しんらばんしょうとは? わかりやすく解説

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森羅万象

読み方:しんらばんしょう

「森羅万象」とは、「あらゆる物事この世一切・すべて・宇宙全体すべての存在現象」を意味する言葉である。政治分野などで「各分野包括し網羅する」くらいの意味用いられることもある。

森羅万象の「森羅」は、「樹木の無数の連なり」のことであり、転じて世界存在するあらゆる物事」を意味する語。そして「万象」は、「さまざまな姿かたち」のことであり、転じてあらゆる存在物事」を意味する語である。つまり「森羅」と「万象」は同義語のようなのである

「森羅万象」の読み方は基本的に「しんらばんしょう」である。「-まんぞう」と読む場合もあるが一般的ではない。

「森羅万象」の語源出典)は、仏典の「法句経ほっくぎょう)」とされる。もともとは仏教の用語であり概念である。

森羅万象

読み方:しんらばんしょう

森羅万象とは、宇宙自然界全ての存在現象を指す言葉である。この語は、古代中国哲学思想である陰陽五行説から派生したもので、森羅とは「全て包み込む」という意味、万象とは「無数の事象」を意味する。森羅万象は、生物から無生物自然現象から人間行動まで、全て包括する概念である。 また、森羅万象は、物事一部分だけでなく全体として捉え全体の中の一部分全体影響及ぼし全体一部分影響を及ぼすという相互依存の関係を示す言葉としても用いられる例えば、生態系の中で生物相互に影響及ぼし合う様子や、社会全体個々人々行動影響及ぼし、その行動社会全体影響を及ぼす様子を表す際にも使われる

森羅万象

読み方:しんらばんしょう・しんらばんぞうしんらまんぞう

「森羅万象」とは、あらゆる物事のことを意味する表現である。

「森羅万象」とは・「森羅万象」の意味

「森羅万象」とは、あらゆる物事宇宙存在するすべての物事現象この世一切などといった意味合いを持つ四字熟語である。この言葉は、「森羅」と「万象」という二つ言葉構成されている。「森羅」は、生い茂った樹木無限に並ぶ様子表している。また、万象」は、万物あらゆる現象を指す言葉だ。万物とは、宇宙間に存在するすべてのもののことである。なお、ここで言う宇宙」とは、いわゆる宇宙空間だけでなく、あらゆる存在物を包み入れる無限の空間時間広がり指している。「森羅万象」は、もともとは仏教における用語であり、概念でもある。そこから転じて日常でも使われるようになった

類語としては、「一切合切いっさいがっさい)」や「有象無象うぞうむぞう)」などが挙げられる。「一切合切」は、何もかも残らずすべてという意味の言葉である。また、有象無象」は無形有形問わずこの世にあるあらゆるものといニュアンスを持つ四字熟語として知られている。一方対義語としては、「色即是空しきそくぜくう)」や「一切皆空いっさいかいくう)」などが当てはまる。存在するあらゆる物事現象は、すべて空(くう)だという意味合い四字熟語である。

仏教用語中には、森羅万象だけでなく、宇宙哲学関連する四字熟語少なくない例えば、「因果応報」という言葉挙げられる。これは、よい行いをすればよい報いがあるが、悪い行いをすれば必ず悪い報いがあるという意味の仏教用語である。どんなことにも必ず原因があるという考え方で、基本的には、悪い方に使われることが多い。

「森羅万象」の読み方

「森羅万象」の読み方は、「しんらばんしょう」である。また、しんらばんぞう」や「しんらまんぞう」と読まれることもある。

「森羅万象」の語源・由来

語源は、仏教の「法句経」である。これは、仏典のひとつで、仏教教えを短い詩節の形で伝えた韻文のみで構成されている経典だ。この中で、「森羅萬象」という言葉出てきており、由来だとされている。また、イエズス会の宣教師によって作られた「日葡辞書」の中にもこの言葉掲載されており、これによって日本にも広まっていたと言われている。しかしそれ以前に、豊臣秀吉インド副王送った書簡中にも「森羅万象一心出ず」という言葉出てきており、「日葡辞書」よりも前からあったとみられている。

「森羅万象」の熟語・言い回し

森羅万象チョコとは


2005年バンダイより発売されカード玩具のことである。第一弾は、全部30種類あり、パッケージ中にはウエハースチョコ挟んだ長方形お菓子と、キャラクターイラスト描かれプラスチックカード1枚入っている。カード描かれているキャラクターのデザインや、その独特な世界観話題呼び子供だけでなく大人の間でも人気集めた。なお、キャラクターのデザイン原川光博が手掛けている。2019年の夏をもって、このシリーズ完結発表された。

森羅万象のことわりとは


「物」が視点となったショートストーリーを、短編集としてまとめた小説タイトルである。作者は、若奈。

「森羅万象」の使い方・例文

「森羅万象」を用いた例文は、下記の通りである。

・君が悩んでいたことは、森羅万象の考え方からすると、とても小さいことだ。
・森羅万象に思いをはせると、自分小ささがよく分かる
・森羅万象のどれに関しても、決し特別扱いすることはない。
・森羅万象との出会いは、人を成長させてくれる。
・彼女はとても好奇心強く、森羅万象に興味が湧くようだ。
・森羅万象というとてもスケール大きな考え方は、彼を強くさせた。
・彼はいつも森羅万象を考えて行動するから、まわりの人が幸せになれる。
曼陀羅は、森羅万象を表現した絵画として知られている。
どこまでも広がる青い空を見上げていたら、森羅万象を感じられ気がする
嫌なことがあった時は、森羅万象を思い浮かべるとよい。

森羅万象

読み方:しんらばんしょう

森羅万象とは

森羅万象は、存在するすべてのものを指す語句である。この世にある万物事象表現する際に使用する。森羅万象は森羅万象組み合わさっているのが特徴だ。森羅樹木連なって生い茂るさまの意で、無数に並んでいる様子を表す言葉だ。また森羅自体天地の間に存在するあらゆるものという意味を持ち合わせている。万象は、様々な形、形のあるすべての物という意味だ。

森羅万象の由来・語源

森羅万象は、仏典である「法句経ほっくきょう)」に由来しているのがポイントだ。森羅万象はもともと仏教由来する言葉である。法句経には「参羅及像、一法之所レ印」と書かれている万象は「ばんしょう」と読まれるのが一般的だが、「ばんぞう」や「まんぞう」と読まれることもある。またキリスト教徒であるイエズス会の「日葡辞書」にも使用され、「御主デウス森羅万象ヲツクリタマウ」とも記されている。

森羅万象の語の使い方や例文

森羅万象は、この世存在する一切のものを表現する際に使用する例文としては「非常に嬉しく、森羅万象のすべての物に感謝したい」や「森羅万象に想い馳せれば、自分悩みなど小さなことだと気づくだろう」といった使い方をする。スケール大きな言葉なので多用すると、逆に真実味薄れることがあるので注意したい同じく使いどころ間違えると大げさで、仰々しくなってしまうこともあるため、その点にも注意必要だ

森羅万象の類語と使い分け方

森羅万象の類語には有象無象天地万物一切合切などが挙げられる有象無象は形ある物と形のない物すべてを意味する。しかし、有象無象には数が多いだけで役に立たない人や物に対して使用されるケース多く、ややネガティブなニュアンスがある。そのため肯定的なニュアンス使用されることが多い森羅万象とは、しっかりとした使い分け必要だ天地万物は森羅万象と同じく天地の間に存在するすべての物」を表す際に使用する天地万物は森羅万象に最も意味が近く置きかえることが可能な言葉である。一切合切は「ありとあらゆるものすべて」の意を持つ語句だ。 「残らずすべて」という意味を持つ一切合切二つ言葉組み合わさっている。このように同じ意味の言葉重ねることで、より意味を強調しているのが特徴だ。語句印象として一切合切は、細かいこと構わずなんでも全部といったニュアンスを含むので、やや乱暴な印象もある。

森羅万象の英語

森羅万象を英語で表現すると、everythingが適している。everythingは「すべてのもの」「あらゆるもの」をあらわす単語だ。

森羅万象

読み方:しんらばんしょう

森羅万象とは、森羅万象の意味

森羅万象とは、宇宙に数限りなく存在するありとあらゆる物事現象のこと。すなわち、この世存在するすべてのことを意味する

森羅万象の語源

森羅万象の語源は、言葉成り立ちからひもとける。森羅万象は「森羅」「万象」の2つ言葉成り立っている。「森羅」は「たくさんの樹木茂って並ぶさま」を表すのが原義であり、転じて「数限りなく並ぶ連なるもの」の意となり、さらに「万物」の意を表すようになった。「万象」はすべての形あるものの意で、転じてあらゆる現象」を表す。「万象」は「ばんぞう」「まんぞう」とも読み鎌倉時代では「しんらまんぞう」という読み方一般的だった。「森羅」「万象どちらもあらゆるもの」「あらゆる現象」という同じような意味を持つ類語形成され四字熟語である。森羅万象は「法句経ほっくきょう)」という仏典由来する

森羅万象の英語表現

森羅万象を英語で表現すると、all things in the universe宇宙にあるすべてのもの)やall natureすべての自然のもの)が当てはまる。all things in the universe におけるuniverse宇宙という意味を表し、森羅万象の意味含まれる宇宙を示す言葉として適当である。all 以外にも、everything という単語も森羅万象の「すべて」「あらゆる」という意に沿った単語である。everything in the world世界中すべてのもの)もしくは everything in the universe宇宙すべてのもの)という表現が森羅万象を表す。形式ばった表現では、nature(自然)と表現されることもある。森羅万象の解釈により英訳表現異なりそれぞれに応じた表現当てはめられる。

森羅万象の類義語

森羅万象の類義語には、「有象無象」「一切合切」「諸事万端」「天地万物」がある。有象無象は「有形無形のすべて」を意味し、森羅万象と共通の意味を持つ。ただし、同時に有象無象は、「数は多いが、雑多なくだらない人や物」という人や物をおとしめる否定的なニュアンスを含む意味での使い方が多い。森羅万象にはこうした否定的なニュアンスはないため、森羅万象の類語として使用する際はどういった文脈使用されているのか吟味する必要がある

一切合切は、「何もかもすべて」を意味する。「一切」「合切」ともに「残らずみな」を意味し同意言葉重ね意味を強めた四字熟語である。森羅万象と同じくあらゆるもの全て意味するが、森羅万象はより世の中広く大きくとらえる場合使用されることが多く、特に科学宗教哲学分野でよく使われる一切合切場合何もかも残らずすべて、という意味から「何でもかんでも」といった意味が際立ち、節操のない印象与える。

諸事万端は「さまざまな事柄すべて」という意味を持つ四字熟語である。言葉の意味としては森羅万象と同じだが、用法において諸事万端は「整える」という言葉が続くことが多く、主に事前の準備抜かりなく行う意味が強い。天地万物は「天と地の間にあるすべて」を意味する。森羅万象は、人間の手届かない部分にまで及ぶこの世のすべて、という神や宗教的な概念も含むことが多くこうした意味における類語として、天地万物は最も意味が近いものである

森羅万象の語を使った例文、使用例



例文見て分かるように、森羅万象は自然や科学宗教思想との親和性が高い。「この世あらゆるものすべて」という意味に加え、「目に見えるものも目に見えないものもこの世にはある」という神秘的な意味合い含まれていることが分かる

しんら‐ばんしょう〔‐バンシヤウ〕【森羅万象】

読み方:しんらばんしょう

宇宙存在する一切のもの。あらゆる事物現象しんらまんぞう

[補説] 人名別項。→森羅万象


しんら‐ばんしょう〔‐バンシヤウ〕【森羅万象】

読み方:しんらばんしょう

[1754〜1809]江戸後期狂歌師戯作者医師江戸の人。本名森島中良、のち桂川甫斎。通称、甫粲(ほさん)。狂号、竹杖為軽(たけづえのすがる)。平賀源内門人で、2世風来山人称した洒落本田舎芝居」など。しんらまんぞう



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