蒼天の拳
蒼天の拳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/16 03:22 UTC 版)
北斗孫家拳の伝承者である霊王こと芒狂雲は、北斗神拳を超えようと修行を重ねた末、孫家拳の奥義「秘孔変位」を会得した。これは血と気の流れを変えることで秘孔の位置さえも変える奥義であり、北斗神拳に挑もうとする狂雲を止めようとした彼の師父は退く意思を見せない狂雲と戦い彼の秘孔を突くが、秘孔変位によって全く効かず、敗死した。その後、狂雲は霞拳志郎との2度目の戦いで秘孔変位を用いて優位に立ったかに見えたが、拳志郎から自分の意志では絶対に意思を変えることのできない秘孔である秘孔「奇穴」を突かれて敗れた。なお、秘孔変位を極めたかどうか確認するためには実際に秘孔を突く必要があるが、当の狂雲は「命が惜しくて致命の秘孔を突けぬ」と独力で極めることが出来ず、阿片の力を借りて恐怖を克服したものの、その肉体は蝕まれ崩壊は時間の問題であった。 秘孔を突く際には秘孔の場所だけでなく力加減も適切でなければ効果は現れない。これを「点穴の術」という。北斗の拳の傍流に位置する極十字聖拳の使い手の流飛燕は霞拳志郎との闘いで、拳志郎が自分の秘孔を突く際にわざと前進して秘孔を深々と突き刺させる事で、ただ秘孔のある場所に大きな突き傷を負うだけで効果を打ち消す「点穴の術破り」を行った。なお、飛燕が言うにはこれは元々は拳志郎の父にして北斗神拳先代伝承者の霞鉄心が、かつて飛燕の師にして極十字聖拳の創始者である魏瑞鷹との果し合いの中で用いたとのこと。 秘孔の効果が伝わる速度よりも、肉体の治癒速度がそれを上回って早い場合も無効化される。第二部「リジェネシス」で登場する敵組織「ホレブ族」は、この能力を人間に人為的に付与することに成功しており、その技術を「死突琉変異」と呼ぶ。
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