ファイアタンク海賊団
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 16:50 UTC 版)
「海賊 (ONE PIECE)」の記事における「ファイアタンク海賊団」の解説
カポネ・ベッジ率いる海賊団。海賊旗は帽子を被り葉巻を咥えたベッジを模したドクロの後ろに砲台の付いた城が描かれたマーク。船は城砦を模した水陸両用の「ノストラ・カステロ号」で、陸ではパドルがキャタピラになる。 新世界進出後にビッグ・マム海賊団の傘下に入る。ホールケーキアイランド編で麦わらの一味と手を組み、ビッグ・マムの暗殺を計画するも失敗し、傘下から脱退する。この際にノストラ・カステロ号が航行不能となったため放棄し、敵船を強奪して新たな海賊船としている。 カポネ・ベッジ 声 - 龍田直樹 ファイアタンク海賊団船長。「最悪の世代」の一人。異名は「ギャング・ベッジ」。懸賞金1億3800万ベリー→3億ベリー→3億5000万ベリー。 「西の海」出身。40歳→42歳。誕生日は1月17日(アル・カポネの誕生日)。身長166cm。やぎ座。血液型S型。好きな食べ物は肉団子、トマト。嫌いな食べ物はトマトジュース。趣味は絵画鑑賞・ボードゲーム。イメージ国はイタリア。イメージ職業はクツ屋。イメージ花はバラ。イメージ動物はコアラ。 マフィア風の出で立ちをした小柄な男。葉巻を好む。部下からは「頭目(ファーザー)」と呼ばれる。脅迫や交渉などの駆け引きに長けている。人情は海賊の役に立たないとし、他人から命令や意見、反抗されることを嫌い、自らに意見する部下には情け容赦なく制裁を加える冷酷な性格。一方、部下を見殺しにはしないという男気あふれる面もある。食事のマナーに厳しく、話し相手に身だしなみを求めるなどかなりの潔癖症でもある。また、かなりの愛妻家で、息子のペッツが泣いていた際は赤ちゃん言葉や変顔であやすなど親馬鹿な一面もある。 超人系悪魔の実「シロシロの実」の能力者。体を城にすることができる「城人間」。人や物を縮小化し、体内に収めることができる。体内の構造は自由に変化させることができ、体内に自分の分身を出現させることも可能。内部にいる者はベッジ本人の姿勢の影響を受けない。縮小化したものは、ベッジから一定距離離れると元の大きさに戻る。また、体の一部のみを変化させたり、体全体を巨大な城に変えることもできる。 かつて、西の海の裏社会を牛耳る「西の五大ファミリー」の5人のボスの一人だった。地位やナワバリには興味を示さず金品だけを奪い、裏社会のボスの首のみを取ってきた。海賊になっても名のある海賊団の船長の首だけを取り、常に復讐者達に狙われたが、ことごとく返り討ちにしてきた。 シャボンディ諸島では、レストランで居合わせたボニーの暴食ぶりに苛立っていた。新世界での航海中、空に浮かぶ謎の物体に船ごと引き寄せられていた。後にホールケーキアイランドに上陸するが、実力差を悟った上で降伏。ビッグ・マム海賊団の傘下に入り、シャーロット家のシフォンと結婚し息子ペッツを設けた。 ゾウ編では、ビッグ・マムの命令でシーザーを奪うため麦わらの一味を襲撃。後にペコムズと共にゾウに上陸し、故郷を救われた恩義からサンジ達を見逃がそうとしたペコムズを攻撃し、数で圧倒してサンジ達を脅し自身の体内に入れる。その場でサンジにビッグ・マムからの招待状を見せた上で全員を連れ去ろうとしたが、サンジの機転でナミ達を解放され、さらにネコマムシと鉢合わせたためサンジとシーザーだけを連れて行った。 ヴィンスモーク家を招く茶会では、警戒心と防衛力の高さを買われ戦闘員「城(ルーク)」の称号を与えられ、茶会の護衛の全権を任される。その立場を利用し結婚式でビッグ・マムの暗殺を計画する。ホールケーキアイランドに戻ると、ルフィ達に連れられて戻ってきたペコムズをサニー号から拉致し、タマゴ男爵らには報告せず独断で拘束。暗殺計画への協力を持ちかけたが、拒否したペコムズを北東の海岸から突き落とした。その後シーザーを解放し奪った心臓で従わせ、さらにジンベエの仲介でヴィンスモーク家抹殺阻止を狙う麦わらの一味と会合し共闘することとなる。結婚式当日、ルフィ達の活躍でビッグ・マム暗殺の鍵を握るマザー・カルメルの写真を割り、シーザー開発の毒ガス弾「KXランチャー」を打ち込むも、ビッグ・マムの咆哮で弾を破壊され、さらに逃亡用の鏡も割られ作戦は失敗。ルフィ達を体内に収容し「大頭目」で篭城戦に持ち込むが、身動きを封じられ、正気に戻ったビッグ・マムの攻撃を受ける。援護に回ったルフィたちがビッグ・マムらに取り押さえられ逃げ場がなくなるが、ホールケーキ城の崩壊により会場からの脱出に成功する。ルフィ達と別れるとシフォンを追いカカオ島に向かい、シフォンを捕らえたオーブンから降伏を促されるも拒否しオーブンを砲撃する。サンジの協力でシフォンを救出すると製作途中のウェディングケーキを乗せ出航する。ビッグ・マムを暗殺するためケーキに毒や爆薬を仕込むようサンジに提案したが、シムシムホイップのあまりの美味しさに圧倒され断念した。完成したケーキをふんわり島まで運ぶと、航海不可能となったノストラ・カステロ号を放棄し、タルト軍艦を奪い逃げ出した。 その後が描かれた表紙連載『〝ギャング〟ベッジのオーマイファミリー』では、食料補給のため訪れたドレスローザで、数日前にシフォンの妹ローラが来たことを聞き、捜索を行う。その途中で、街を襲撃したバイキン海賊団を倒す。海軍に見つかるとローリング海賊団と協力して脱出した。 名前の由来は、ギャングのアル・カポネとイギリスの海賊ウィリアム・レ・ソーベッジ。 技一覧 キャッスルタンク 両足をキャタピラに変え、高速で移動する。 城(ルーク)イン・フォラ・グレーセ「大頭目(ビッグ・ファーザー)」 体を砲台付きの巨大な城に変える。大砲にも耐えうるほど堅固だが、強度には限度がある。破壊されるとベッジ本人がダメージを受け、完全に破壊されればベッジは死亡し城も消えてしまう。 『ONE PIECE magazine Vol.8』の「怪物図鑑」によれば、全長80m、重さ585t。手は風車のような形をしており、物をつかんだり歩行時に足を補助する役割を担う。腕・手首にあたる柱内は大きな空洞になっており、緊急時はここから脱出を図る。脚部をキャタピラに変え長距離移動することもできる。 シャーロット・シフォン 声 - 久川綾 ベッジの妻。シャーロット家22女。ビッグ・マムとパウンドの娘で、ローラの双子の姉。元トットランド「ふんわり大臣」。 新世界「トットランド」出身。26歳。誕生日は1月27日。身長215cm。みずがめ座。血液型F型。好物はチョコレートシフォンケーキ。 ローラと瓜二つの女性。ベッジとの夫婦仲は良好。男勝りな性格でゴッティは頭が上がらず、彼やヴィトからは「おかみさん」と呼ばれている。ローラ同様仁義に厚い。シフォンケーキ作りのエキスパートで、妹のプリンとはよく一緒にケーキ作りをしていたという。 生まれてすぐに父親のパウンドはビッグ・マムに捨てられたため、父の顔を知らずに育った。かつてローラが巨人族の王子ロキとの縁談を拒否した際、ローラの代わりに差し出されるも見破られ、巨人族との確執はより険悪になった。ビッグ・マムにはその腹いせで何度も暴行を受けたため、今では母親と思っておらず、ベッジのビッグ・マム暗殺計画も黙認している。 ホールケーキ城崩壊後、食いわずらいを起こしたビッグ・マムを止めるためのウェディングケーキ作りに力を貸してほしいとプリンに頼まれ、ローラを助けてもらった恩をナミたちに返すためプリン・サンジと共にカカオ島に向かう。待ち構えていたオーブンによって処刑されそうになるが、サンジ、ベッジ、パウンドに救われる。ケーキを完成させるとビッグ・マムを麦わらの一味から引き離すため、危険を冒してケーキをふんわり島まで運ばせた。 表紙連載『〝ギャング〟ベッジのオーマイファミリー』では、訪れたドレスローザでローラと再会を果たす。さらにトットランドから流れ着いた父パウンドと遭遇する。最初は父親だと信じず彼を港に置いて出港したが、自分達が生まれた頃の写真を持っていたこととビッグ・マムから聞いていた父親の性格と一致することで父親と認め、ローラと協力して父を救出し親子対面を果たした。 カポネ・ペッツ 声 - 鈴木真仁 ベッジとシフォンの息子。異名は「ギャング・ペッツ」。 1歳。誕生日は1月22日。みずがめ座。好物はトマトの離乳食。 顔立ちは父親似で、髪の色は母親譲り。既に青髭があり、葉巻型のおしゃぶりをしている。 ヴィト 声 - 岸尾だいすけ ファイアタンク海賊団相談役。異名は「怪銃(かいじゅう)」。懸賞金9500万ベリー。 「西の海」出身。36歳。誕生日は10月21日(ヴィ(21)ト(10))。身長242cm。てんびん座。血液型S型。好物は海獣の肉入りカルツォーネ。 カメレオンのように長く巻いた舌が特徴で、丸いレンズのサングラスをかけた男。手が大きく、額と両手の甲に同じ刺青がある。口癖は「(ロ)レロ」。笑い声は「ニョロロ」。絵物語「海の戦士ソラ」に登場する悪の軍団ジェルマ66のファン。二丁拳銃の使い手。 ゾウ編ではサンジとベッジの話の最中、ビッグ・マムの茶会を断ればどうなるかを耳打ちしてサンジを脅した。ホールケーキアイランド編では、サンジを追いかけていたボビンを始末した。茶会でのジェルマ66の活躍を目の当たりにすると、感激のあまり号泣していた。 ゴッティ 声 - 木村雅史 ファイアタンク海賊団殺し屋。懸賞金9000万ベリー。 「西の海」出身。33歳。誕生日は5月21日(ゴ(5)ッ(2)ティ(1))。身長375cm。おうし座。血液型S型。好物は海王類の肉とトマトの煮込み。 右腕に大きなマシンガンを取り付けた大男。仲間思いだが思い込みが激しく、些細なことで怒り出す。 表紙連載『〝ギャング〟ベッジのオーマイファミリー』では、シフォンと間違われ海軍に捕まったローラを救出したことで、彼女に惚れられ求婚される。ドレスローザから脱出すると、船上でローラとの結婚式を挙げた。
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