私立海西学園高等学校
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「Let'sダチ公」の記事における「私立海西学園高等学校」の解説
学年は登場時のもの。主人公2人以降は、学年順に記述。 秋葉瞬(あきば しゅん) 2人の主人公のうちの1人。1年生。 面長で細目で瞳は小さく、眉は細く、眉尻でほぼ垂直につり上がっている。眉間には常に険があり、人相が悪い。髪を立てて極端なソリコミを入れているが、それを差し引いても頭部が異様に長く見える描かれ方をしている(ソリコミのある他の人物も同様)。半袖シャツ、半ズボンなど、軽快な服を好む。 性格はきわめて凶暴で、ケンカっ早い。無用の争いをたびたび起こし、身内をトラブルに巻き込んだり、作戦を台無しにしたりすることもしばしば。校舎、航空機などを破壊したこともある。ケンカの得意技はドロップキック、ジャーマンスープレックス、アルゼンチンバックブリーカーなどのプロレス技。物語当初は、ケンカも強くなく、上級生に金を巻き上げられたり、卑屈な態度を見せたりすることもあった。だが、やがて自信をつけどんな強敵をも堂々と撃破していくようになり、「二代目大関東」の通り名まで付いた。 もう1人の主人公・陽一とはダチであり、多くの場合行動を共にする。美鳥とは恋人同士で、セックスの事前・事後シーンがたびたび描かれる。作田を「兄貴」と呼び、思い出すだけで涙ぐむほどに心から尊敬している。 本作におけるタイマンの多くを請け負っている。1年生で無役→若番補佐→外番(陽一と2人外番)→外番(単独)、2年生以降も卒業まで外番を務めた。この世で一番大切なものはダチと言い切っており、「ダチ」を含めたセリフが陽一と並んで非常に多い。 実家の描写から、かなり裕福な家庭の息子と思われる。親はケンカ三昧の息子を温かく見守っている(放任や無関心ではなく、常に声をかける。瞬もそれを嫌がってはいない様子である)。最終回において、卒業後は働くことを決める。 続編『I'mダチ公』では、教師となり海西高校に赴任してくる。 森陽一(もり よういち) 2人の主人公のうちの1人。1年生。 眉は太く、目は丸く、瞳は大きい。左の頬に切り傷がある以外は整った顔立ちである。 性格は瞬と同じく、ダチを何よりも大切にし、頭に血が上りやすい。ただし、怒りを拳で表現する瞬と異なり、陽一は組織的な作戦を即決することも多い(ダチが遭難したら捜索隊を派遣する等)。総番に就任してからは特に、「伝統」「誇り」などといった大義名分を掲げて行動していくようになる。 導入編までは、何をするにも瞬と一緒で、作中の扱いも同等であったが、梅林戦争が激化するあたりからは、瞬を諌めるシーンが多くなり出番とタイマンが減ってしまう。九州編になって、再び出番とタイマンが増える。 右利きであるが、ケンカの得意技は左ストレートと右アッパー。ボクサーとのタイマンを買って出てこれを迎撃し、階級について知識があるなど、ボクシングの造詣がある。 1年生で無役→若番補佐→外番(瞬と2人外番)。遠藤の失脚後、若番頭に昇進。その後、任期途中で退いた四方の跡を継ぎ、2年生にして海西高校の総番となる。 実家や家族の描写は一切無い。旧友との会話から、高校入学前から不良であったことがうかがえ、ヤクザや暴走族の頭などに知り合いがいる。最終回において、卒業後は大学に推薦入学することを決める。 作田良樹(さくた よしき) 総番。3年生。関東地方を束ねている関東総長でもある。 バランスの良い、逞しい肉体。男らしく凛々しい顔つきで、海西高校の中でももっとも整った姿に描かれている。ほとんど表情を変えず、厳格な態度を崩すことはない。その力は全国で知れ渡っており、通り名が「大関東」であることからも、その影響力の大きさが伺える。大阪や静岡でも作田の名を出すだけで不良が驚くほどである。ただし、物語当初は「雇われ番長」だという事で、大竹には侮られていた。 何らかの格闘技を習得しているようで、眉間を突くだけで相手を昏倒させたり、腕を一時的に麻痺させたりする技を持つ。また、漁船の下敷きになり溺死しそうになっていた大竹を救うため、独力で船を陸に押し上げるなど、いざという時にはかなりの怪力をも発揮する。瞬が2回タイマンしたが、瞬は計1回パンチがかすったのみで、あえなく敗北した。 全国の番長界の情報をまとめた書類「作田ファイル」を残しており、たびたび海西高校で役立っている。卒業後も番長界に絶大な影響力を持ち続け、それゆえ梅林の暗殺計画に陥り、毒を注射されさらに拳銃で撃たれ、死亡した。死後も、海西の学生を始め、様々な人物がその名を畏敬し、その名のために行動し続ける、作中最大の偉人。 武藤(むとう) 副番。3年生。全登場人物中、もっとも身長が低く描かれている。ずんぐりした体形。福耳で、額が広い。 少林寺拳法の達人であり、格闘では作田を上回るといわれている。そのため、武藤が真の総番で、作田は雇われ番長などと囁かれることもある。ただし、武藤が格闘するシーンは一度もない。 相手を一喝した直後に、相手の立場を尊重する発言をして安心させるなど、無口で主張を行動で示す作田に代わり、言葉で人心を掌握することができる。作田とは強い信頼関係で結ばれている。 須藤英治(すどう えいじ) 参謀。2年生。メガネ、長髪、痩身と一見ガリ勉風だが、格闘では刃物の突きを跳び蹴りで迎撃するなどの技術を見せる。冷静に状況を分析し作戦を提案する、自他共に認める海西番の「コンピューター役」。常に冷静な性格だが、作田が梅林に土下座をしろと要求されたときは真っ先に戦争を受けると発言し、作田に制止された。以後成長し、作田の死を目の当たりにしても、涙こそ流したが、声を上げることなく落ち着いて対処していた。 遠藤高介(えんどう こうすけ) 外番。2年生。角刈りで恰幅の良い風体。ケンカもそれなりに強い。大竹の失脚後、若番頭に就任するが、梅林高校の柿内に脅されて海西の情報を流していたことが発覚。瞬から制裁を受けた後、しばらく登場しなかったが、その後は更生したらしく、3年生になったときに参謀役になった。 四方喜一郎(よも きいちろう) 2年生。本作において、瞬と陽一に最初に倒された相手(2人がかりで倒したため、タイマンではない)。アンコ型の巨漢で、怪力。第1話の初登場時はサングラスをかけた凶暴な人物だったが、陽一とのタイマンに負けてからは進学コースに進んで更生し、彩和(さわ)という彼女もできた。 3年生になったときに大竹が次期総番を辞退したため、半ば押し付けられる形で総番となり、再びサングラスをかけた不良スタイルに戻った。しかしその後、西垣津との辻斬りタイマンで敗北して、総長の座を陽一に譲る。以後は無役職。 梅林編の最終決戦で、敵軍の総大将(総番ではない)の不動とタイマンして、これを下す。 大竹浩明(おおたけ ひろあき) 2年生。髪を逆立てた髪型。左こめかみに星のマークがある。会議のとき以外は、白いジャケットとボトムのセットアップを着用。 次期総番と目されており、多数の取り巻きを抱える。しかし、梅林の草番・青山に利用されて作田を危険に曝すなどの隙を見せたため、次期総番に指名されるが、辞退する。以後は瞬たちの先輩として、そして参謀として活躍する。 「タイマンはったらダチ!」のセリフを、主人公に初めて言わしめた人物でもある。 岡田(おかだ) 2年生。大竹の取り巻き。竹箒を逆立てたような髪型。卑怯な手で瞬と陽一を陥れる。梅林戦争編に入ってからは、回想シーンに一度登場したきりである。 中西(なかにし) 1年生。初登場は第5話。背は比較的小さく、体格も華奢。髪型はモヒカン。左こめかみに月の、右こめかみに星のマークがある(髪型なのか刺青なのかは不明)。目は丸く可愛い顔で、言葉遣いも丁寧語であるが、ケンカや襲撃の時は三白眼になって、言葉遣いも乱暴になる。 第6話で、交際していた純子が不良にレイプされそうになったが、自力で助けられず、瞬と陽一に助けを求めたことから、2人と知り合った。陽一に好意を持った純子には愛想を尽かされるが、諦め切れず、陽一にタイマンを挑み、以後2人とはダチとなる。 ケンカは弱く、本人曰く一度も勝ったことはない。しかし海西の名を出されると表情が一変し、何度でも立ち上がる根性を見せる。得意技は頭突き。特技は車の運転(ただし無免許)。鍵をこじ開ける開錠術も習得。また、瞬時に女心を掴むことができる話術の持ち主で、女性にモテる。純子にフラれた後も、すぐに別の恋人ができたらしい。女学生を利用して情報を得ることもある。 3年次に副番に就任。九州戦争編で、敵幹部の萌火火見子と恋仲になるが、権力者である火見子の父親から恨まれ、京都戦争編で刺客に殺害される。後に火見子が中西の子供を懐妊していたことが判明する。最終回でも瞬・陽一が彼のことを思い出すシーンだけで1ページ割かれている。単行本表紙への登場回数が瞬と陽一に次いで多い。 西垣津志朗(にしがいつ しろう) 静岡編直後に登場するレギュラーキャラクター。白い学ランを着用。初登場時は敷島高校という番のない学校の2年生で、一匹狼のツッパリであった。名を上げるため、総長の四方を辻斬りタイマンで倒し、関東総長を勝手に名乗り出した直後、何者かに瀕死の重傷を負わされる(後に西の関と判明)。 その後、自ら海西に転入して番に入り、瞬のいない間、「外番代行」を務める。後に正式に外番になり、部隊を指揮して活躍する。タイマンの強さは海西でもトップクラスで、京都編では敵の精鋭を瞬く間に倒した。跳び蹴りを決め技に使う。 夏木優一(なつき ゆういち) 海西高校草番。スキンヘッドに、前面から後頭部にかけて縞状に切り傷がある。左目に縦に切り傷があり、左眉が無い。漆黒のハーレーダビッドソンに乗る。真っ黒なヘルメットとタイトなライダーズスーツを常時着用。 海西の草番として東北・北陸地方に潜っていたが、母校のピンチを聞き、京都編開始直後に海西に戻ってきた。味方には礼儀正しく冷静だが、血の気の多い性格で、戦闘になると率先して突撃する。 なお、作田ファイルによると草番は他に4人いるとのことだが、最後まで他の4人は登場しなかった。 斉藤竜次(さいとう りゅうじ) 九州編終盤で登場。2年生。柔道部。インターハイに出場が決まっている実力者だが、海西のピンチを聞き、永井とともにスポーツを捨て、番に志願する。火見子の乗ったポルシェを受け止めてひっくり返せるほどの怪力。 最終回において、新総番に就任する。 永井純(ながい じゅん) 九州編終盤で登場。2年生。陸上部。斉藤と同じく、インターハイ出場の実力者だが、番に入ってきた。競技種目名は不明だが、走り高飛びと思われる描写が複数ある。 最終回において、新副番に就任する。 古田理一(ふるた りいち)・滝川大介(たきがわ だいすけ) 1年生。等身が低く描かれる。常に2人で行動する。気ばかり強く、ケンカの実力は伴わないが、愛校心は誰にも負けない新人コンビ。最終回において、大介は新外番に、理一は新若番頭に就任する。
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