ジャスピオンと仲間たち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 23:34 UTC 版)
「巨獣特捜ジャスピオン」の記事における「ジャスピオンと仲間たち」の解説
ジャスピオン 本作品の主人公である銀河の野生児。銀河連邦の動物保護官ゲーリーと動物学者アンナの息子で、幼いころに宇宙船の事故で両親を失い、惑星エジンの豊かな大自然の中で宇宙生物に囲まれて育った。 自由奔放かつ自然を愛する優しい性格で、激戦が続くうちに冷静な判断力も身につき、より精悍な戦士へと成長していった。野生児ながらも頭脳明晰で、メカの操縦も難なくこなすくらいの才能がある。地上での移動時は、マツダ・RX-7(初代)を使用。物語後半ではダイレオンを操縦中に謎の光に打たれ、新たに見つかった銀河バイブルに記された「サタンゴースを倒す、光に打たれし勇者」であることが判明する。 『俺が正義だ! 巨獣特捜ジャスピオンビデオスペシャル』のクレジットではメタルテックスーツ装着後の姿は強化ジャスピオンと記し区別化されている。 当初のトレードマークの一つであったアフロヘアーは、地球入りからしばらく経った第11話でアンリに散髪されてセミロングになり、以降も物語が進むうちに頭髪が短くなっていった。原案段階では剣城 豊(けんじょう ゆたか)という地球名があり、第18銀河メデス惑星出身で、両親を事故で失う設定は放送版と同じだがサタンゴースに親代わりの巨獣を殺された復讐のため戦う設定になっており、職業はスタントマンとされていた。 アンリ ジャスピオンのパートナーとしてエジンが作った女性型アンドロイド。一人称が「オイラ」であるなど、まるで男のように荒っぽい言動が特徴だが、ファッション雑誌やエステに興味を持ったこともある。後にジャスピオンによって、足の裏(靴の裏)にある言語ロムを世界五十カ国のものに交換されてからは、口調も「私」に変わるなど振る舞いも女性らしくなり、以前は苦手としていた動物も可愛がるようになるが、御転婆ぶりは変わらなかった。 目には異次元透視装置、各種センサー、足底には推進装置も備えており、子供を抱えて飛び立つことができるほどのパワーも発揮。戦闘の際にはこの装置を使って一般人を避難させたり、レーザーライフルでジャスピオンを援護することもあった。水に飛び込んだり強い衝撃を受けるとすぐに停止してしまうが、頭を回すか歯に特殊な棒状の機械の先端を当てることで再起動する。原案段階では20歳の人間であり、エジンの娘でコンピュータに強いと設定されていた。 ミーヤ 宇宙の珍獣。ジャスピオンたちが最初に訪れたビージー星にて、ハンターに親を殺された上に捕らわれて見世物にされていたところをジャスピオンに助けられ、彼と行動を共にするようになる。 トゲの生えた甲羅が背中にあり、危機に直面すると背中を向けてトゲを撃ち出す能力がある。名前の通り「ミーヤ、ミーヤ」と鳴き、巨獣を探知する能力がある。後にアンリが言葉を教え、その影響により少しだけ言葉を話せるようになる。デザインは野口竜が担当。 エジン 惑星エジンに住む宇宙仙人にして大予言者。ジャスピオンの育ての親にして優秀な科学者でもあり、ジャスピオンの装備は全て彼が作り上げた。年齢は一万歳。エジンの家系は数万年も昔から銀河バイブルを守り、その内容を人々に伝えてきたが、3万年前にエジンの家系の星は大彗星に巻き込まれて壊滅し、銀河バイブルも広い宇宙に飛び散ってしまった。 物語後半からは南原一家や「光に打たれし5人の子供」をエジンの里で保護するようになる。光に打たれし赤子の捜索の時間稼ぎのため大サタンゴースに挑むも愛用の杖を破壊され、自身も致命傷を負い、ジャスピオンに看取られながら息を引き取る。全ての戦いが終わった後、ジャスピオンたちの手で地球の大地に葬られ、愛用の杖は墓標となった。 ブーメラン 元医学生。インターポール捜査官だった兄をマッドギャランに殺され、マッドギャラン打倒を誓う孤高の青年。その名の通り2つのブーメランを武器とする。最初は自分1人の力でマッドギャラン軍団を倒そうとしていたが、第8話からジャスピオンのことを認めて正式に協力するようになる。 後にマッドギャランに対しての力不足を感じ、外国に修行の旅に出たためしばらく登場しなくなるが、その間南米で武装強盗団を倒したことでスカウトされ国際連邦保安官となり、マッドギャランと結託した犯罪組織を追って再登場を果たす。2つのブーメランを十文字に組み合わせて投げるクロスカッターを得意技としているが、やはりマッドギャランには通じず敗北を痛感。マッドギャラン打倒をジャスピオンに託し、自身はサタンゴースの被害に遭っている人々を守るために日本を再び離れた。 服装は前半は白いセミロングのジャケットに黒いベルトで、黒いパンツ。後半はスタジアムジャンパー風のブルゾンにジーンズ姿となっている。演じた渡洋史はブーメランを宇宙人と誤解し、宇宙人のイメージで衣装を作ったと述べており、再登場時の衣装は「普通の青年のイメージで」とスタッフに言われたと述べている。また、渡は再登場時に東映プロデューサーの折田至から「FBI捜査官だ」と言われ、『仮面ライダー』の滝和也を想起したという。 南原 健一郎(なんばら けんいちろう) フリーカメラマン。山中で偶然にも黄金の鳥を撮影したことから、家族もろともマッドギャラン軍団に狙われることとなった。家族との平和な生活を取り戻すためジャスピオンに協力する。 一時期黄金の鳥を探し出すために子供たちと別れるが、後に再会を果たし北海道へ移住した。物語後半からはエジンの里で暮らすようになり、以降は光に打たれし子供の行方を調査するようにもなる。 南原 かの子(なんばら かのこ) 健一郎の娘。母親を病気で亡くしてからは、弟の健太の母親代わりを務めてきた。父が黄金の鳥探しの旅に出た後は最初は九州の祖母の下に行くはずだったが、マッドギャラン軍団に狙われるようになったため、ジャスピオンの判断でロットとサチの牧場に預けられる。 しかし、父に会いたい一心から健太とタローと共に牧場を飛び出して旅を始め、南原の友人の水族館館長の下に一時身を寄せた後、無事父と再会を果たす。後に銀河バイブルに記された「光に打たれし5人の子供」の一人であることが判明する。初登場した回は誕生日であり、16歳になった。 南原 健太(なんばら けんた) かの子の弟。姉や犬のタローと共に元気に暮らす少年。9月生まれ。 久美子(くみこ)、大作(だいさく)、浩(ひろし)、美加(みか) 銀河バイブルに記された「光に打たれし5人の子供」のうち4人。物語の終盤は彼らの探索がストーリーの軸となった。 最初に発見された久美子は、夢食い山の村に住む母子家庭の少女で、母親は第二子を出産した。 2人目の大作は、宮下町のラーメン屋の息子で家族は父親が登場。 3人目の浩は村坂浩一郎の息子で、劇中では母親が登場。青葉小学校の3人の男子クラスメートたちからいじめを受けていたことから心を閉ざしていたが、ブレイン星人ピッピとの交流を経て信じる心を取り戻した。 最後の一人である美加は、マンションで両親と猫のコロと暮らしていた。 ターザン 銀河バイブルに記された「光に打たれし赤子」。カプセルごと地球の地底で眠り続けていた赤ん坊で、大サタンゴースが大地を破壊した際に地上に出てきた。 両親は宇宙旅行中に宇宙海賊に殺され、赤ん坊だけが生命維持装置に入れられて地球に辿り着いたとのことで、ジャスピオンはまるで自分の生い立ちとそっくりだと他人とは思えず、サタンゴースを倒した後に育てることを決心する。 「ターザン」という名前はその際ジャスピオンにより命名された。 ロット 騙されてマッドギャラン軍団にスカウトされた異星人。悪の生活に耐えられなくなって恋人のサチと共に脱走し、ジャスピオンに助けられた後牧場で暮らすようになった。一時はかの子、健太、タローを預かったこともあった。物語後半でも再登場し、サチと共に北海道へ移住している。 サチ ロットの恋人で、彼と共にマッドギャラン軍団を脱走する。マッドギャランにさらわれて、后(きさき)にされそうになったこともあった。
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