ハヤブサとは? わかりやすく解説

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はやぶさ


はや‐ぶさ【×隼】

読み方:はやぶさ

ハヤブサ科ハヤブサ属全長42センチくらい。背面青灰色腹面は白に黒色黄斑があり、目の下暗色斑が伸びている。くちばし鋭く曲がり、翼は長くて先がとがる。直線的に速く飛び獲物を見つけると翼をすぼめて急降下し、足でけり落として捕らえる。断崖営巣世界中分布し鷹狩り用いられた。《 冬》

ハヤブサ目ハヤブサ科ハヤブサ属総称日本にはチゴハヤブサ・チョウゲンボウなど7種が分布

旧日本陸軍単座戦闘機制式名称一式戦闘機昭和13年1938初飛行最高時速555キロ

[補説] 特別急行列車小惑星探査機別項。→はやぶさ

隼の画像
撮影広瀬雅敏

連絡偵察機 LR-2 愛称 ハヤブサ

LR-2 緒元性能
乗員

2(P)+8人

機体
全長 14.22m
全幅 17.65m
全高  4.37m
製作 米国レイセオン・エアクラフト社
エンジン  
名称 PT6A-60A
出力

1.050SHP×2

製作 加国プラット・アンド・ホイットニー社
巡航速度 約555Km
航続距離 約1.800Km
実用上昇限度

約10.668m

備考  
連絡偵察機LR-1後継平成10年度2機を取得米国レイセオン・エアクラフト社製キングエア350型に偵察カメラ患者空輸ストレッチャーなどを搭載した陸自仕様改修平成11年1月22日初号機納入され性能確認試験操縦教育等実施され11年度から各方面隊ヘリコプター団等に配備された。

ハヤブサ

ハヤブサ
ハヤブサ

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読み方:ハヤブサ(hayabusa

ハヤブサ科

学名 Falco peregrinus


読み方:ハヤブサ(hayabusa

ハヤブサ科

学名 Falco peregrinus


読み方:ハヤブサ(hayabusa

冬に渡ってきて原野水辺耕地などに見られる中型タカ一種

季節

分類 動物


読み方:ハヤブサ(hayabusa

所在 鳥取県(若桜鉄道線)

駅名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

ハヤブサ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/08 03:50 UTC 版)

ハヤブサ
ハヤブサ Falco peregrinus
保全状況評価[1][2]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: ハヤブサ目 Falconiformes
: ハヤブサ科 Falconidae
: ハヤブサ属 Falco
: ハヤブサ F. peregrinus
学名
Falco peregrinus Tunstall, 1771
和名
ハヤブサ
英名
Peregrine Falcon
黄:繁殖地、青:越冬地、緑:周年生息地

ハヤブサ(隼、鶻、鸇、Falco peregrinus)は、ハヤブサ科ハヤブサ属に分類される鳥類である。

種小名peregrinusは「外来の、放浪する」の意味である[3]。和名の由来は、飛行速度の速さから「速飛翼(はやとびつばさ)、速翼(はやつばさ)」が転じて「はやぶさ」になったとされる[4]

急降下時の最高速度は時速300キロメートル以上にも達し、世界最速の動物の一つとして知られる[5][6][7]

分布

地球上の南極大陸を除く地域に分布する[8]。英名「Peregrine Falcon」は「放浪者」という意味も持ち、砂漠からツンドラ地帯、大都市まで幅広く生息する[6]

  • F. p. furuitii シマハヤブサ

日本(北硫黄島<絶滅?>)[9]

寒冷地に分布する個体群は、冬季になると温帯域や熱帯域へ移動し越冬する[10]。日本では亜種ハヤブサが周年生息(留鳥)し、冬季に亜種オオハヤブサが越冬のため稀に飛来する(冬鳥)[11]

形態

メスの方が大型になり[10]、全長はオス38-45センチメートル、メス46-51センチメートル程度である[8]。翼開張時は84-120センチメートル[8]。体重0.5-1.3キログラム[10]。頭部の羽衣は黒い。頬に黒い髭状の斑紋が入る[8]。体上面や翼上面の羽衣は青みがかった黒[11]。喉から体下面の羽衣は白く、胸部から体側面にかけて黒褐色の横縞が入る[8][11]

眼瞼は黄色く[8]虹彩は暗褐色[11]。嘴の色彩は黒く、基部は青灰色[11]。嘴基部を覆う肉質(蝋膜)は黄色[8][11]

分類

各亜種の営巣地

ハヤブサは19亜種に分けられる[10]

  • Falco peregrinus anatum  アメリカハヤブサ
  • Falco peregrinus calidus  ウスハヤブサ
  • Falco peregrinus furuitii  シマハヤブサ
  • Falco peregrinus harterti シベリアハヤブサ
  • Falco peregrinus japonensis ハヤブサ
  • Falco peregrinus pealei  オオハヤブサ
  • Falco peregrinus peregrinus Tunstall, 1771
  • Falco peregrinus tundrius  ツンドラハヤブサ - など

生態

ヒトが建設した高層ビル群での営巣例も確認されているものの、自然界でのハヤブサは、河川、湖沼、海岸などの周辺に生息する。

食性は動物食猛禽類で、主にスズメハトムクドリヒヨドリなどの体重1.8キログラム以下の鳥類を食べる[10]。獲物となるヒヨドリやハトなど中型の鳥を見通しの良い場所で探し、足で掴んだり、蹴ったりして仕留める[12]ほか、水面に叩きつけて捕える[11]。水平飛行時の速度は100 km/h 前後[3]、急降下時の速度は最高約400 km/h にもなるとされる[4]

繁殖形態は卵生。巣を作らずに(人工建築物に卵を産んだり、他の鳥類の古巣を利用した例もある[11])、日本では3月か4月に、3個か4個の卵を断崖の窪みに産む[10]。主にメスが抱卵し、抱卵期間は29-32日[10]。雛は孵化してから35-42日で巣立つ[10]。生後2年で性成熟する[10]

ヒトとの関係

開発や採掘による生息地の破壊などにより生息数は少なくなっている[9]1993年絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律施行に伴い亜種シマハヤブサと亜種ハヤブサが、日本における希少野生動植物種に指定されている[9]イギリスでは、太陽光発電所太陽光パネルに糞をするカモメを追い払うために、ハヤブサを定期的に放している発電所が存在する[13]。その一方で、現代の都市部は彼らが営巣する断崖絶壁に類似した高層ビルが多く、また獲物の小鳥やネズミなども確保できることから、高層ビルに生活圏を移して個体数を増加させつつあるとの指摘もなされている。

古来より鷹狩で用いられる鳥としても知られ、愛好する鷹匠も多い[6]

また、その飛行速度からしばしば速さの象徴としても扱われる。1999年に「Frightful」と名付けられたハヤブサが最高時速320キロメートルを記録し「最も速い鳥(急降下時)」としてギネス世界記録に登録された[7][5]。なお、実験上の最高速度は時速398キロメートルであるとされている[7]。また、水平飛行時における世界最速の動物は、最高時速170キロメートルのハリオアマツバメである[5]

絶滅環境省レッドリスト[9]
  • F. p. japonensis ハヤブサ
絶滅危惧II類 (VU)環境省レッドリスト[9]

画像

関連項目

参考文献

  1. ^ CITES homepage
  2. ^ The IUCN Red List of Threatened Species
    • BirdLife International 2009. Falco peregrinus. In: IUCN 2010. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2010.2.
  3. ^ a b 安部直哉 『山溪名前図鑑 野鳥の名前』、山と溪谷社、2008年、266-267頁。
  4. ^ a b 十勝の川の生き物たち 十勝の川生物図鑑”. 国土交通省北海道開発局帯広開発建設部. 2023年5月20日閲覧。
  5. ^ a b c Canon Bird Branch Project「鳥のヒミツをときあかせvol.3 地球上で一番速い生きものは?」”. Canon. 2023年5月21日閲覧。
  6. ^ a b c Webナショジオ動物大図鑑「ハヤブサ」”. ナショナルジオグラフィック. 2023年5月21日閲覧。
  7. ^ a b c ギネスワールドレコーズ公式サイト「Fastest bird (diving)」”. ギネス世界記録. 2023年5月21日閲覧。
  8. ^ a b c d e f g 五百沢日丸 『日本の鳥550 山野の鳥 増補改訂版』、文一総合出版、2004年、56-57頁。
  9. ^ a b c d e 環境省 自然環境局 生物多様性センター
  10. ^ a b c d e f g h i 黒田長久 監修、C.M.ペリンズ、A.L.A.ミドルトン編 『動物大百科7 鳥類I』、平凡社、1986年、182頁。
  11. ^ a b c d e f g h 真木広造、大西敏一 『日本の野鳥590』、平凡社、2000年、174-175頁。
  12. ^ 柴田佳秀 著、樋口広芳 編『街・野山・水辺で見かける野鳥図鑑』日本文芸社、2019年5月、351頁。ISBN 978-4537216851 
  13. ^ CASSIE WERBER (2014年8月4日). “英国が太陽光発電のホットスポットに”. ウォール・ストリート・ジャーナル. http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052702303513604580070541989783432 2014年8月11日閲覧。 

ハヤブサ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/11 05:19 UTC 版)

ギャグマンガ日和の登場キャラクター (創作系)」の記事における「ハヤブサ」の解説

暗黒王ジョン裏切りキムチ中に封印するが、脱出される。

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ハヤブサ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/15 04:37 UTC 版)

パト犬」の記事における「ハヤブサ」の解説

本作主人公熱血漢15歳少年名字は「椿(つばき)」。一人称「俺」過去初代アーマードウルフマン「フェンリル」に命を張って助けられ過去持ちそれ以来ヒーロー夢を抱くうになる。常に赤マフラーを身につけ、ヒーローバイク代わり自転車操りヒーローショーバイト出演するなど、特撮ヒーロー憧れている様子。そのため、自身逆恨みしている絶弐からは「正義バカ」と呼ばれている。

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ハヤブサ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 08:24 UTC 版)

プリンセス・アイ物語」の記事における「ハヤブサ」の解説

H.T.A.の社長

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ハヤブサ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/17 08:20 UTC 版)

未来救助隊アスガード7」の記事における「ハヤブサ」の解説

ハヤブサの姿をした鳥類サイボーグ飛行能力をもつ。

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ハヤブサ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 15:38 UTC 版)

大神 (ゲーム)」の記事における「ハヤブサ」の解説

ムシカイ愛犬で、彼とは無二の親友大根9本を連続掘り出した記録持っている

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ハヤブサ

出典:『Wiktionary』 (2021/07/25 07:26 UTC 版)

名詞

ハヤブサ、鶻、鸇】

  1. ハヤブサ目ハヤブサ科とり猛禽類の中で最高速度を誇る。冬の季語学名:Falco peregrinus

発音(?)

は↗やぶさ

関連語

翻訳


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