ヘッジホッグス(HEDGEHOGS)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 07:46 UTC 版)
「風夏」の記事における「ヘッジホッグス(HEDGEHOGS)」の解説
とある田舎の高校の軽音部で学校側から強制的に入部させられた当時1年生の多摩レイカ(たま / Vo)と小田ニコルソン武蔵(ニコ / Ba)、軽音部部長でバンドの創始者である3年生の西辺誠(Gu)の3人により結成したのが始まりとされる。 学園祭ライブ後に石見寿(Gu)吉野友美(Key)矢矧伸明(Dr)の3人が加入し6人編成として本格的に活動を開始。結成から半年後に市河の紹介で『電光リベリオン』に出場し優勝、同時にメジャーデビューするも演奏技術に限界を感じた西辺が脱退。西辺が残した「Climber's High!」でメジャーデビューを飾るもしばらくは売れること無かったが「星の降る町」のミリオンヒットをキッカケにスターバンドへと駆け上がるも突然活動を休止。 6年のブランクを経て活動再開し海外でもライブを行っていたが、たまの喉の病気により『SONIC BOOMフェス』でのライブを最後に解散。解散後にたまが手術により声帯を失うもBlue Wells主催のフェスでシークレットゲストとして、たまの提案により氷無小雪を新ボーカルとして迎え再結成。最終回ではたまがギタリストとして加入した事が描かれており、瀬尾の次回作『ヒットマン』の第1話で6人編成になってからのヘッジホッグスがゲスト出演している。 バンド名は人恋しいにも関わらず素直になれず尖り続けているニコとたまを見た西辺が「ヤマアラシのジレンマ」を彷彿させていると感じた事から名付けている。 吉野 友美(よしの ともみ) 声 - 日笠陽子 誕生日 - 1月17日、身長 - 159cm、体重 - 50kg、血液型 - B型、3サイズ - B84/W57/H86。 キーボーディスト。ステージネームは「トモ」。活動休止後に大学に行き、卒業後に教員免許を取得し青羽高校の教師として赴任。優や風夏の担任も務めており、優をはじめとする教え子達からは「友美先生」と呼ばれている。教え子の三笠からは「リズムが凄く心地よく、打ち込みじゃない意味がしっかりある」と人間味のある演奏技術を評されている。 風夏達がバンドを結成する際に軽音部を立ち上げようとする際に人数が少ないことを理由に断るも、代わりに矢矧が経営する海の家のアルバイトを紹介。 飲み食いが大好きで酒癖が悪く、優達の海の家の合宿でも寿と矢矧を勢いで優と風夏と強引にセッションさせる話を持ち込んだり、The fallen moonの武道館前座公演では日本のロック史に残るあの台詞を叫び市河から怒られている。 活動再開後は学校を退職。ミュージシャンとしての活動を再開したが解散後は無職となっている。その自由奔放な性格が同性愛者である三笠が“一人の女性として”心惹かれたことで告白され付き合うことになった。 バンド結成当時から活動休止までの間の容姿がショートヘアーにカラーコンタクトを使用していた為、風夏達からは「ヘッジホッグスのトモ」であった事すら気付かれず、優からはバンドのマネージャーと勘違いされた事もあった。 石見 寿(いわみ ひさし) 声 - 平川大輔 誕生日 - 12月6日、身長 - 176cm、体重 - 69kg、血液型 - O型。 ギタリスト。沙羅の実兄。ステージネームは「ヒサ」。活動休止後は「針鼠」というレンタルスタジオを経営。 性格は温厚で優をはじめThe falln moonのメンバーに対しても親身になって相談する一方、厳しく接することもある。 沙羅曰く「ギタリスト、ミュージシャンとしては尊敬しているが兄としては最低」と言わしめるほど下ネタを発することが多く、その度に沙羅から殴られている。 バンド活動再開後に一度店を閉めているが解散後に再開、碧井にギターの指導を行っている。 矢矧 伸明(やはぎ のぶあき) 声 - 小野大輔 誕生日 - 5月31日、身長 - 182cm、体重 - 84kg、血液型 - A型。 ドラマー。バンドでのステージネームは「ノブ」、愛称は「ヤッさん」。活動休止後は海の家や楽器屋を経営している。 口調は荒いが世話焼きかつ面倒見の良さから優達からも慕われており、同じドラムの那智は彼の師匠に辺り時折説教を交えたドラムの指導をすることもある。 バンド活動再開後に店を閉めており、解散後は後輩バンドのサポートドラマーとして全国ツアーに参加し、その際に那智をローディーとして雇っている。 ニコ / 小田ニコルソン武蔵(おだ にこるそん むさし) 声 - 中村悠一 誕生日 - 10月16日、身長 - 187cm、体重 - 74kg、血液型 - 不明。 ベーシストでバンドのメインソングライター。普段から口数が少なく表情も殆ど変えること無く無愛想な態度で接してくるものの音楽に対する情熱は強く、ヘッジホッグスのヒット曲の多くは彼が手がけている。 風夏を亡くし精神的ショックを受けた優に対し冷たくあしらう一方、無愛想ながらベーシストとしての優に気にかけている部分もあり、中々上達しない優にベースの弾き方を伝授したりしている。 寿によると過去にどん底に落ちるほどの絶望を味わっていたが、絶望を乗り越えてからいい曲を作る様になったという。 活動休止時に失踪したたまを追いかける為に、学生時代を含めたまと共にすることが多く、周囲からは「さっさと結婚しろ」とまで言われ、碧井からも「早く(たまに)プロポーズして下さい」と言われたこともあったが、最終回でたまと結婚式を挙げている。 たまが声帯を摘出した事で活動出来なくなった事から優を寿の経営するスタジオに呼び出し、未発表の楽曲をその場で演奏しBlue Wellsに提供、優は生駒の圧力によって活動休止状態である事を告げるも、自分の様に失った物(たまの声)さえなければバンド活動は何処でも出来ると檄を飛ばしたことで優がニコの提供した未発表曲を完成させる事を決意させた。 寡黙で無愛想な態度で接する一方、学生時代から読書が趣味でダグラス・クープランドの小説を好んでいる。また、犬が苦手であったり、ラビッツのメンバーが全員女性であると勘違いするといった間の抜けた面もある。 たま / 多磨 レイカ(たま レイカ) 声 - 沼倉愛美 誕生日 - 1月19日、身長 - 165cm、体重 - 54kg、血液型 - A型、3サイズ - B78/W60/H85。 ヘッジホッグスの初代ボーカリスト。6年間喉の治療を理由に失踪していて行方不明となっていたため、ヘッジホッグスの活動休止の原因となっていた。旅先で幼少期のシェリーと出会っており、彼女が歌手を目指すきっかけを作った。 再始動後に武道館公演や海外ツアーを行っていたがヘッジホッグス主催のSONIC BOOMフェスで、自身の体調が優れないことを理由にヘッジホッグス解散の宣言をした。解散後に入院して治療に専念していたものの治療の甲斐なく声帯を摘出したことで歌手としては完全に引退を余儀なくされた。以降は筆談で会話に参加している。 学生時代は周囲から怖がられていた程の不良少女だったが、西辺との出会いをきっかけに音楽に傾倒、その西辺には思いを寄せていた時期もあり、Blue Summerのステージ裏で西辺と再会した際に感極まって涙している。 最終回でニコと結婚、西辺が仲人を務め、後にギタリストとしてヘッジホッグスに再加入した。 西辺 誠(にしべ まこと) バンドの創始者でありギタリスト。 当時札付きの不良として周囲から避けられていたたまとニコを偏見の目で見ることなく2人の純粋さと人恋しさに目を向けて軽音部に迎え入れバンドを結成した。そうした態度からたまとニコからは時間と共に信頼を得ていたが、活動を続けていくうちに自身の演奏技術やアドリブのセンスに限界を感じメジャーデビュー直前に脱退を決意。脱退後はイギリスに渡英しライブパブ『ヤマアラシ』を経営している。 バンド活動時にグレッチのホワイトファルコンを使用していたが、脱退時にニコに預けてしまうが後にニコと寿の手で碧井に託している。 バンドのメジャーデビュー曲である「Climber's High!」は元々西辺が作詞作曲した曲だが脱退時にニコに歌詞を書くことを薦めたことでメジャーデビュー後のクレジットが「作詞:nico 作曲:WEST GROUND」となっていた。 「空気は読むモンじゃない、作るモンだ」を信条としており、他のメンバーの人生観にも大きく影響を与える事になる。また、駄洒落を好んで使う事も多い。 「Blue Summer」では関係者として帰国し、たまと再会。当初はBlue Wellsをはじめ、たま達と共に関係者として見守っていたが、Blue Wellsのライブでアンコールで碧井達の煽りを受けた事でステージに立つこととなった。 次回作『ヒットマン』でも主人公行き付けのバーの常連客として度々登場しているが、作中ではいつ頃帰国したのかは描かれていない。 モデルとなっているのは本作テレビアニメ版音楽プロデューサーでフライングドッグ所属の作曲家WEST GROUND(西辺誠)で、上記の 「空気は読むモンじゃない、作るモンだ」は瀬尾がWEST GROUNDとの酒の席でWEST GROUNDが酔った勢いで叫んだ台詞に感銘を受けたことで劇中の台詞として引用したことを明かしている。 氷無 小雪(ひなし こゆき) #氷無小雪参照。
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