レンタルスタジオ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/02 22:18 UTC 版)
「スタジオ (写真撮影)」の記事における「レンタルスタジオ」の解説
規模はさまざまである。小規模のものは、小さな商品撮影などを行うために用いられるもので、数坪程度からある。大規模なものは、自動車など大きなものの撮影を行うために用いられるもので、数百坪程度のサイズまである。人物撮影などにも使われる。 かつての営業形態は「単に場所を貸すだけ」が基本であったが、1980年代以降エレクトロニックフラッシュ(いわゆるストロボ)やライトなどの照明機材もレンタル品目にある。利用に関しては別途費用が発生する。また、フォトグラファー(カメラマン)やカメラアシスタント(撮影助手)の人選・派遣を依頼することができる場合もあり、その場合は別途人件費が発生する。スタジオの破損防止・安全管理などの為にスタジオ側のスタジオアシスタント(スタジオスタッフ等と呼ばれる)が付くことが一般的で、そのアシスタントの人件費はスタジオのレンタル料金に含まれているか否かは各社の規定によって異なるので事前の確認が必要となる。 レンタルスタジオは大別して白ホリゾントスタジオとハウススタジオがある。白ホリゾントスタジオは一般的には完全に遮光され、正面の壁と床が白く塗装されておりその接合面は直角ではなく緩やかなアールで繋がっており、床と壁の境目が分からないようになっている。またハウススタジオは特定の条件に特化しており、たとえば「洋館」「高級な住宅」「外光(自然光)が使える」「(料理撮影のために)キッチンが充実している」など。そのようなシチュエーションを求める撮影はそれなりに定量的にあるため、「お金がかかるセット組みをしなくても要求する条件の写真が撮影できる」「求める条件を満たすための特殊で高価な機材を用意しなくても撮影できる」「資材の手配が省略できる」という利点がある。このような特定のロケーションに特化したスタジオの場合は、汎用性は求められない。これらはハウススタジオ、キッチンスタジオなどと呼ばれる。最近ではアマチュア参加の撮影会が増えたことにより、室内に簡易的なセットを設けて多くのシチュエーションを演出するスタジオも多い。 レンタルスタジオは、一般に「時間単価」あるいは「1日単価」で貸し出される。撮影された写真の著作者人格権は、実際に撮影をしたフォトグラファーに属す。一般に著作権はスタジオを借りた側(発注者=クライアント)に属するか、実際に撮影をしたフォトグラファーに属するか、あるいはアートディレクターに属するかは、契約による。実際には契約書が交わされることは稀で、発注時の目的以外に使用する場合問題がある問題となっており出来上がりの写真に関する著作権訴訟がおきている。一部のハウススタジオ除くとスタジオに著作隣接権が発生する事はない。
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