私立澄百合学園関係者
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「戯言シリーズ」の記事における「私立澄百合学園関係者」の解説
澄百合学園 京都の名門女子進学校にして上流階級専門学校。偏差値と門地門閥が重視される「特権階級養成学校」。だがその実態は四神一鏡専属傭兵養成学校であり、生徒からは「首吊高校」と呼ばれている。卒業者の多くは上位機関であり日本のER3と言われる「神理楽(ルール)」に進学する。 檻神 ノア(おりがみ ノア) 私立澄百合学園の理事長。39歳で、萩原子荻の母親。四神一鏡の末を司る「檻神家」の傍系血族。 母が設立した私立澄百合学園を引き継ぎ、ある「理想」を成し遂げようとしている。人間をただの数字としてしか判断できず、高いところが好き。趣味は、「人に嫌われること、人に忌まれること、人に恨まれること、人に呪われること」。哀川潤とは旧知の仲だったが、2年前に決別。市井遊馬の死に深く関わっているらしい。 萩原 子荻(はぎはら しおぎ) 私立澄百合学園の総代表。「策師」。理事長・檻神ノアの娘。 足元にまで届く黒の長髪が特徴。胸が大きいらしい。剣道は二段の腕前。特定の目的を持たず、常に最善最良の手口を使用する。中等部のとき、雀の竹取山で殺戮奇術集団「匂宮雑技団」と殺人鬼集団「零崎一賊」を敵に回して対等に渡り合った唯一の存在。潤からは一姫、玉藻とのスリーマンセルは一国の軍隊に匹敵すると評されているほか、天も彼女を配下に加えたいと思っていた。頭がよく、「ぼく」の出したクイズから「ぼく」の本名を看破した。一方で、「ぼく」の告白で恥らうという女の子らしい一面も持つ。作者一番のお気に入りキャラである。 玉藻、一姫と共に「〈物語〉シリーズ」とのコラボ小説『混物語』にも登場している。何者かの命令により阿良々木暦の退治に赴き彼を三叉路で挟撃した。暦が三叉路を引き返したパラレルワールドでは彼の殺害に成功している。暦からは羽川に匹敵すると評されていたが「理由がないからこそ戦える」というスタンスを知られてからは正反対だと改められている。 西条 玉藻(さいじょう たまも) 私立澄百合学園1年で、子荻の右腕的存在でもある。「闇突(やみつき)」。由来は病みつき。 髪型は散切りで、ズタズタに切り裂いた黒のセーラー服を着ている。人と会話するのが苦手で、他人と3語以上話すことはめったに無いほか、言いたいことがあっても話の主導権はすぐ人に譲る。口癖は「ゆらぁりぃ」であり、呼吸のようなものである。自分の名前を言い間違えることもある。常に情緒不安定。動くものに反応して襲いかかる性質を持つほか、殺人の動機も「なんとなく」である。 武器はエリミネーター・00、グリフォン・ハードカスタムのナイフ二刀流。自分に対して重いナイフを使用することで遠心力を生かし、小回りのきく攻撃を可能にした。 竹取山では零崎人識と対決し結果的に勝利したが、その際にある行動をとったことをきっかけに人識に気に入られた。 元々はある大企業の令嬢だったが、武装組織に誘拐され、その武装組織と萩原子荻を除く救出部隊の全員を皆殺しにしたことから澄百合学園に引き取られる。その後初等部にして実戦部隊となるが、あまりの狂戦士振りから子荻以外にはまるで扱いきれない。 『混物語』では、暦が三叉路の右の道に進んだパラレルワールドにおいて彼を殺害した。 紫木 一姫(ゆかりき いちひめ) 「戯言遣いの弟子」。私立澄百合学園2年。7歳だが、小さな体躯と幼い顔立ちで、体重は30kgもない。「姫ちゃん」という愛称を好む。「ぼく」を「師匠」と呼ぶ。頭が悪く、全教科赤点。だが手先は器用。人格を自由に形成できる。 「病蜘蛛(ジグザグ)」こと市井遊馬の弟子にして「曲絃糸」の使い手で、師匠から贈られた大きな黄色いリボンと手袋を着用している。カタカナで「ジグザグ」と表記されるときは彼女のことを指す。学園内では「危険信号(シグナルイエロー)」としても知られる。戦闘能力が高すぎるため、子荻からは前線に置くのは卑怯とされ索敵に利用されていた。 前頭葉の言語野に後天的な障害があり、名詞認識能力に問題を抱える。そのためことわざ・慣用句・熟語等を間違って使用することが多い。 『混物語』では、暦が三叉路の左の道に進んだパラレルワールドにおいて、吸血鬼の視力で見えない糸を目視されることを見越して罠を張り、彼を絡め取り長髪を使い絞殺した。 市井 遊馬(しせい ゆま) 私立澄百合学園中等部の元教師の女性。「病蜘蛛(ジグザグ)」。「曲絃師」と呼ばれる空想的な技術者の成り損ない。手足が長く、眼鏡をかけている。 紫木一姫の師匠で、周囲に張り巡らされた細い糸によって5km以内の敵の居場所を把握できる。竹取山で萩原子荻に協力した際、山全体に糸をめぐらせ、そこにいる人々の行動を監視するという離れ業を見せた。その際人識と知りあう。 福岡県博多出身。5年前、友人である哀川潤と組んでアメリカで仕事をした際、一姫と知り合った。一姫からはとても慕われており、人格を消したときの状態でも、「彼女といたらこんな私でも救われる気がする」と言われるほど。
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