> 」 「 ブディノイ人は多数人口擁する民族で、眼の色はあくまで青く赤毛である。この国にゲロノスという木造の町がある。街を囲む壁は各辺が30スタディオンあり、高くかつ全て木造で、また住民家屋聖域建物全て木造である。聖域というのはこの地にはギリシア神々聖域があるからで、木造神像祭壇神殿具えてギリシア風に設けられており、隔年ディオニュソスの祭祝いバッコス式の行事を行う。それはゲロノス人が元来ギリシア人であったからで、海岸通商地を去ってブディノイ人の国移住したのである言語スキュティア語とギリシア語半々用いている。しかし、ブディノイ人はゲロノス人と同一言語用いず、その生活様式も同じではない。なぜならブディノイ人は土着の遊牧民で、このあたりに住む民族の中でエゾ松の実を常食する唯一の民族であるが、ゲロノス人の方は耕作民で、穀物常食とし、菜園も持つほどで、姿も肌の色同じでないからである。ギリシア人ブディノイ人をもゲロノス人と呼ぶが、これは正しくないブディノイ人の住む地方一面あらゆる種類樹木鬱蒼と茂っている。その最も深い森中に巨大な湖があり、まわりには沼沢があり、生い茂っている。この湖水ではカワウソビーバー四角な顔をした別の捕獲される。これらの皮は彼らの着用する皮の服の縁に縫い付けられ、また睾丸子宮病の良薬として珍重される。<ヘロドトス『歴史』巻4-108,109> 」

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ヘロドトスの記録

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/07 23:25 UTC 版)

ネウロイ」の記事における「ヘロドトスの記録」の解説

古代ギリシャ歴史家ヘロドトスは『ヒストリアイ(歴史)』において次のように記している。 「 まず、カッリピダイというギリシアスキタイ住んでおり、その向こうにはアリゾネスという民族が住む。アリゾネスの向こうに農耕スキタイ住み、その向こうにネウロイが住むが、ネウロイ以北は我々の知る限りでは無人の境である。以上がボリュステネス河以西、ヒュパニス河畔に住む諸民族である。<ヘロドトス『歴史』4-17> 」 「 ネウロイスキタイ風の慣習に従っているが、ダレイオス遠征より一世以前に、彼らは襲来遭い全国土から退散ねばならぬという羽目陥った。この国に多数発生したのみならず、さらに多数北方荒野から来襲したためで、遂に困窮果て故郷捨てブディノイとともに住むこととなった。この民族はどうやら魔法を使う人種であるらしく、スキタイスキュティア在住ギリシア人の言うところでは、ネウロイ1年一度だけ数日わたって変身し、それからまた元の姿に戻るという。私はこのような話を聞いて信じないが、話し手一向に頓着せず真実であることを誓いさえするのである。<ヘロドトス『歴史』巻4-105> 」 すなわちネウロイ人の国はおそらく前6世紀初頭思われる時代に、のちにスキタイ諸民族ギリシャ人ネウロイ人から「襲来」というふうに聞きつけてきた災厄戦争、ないし山火事洪水などの天変地異、あるいは実際に害虫害獣の異常繁殖?)に見舞われたため一度はるか東方ブディノイ人が住む地方まで集団疎開したことがあり、ヘロドトス時代には彼らはすでにもとの国土現在のベラルーシ北部からリトアニアあたりにかけて)に戻って住んでいるというのである。(ヘロドトス時代にはネウロイ人の国ブディノイ人の国隣接していない。)

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ヘロドトスの記録

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/07 23:28 UTC 版)

メランクライノイ」の記事における「ヘロドトスの記録」の解説

古代ギリシャ歴史家ヘロドトスは『ヒストリアイ(歴史)』において次のように記している。 「 王族スキタイ領土以北には、非スキタイ系であるメランクライナイ(黒衣族)が住んでいる。メンクライナイ以遠地域は我々が知る限り沼沢のみで、人間棲息ていない。<ヘロドトス『歴史』4-20> 」 「 メンクライノイは全員黒い衣をまとっており、その名もこれに由来する。その風習スキタイ式である。<ヘロドトス『歴史』巻4-107> 」

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ヘロドトスの記録

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/10 02:31 UTC 版)

ダアイ」の記事における「ヘロドトスの記録」の解説

ヘロドトス『歴史』にはダオイと記されており、マルドイ,ドロピコイ,サガルティオイなどの諸族とともにアケメネス朝キュロス2世在位:前550年 - 前529年)の召集メディア王国から離反した

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ヘロドトスの記録

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/14 17:25 UTC 版)

アンドロパゴイ」の記事における「ヘロドトスの記録」の解説

「 ボリュステネイタイ(オルビオポリタイ、農民スキタイ)の先に広漠たる無人荒野続いているが、この無人地帯過ぎたところにアンドロパゴイ人が住んでいる。これは特異な民族で、スキタイ系では全くない。これより先はまさに無人の地で、我々の知る限りでは、もはやいかなる人間種族棲息ていない。<ヘロドトス『歴史』4-18> 」 「 アンドロパゴイ風俗世にも野蛮なもので、正義も守らなければ、なんの掟も持たない遊牧民であり、服装スキタイによく似たもの用い、独特の言語を持つ。周辺タウロイアガテュルソイネウロイメランクライノイゲロノイブディノイサウロマタイら諸族の中では唯一人肉食す。<ヘロドトス『歴史』巻4-106> 」

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ヘロドトスの記録

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/07 16:15 UTC 版)

マッサゲタイ」の記事における「ヘロドトスの記録」の解説

アケメネス朝キュロス2世在位紀元前550年 - 紀元前529年)はバビロン人を征服すると、今度マッサゲタイ人をも配下収めたくなった。当時マッサゲタイでは、夫に先立たれトミュリスという名の女性女王であったキュロス使者通じ自分の妻に迎えたい称してこの女王に求婚した。しかしトミュリスは、キュロス求めているのは自分ではなくマッサゲタイ王位であることを見抜き彼の来訪拒絶したキュロス計略成功しないのをみてとると、アラクセス河畔に兵を進め公然とマッサゲタイ攻撃の準備はじめた軍隊渡河のため、河上船橋組み渡河用の船の上を築かせた。この作業進めているキュロスのもとへ、トミュリス使者送って次のように伝えさせた。「どうしてもマッサゲタイ一戦を交えることをお望みならば、手間をかけて河に橋を渡すようなことは止め我ら河岸から三日行程退いた後、河を渡って我が国入られよ。もしくは我ら貴国内に迎え撃つことをお望みならば、そなたの方も我ら同じようされたい。」これを聞いたキュロスペルシア軍の主だった者に召集命じ集まった一同に事の次第告げ二つうちいずれかの道をとるべきかを協議した。そして一同意見は、トミュリスとその軍を自国迎え撃つべしという説に一致した。しかし、元リュディア王のクロイソスだけがこの説を非難し、これと反対意見述べてこういった。「まず、我が陣地に肉のほか生酒も壺にたっぷりと入れ、その他あらゆる料理そろえておきます。そうしておいて我が軍の最も劣弱部隊だけを残し、他の者は河の縁まで退きます。もし、私の考え誤りなくば、敵はこの沢山の御馳走を目にして必ずそこへやってきます。それからあとは我が軍大い手柄を表すばかりとなりましょう。」このようにして二つ意見対立したが、キュロス最初の説を棄ててクロイソス意見をとり、トミュリスには自分の方から渡河して向かってゆくから、そちらは退くようにと通告しておいた。こうしてキュロス麾下軍隊と共に渡河した。 キュロスはアラクセス河から一日行程進んだあと、クロイソス献策実行した準備整えキュロス戦闘部隊だけを残して本隊はアラクセス河に引き上げると、マッサゲタイ人はその部隊三分の一勢力キュロス軍の残留部隊襲いかかり、抵抗するペルシア人殺したが、用意され食事を見ると座り込んで食べ始め腹いっぱい平らげてしまった。ペルシア軍はマッサゲタイ人満腹状態で酔いつぶれているところへ襲いかかり、その多数殺したが、捕虜にした人数はさらに多く、その中にはマッサゲタイ人指揮していたスパルガピセスというトミュリス息子もいた。トミュリス自軍と息子の身に起こったことを知らされると、使者キュロスのもとへ送り次のように伝えた。「マッサゲタイ三分の一もの部隊狼藉働いたそなたであるが、その罪は問わぬゆえ、私の息子返し、この国を去れさもなければマッサゲタイ族の主な日の神誓って言うが、血に飽くなきそなたを血に飽かせてしんぜよう。」 この口述伝えられても、キュロスは全く気にもかけなかった。一方、スパルガピセスが酔いから覚めて自分どのような悲運陥ったかを覚ると、縛り解いてほしいと言ってきたので、キュロス縛り解いてやった。しかし、すかさずスパルガピセスは自決し果てた一方トミュリスは、キュロス耳を貸さないと知ると、麾下の全兵力集めてキュロス戦った。まず、両軍は距離をおいて互いに弓矢応酬していたが、やがて矢を射つくすと、短剣でもって激突し混戦となった長時間わたって戦い互いに譲らず、双方ともに退こうとしなかったが、遂にマッサゲタイ軍が勝利しペルシア大部分はここで撃滅され、キュロス戦死したトミュリス人血満たした革袋持ちペルシア戦死者の間からキュロス遺骸探し当て、その首を取って革袋の中へ投げ込んだ。かく遺骸辱めながら女王言った。「私は生きながらえて戦いには勝ったが、所詮我が子謀略にかけて捕えたそなたの勝利であった。さあ約束通りそなたを血に飽かせてやろう。」

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ヘロドトスの記録

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/07 22:48 UTC 版)

アルギッパイオイ」の記事における「ヘロドトスの記録」の解説

古代ギリシャ歴史家ヘロドトスは『ヒストリアイ(歴史)』において次のように記している。 別種スキタイの地を過ぎれば小石や岩だらけの荒地続き、そこを過ぎると、高い山脈の麓に男女の関係なく全員生まれながらにして禿頭民族住んでいる。獅子鼻で顎が張りスキタイ風の服装をしているが、独自の言語話し木の実常食としている。彼らの生活の糧となっているの名はポンティコンと言い大きさはほぼ無花果ほどで、扁豆によく似た果実がなり、この実にはがある。熟した実を布を通して搾ると、黒ずんだ濃い液が流れ出すが、これをアスキュと呼んでいる。彼らはこの汁をそのまま舐めたり、乳と混ぜて飲んだし、また搾り糟の濃厚な部分菓子のようなものを作って食べる。この地方には良い牧場がないため、家畜の数が少なことによる。彼らはいずれ木陰住み家とし、冬になるとに白いフェルトをかけて住み、夏はそれを取る。この民族神聖視されているので、彼らに危害加える者は誰もおらず、また武器の類は一切ない。近隣の住民争い調停するのも彼らであるし、彼らを頼って避難して来た者は何人たりとも危害加えられることはない。この民族の名はアルギッパイオイという。 — ヘロドトス『歴史』4-23

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