へっぽこーず(プレイヤーキャラクター)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/24 23:11 UTC 版)
「新ソード・ワールドRPGリプレイ」の記事における「へっぽこーず(プレイヤーキャラクター)」の解説
「へっぽこーず」はあくまでGMや読者にとっての呼称であって、劇中でイリーナ達がそう呼ばれた事はない。なお途中でメンバー交代し、ガルガドとノリスが抜け、エキューとバスが加入してからは「ネオ・へっぽこーず」と呼ばれる事もあった。 イリーナ・フォウリー PC作成時の人間の筋力の上限値である24の筋力を持つ、ファリスの神官戦士の少女。パーティの主戦力にして前衛の壁。「ファリスの猛女」の異名を持つ。 ヒースクリフ・セイバーヘーゲン(ヒース) 皮肉屋、法螺吹き、見栄っ張り、他人をおちょくる事が趣味の傍若無人な魔術師。イリーナとは母親同士が友人だったため、幼馴染の関係にある。 マウナ・ガジュマ 父親がエルフのハーフエルフの精霊使いで、狩人としての能力も有する。リプレイ開始時の年齢は20歳。ハーフエルフという事で住んでいた村では冷遇されていた。養ってくれていた祖父が亡くなった後に旅に出て、行き倒れそうになった所で、冒険者の店《青い小鳩亭》に転がり込み、そこでイリーナ達と知り合った。冒険者の店が儲かる事を知り、住み込みで《青い小鳩亭》でウェイトレスをしながら、店の主人夫婦であるガーディとシャナの養女となるチャンスを狙っていた。そしてリプレイ第4巻最後の事件をきっかけに、念願叶って養女となった。以後は当初の打算を抜きにして、実の家族同然の絆を結んでいった。またこの事件の時、夫婦の甥である冒険者クラウスと知り合った。ヒースとイリーナの差し金で彼とくっつけられそうになるが、以後のリプレイおよび小説での描写を見る限り、本人達も満更ではない様子である。さらに新しく仲間に加わった精霊使いの軽戦士エキューからも、エルフの血を引き、尖り耳を持つため積極的に言い寄られているが、エキューについては節操の無い態度に辟易しており、まともに相手にはしていない。 リプレイ開始時の所持金の極度な少なさから、とにかく貧乏性で小金に拘る性格という設定になった。また冒険者になる以前、ノリスの父親と出会ったのがきっかけで、共通語魔法(コモン・ルーン)の1つである発火の魔法「ティンダー」に執着するようになった。この性格に付け込まれ、マルチ商法まがいの詐欺に遭い、以後は、これをネタにヒースからたびたびからかわれた。ただしそれ以外では、パーティ内では常識的な人物である。女性同士という事からかイリーナと仲が良く、ヒースの傍若無人な言動に対して一緒に突っ込む事が多い。リプレイ後半では、腐女子的な一面ものぞかせている。 精霊使いとしては天才的な資質を持っており、通常は1年以上かかる精霊の制御の基礎訓練を全く行わず、怒りの感情の爆発だけで精霊魔法のコツを掴んでしまった。ただし、通常の精霊使いが修行の間に習得している筈の基礎知識を欠いているなど、偏りがある。このためか同じ精霊使いであるエキューが仲間になった後は、自らの精霊使いとしての実力にしばしば悩んでいた。 名前の由来は「マウナケア火山」と「ガジュマル」から。挿絵ではほぼ毎回髪型が異なっている。さらに後半では胸が強調されるようになった。挿絵を担当した浜田よしかづの話では、これはパーティ内のもう1人の女性、イリーナとの差別化をはかるためであったとのこと。 ガルガド 戦神マイリーに仕えるドワーフの神官戦士。リプレイ開始時の年齢は36歳と、ドワーフとしては若僧である。本人の話によると、以前は血気盛んな所も有ったと言うが、外見・内面ともに落ち着き老成した雰囲気を持つ。出身や家族構成、神殿に入った事情などは作中で語られなかったため不明である。オーファンの刑法に通じており、冒険の心得も有る。偶然知り合った駆け出し冒険者イリーナ達のあまりの素人ぶりが放って置けず、これを「彼らを一人前に鍛え上げよ」というマイリーの試練だろうと考え、彼らの仲間になった。その落ち着いた言動と、プリーストとしての支援能力から、暴走しがちなパーティの押さえ役・縁の下の力持ちとして振る舞い、ヒースからは「おやっさん」と呼ばれるなど、仲間達から非常に頼りにされている。 冒険開始時は仲間達の未熟さに常に振り回され、気苦労が絶えなかった。特に盗賊であるノリスには、あまりのへっぽこぶりから彼をクソガキ呼ばわりし、優秀な盗賊とのトレードを半ば本気で考えたりもしていた。しかしノリスが一念発起して、自分を鍛えるため1人で旅に出ようとすると、彼の成長を助けるため、パーティを離れ、彼と旅をする決断をした。その際、知り合いであるバスを代わりのシーフとしてパーティに紹介した。その後はノリスと2人で各地を巡ったものの、ある陰謀に巻き込まれ、紆余曲折を経てパーティに復帰した。 ただし、実際のプレイヤーは駄洒落好きだと後に明かされている。キャラクターのイメージにそぐわないため、作中では省略されたが、度々その種の発言が有ったようである。プレイヤーの駄洒落好きは、リプレイ最終巻でガルガドのプレイヤーがクラウスを動かしていた時に垣間見える。 ノリス・ウェストイック 祈祷や占い、薬の調合などで生計を立ててきた呪術士(ウィッチドクター)の出身から、精霊魔法を操る盗賊の少年。天性のトラブルメーカで、パーティきってのへっぽこぶりを示す。特技は女装で、女装時はノリーナと呼ばれる場合がある。 第4巻にてダイス目が振るわず死亡したものの、ガルガドのつてで復活した。 エキュー 傭兵を両親に持ち、自らも6歳から15歳までを傭兵として過ごした戦士兼精霊使いの少年。パーティ主戦力であるイリーナとは正反対の軽戦士タイプで、器用度・敏捷度・知力に優れ、筋力は13と平均よりやや低い。幼少時にエルフの女性であるシルヴァーナに出会ってから、重度のエルフ好きとなり、自らもエルフに近付くべくシャーマン技能を強化している。リプレイ第4巻で死亡したノリス復活の費用のため、所持金の全てを失ったマウナ達へっぽこーずの窮状を見かねて仲間に加わった。リプレイ参加後は、シャーマン技能をひたすら伸ばし、武器である槍と精霊魔法を併用して戦う。 親子関係を隠すため、両親を名前で呼ぶほどのシビアな環境で育った影響から、乾いた死生観を持ち、戦闘時には冷静で的確な判断を下す。他人を疑い過ぎる節もあり、自分達を訪ねてきた子供の顔を問答無用でつねった事がある。冷徹な性格の一方で、異常とも言えるエルフ、特にその尖った耳に過剰な愛情を注ぎ、エルフ(ダークエルフを含む)やハーフエルフが絡むと冷静さを失う。仲間であるハーフエルフのマウナには、たびたび求愛しているが、尖り耳なら誰でも良いと言わんばかりの普段の言動から、ほとんど相手にされていない。マウナの恋人候補であるクラウスを一方的にライバル視しているが、自身の言動のせいで大きく水を開けられている。またプレイヤーも認めているが、ヒースとは性格が合わないらしく、彼に対する態度はかなり冷たい。ただし性格が合わない相手でもやり遂げた仕事は評価し、クラウスがレッサー・バンパイアに襲われたレイカの村人を避難させたり、ヒースが死亡したイリーナ復活のために奔走した時には、彼らをきちんと労っている。 コミック版ではだいぶ円い性格にされており、ヒースとも特に反目してはいない。また、たびたび女装させられ、その際にはエキューナとも呼ばれる。 名前の由来は『カルバニア物語』の女主人公、エキュー・タンタロットから。 バス 45歳のドワーフながら、盗賊兼吟遊詩人兼神官と様々な技能を有する。パーティーを抜けたノリスの代わりとして、ガルガドから紹介され、へっぽこーずに加入した。その際の名目は「優秀な盗賊」としてである。しかしドワーフは一般的に敏捷度と知力に乏しく、これらの能力が高い方が有利な盗賊であるドワーフは珍しい。バスの盗賊としての能力は脱退前のノリスと大差ないものの、吟遊詩人(バード)の技能で簡単に金を稼げるため、パーティーの金づるとして受け入れられた。 芸術神ヴェーナーを信仰し、自分は盗賊ではなくアーティストだと公言する。飄々とした性格で、いざという時は「歌に残すために私1人でも逃げ延びる」という、やや傍観者的立場を取る場合もある。戦闘時にはバードの特技である呪歌を大いに活用し、パーティのサポート的な立場に立つ事が多い。時には裏技的な戦法を提案してGMの思惑を外すなど、戦術的に鋭い指摘も見られる。 前述の通り、ガルガドの紹介でパーティに入ったので、ガルガドとは何らかの関わりがあると思われるものの、2人が知り合った経緯は不明である。パーティに加わる以前の過去については、本人が多く語らないのをモットーとしているため、あまりよく知られていない。小説版での本人の告白によると、冒険者になる前は、悪党達と盗みや詐欺を働いていたらしい。その後足を洗って冒険者となったが、ある遺跡の探検で自分1人を残して仲間が全滅してしまった。その時「戦いで散りゆく仲間たちの姿を語り継がねばならない」という使命から、ヴェーナーの啓示を受け、もっぱら悲劇の歌を作る芸術家となったと言う。しかし、とぼけた所がある男だけに、どこまで真実かは不明である。現在は「ファリスの猛女」ことイリーナの英雄譚を語り継ぐ事を、自らの生き甲斐としている。
※この「へっぽこーず(プレイヤーキャラクター)」の解説は、「新ソード・ワールドRPGリプレイ」の解説の一部です。
「へっぽこーず(プレイヤーキャラクター)」を含む「新ソード・ワールドRPGリプレイ」の記事については、「新ソード・ワールドRPGリプレイ」の概要を参照ください。
Weblioに収録されているすべての辞書からへっぽこーずを検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
全ての辞書からへっぽこーずを検索
- へっぽこーずのページへのリンク