照明機材
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/02 22:18 UTC 版)
「スタジオ (写真撮影)」の記事における「照明機材」の解説
照明機材には、写真撮影専用の瞬間発光機材エレクトロニックフラッシュと、動画撮影などにも使える白熱電球を使った常点灯機材に分かれる。常点灯機材の中には、いわゆるタングステン電球を利用し色温度が3400K程度のタングステンライト(現在では殆どのものがハロゲン電球になっている)、蛍光灯を利用し色温度5500K程度のキノフロ、電球を使用するが色温度が5500K~6000K程度のメタルハライドランプ(HMI)、着色ガラスで色温度を5500K程度のデイライトとしたタングステン・ランプ等がある。タングステン・ライトは古くから存在し、常点灯機材の中では最も知られているが、近年ではあまり使用することがなく、タングステン・ライトを使う為に必要な変圧器を設備していないスタジオも多い。キノフロやメタルハライドランプはもともと動画撮影用の機材であり日本へはハリウッドから入ってきたものである。映像・映画撮影の分野ではよく使われる機材であるが、写真の撮影の場合、光量が少ない上に、灯具が大きく大重量で取り回しがしにくいことからエレクトロニックフラッシュほどには使われることはない。 広いスタジオで被写体に十分に光をまわすためにはかなりの大光量の機材が多数必要である。それらの機材は重量がかさみ移動するのが大変なうえに高価なものでもあり、一般に撮影に必要な機材のレンタル料はスタジオ使用料と一緒に必要経費としてクライアントに請求できる事が多いのでフォトグラファーが個人で持っていない事も多い。そのため、写真スタジオはスタジオの広さに従った必要十分な設備を保有し、スタジオ内での使用の為に貸し出していることが多い。またこれらの機材のレンタルを請け負う外部の業者も存在し、直接またはスタジオを通して利用することができる。照明機材を持ち込む際には、事前にスタジオへの申告が必要となる。また、電気容量に注意する必要がある。メタルハライドランプ(HMI)などは消費電力が大きく、12kw・18kwなどのものではスタジオが対応できない場合がある。特にハウススタジオなどはベースが一般住宅であることがあり注意が必要である。
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