宇宙警察カイザーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 16:38 UTC 版)
「勇者エクスカイザー」の記事における「宇宙警察カイザーズ」の解説
惑星カイザースター出身の宇宙エネルギー生命体。全員の平均年齢は、12,000歳。逮捕率はほぼ100%だが、ガイスターの逮捕に唯一てこずっている。 彼等は宇宙警察に所属するため、幾つかの後続作品のように、自分たちを「勇者」という表現はしていない。 全員が肉体を持たないエネルギー生命体であり、肉体を持つ種族とエクスカイザーたちエネルギー生命体は異質な存在であることから、地球での様々なギャップが物語の重要な鍵になることが多かった。また「書物」や「コンピュータ」はエクスカイザーの故郷には存在せず、通貨制度も地球のそれとは異なることがコウタとの会話やガイスターの言動で明らかとなっている。 単体で変形する際は「チェンジ ○○(自分の名)!」。合体する際は「フォームアップ!」が掛け声となる。ウルトラレイカーを除く 全員が、ブレストチェンジギミックで戦闘モードとなり、胸部にはそれぞれ動物の顔、または武器が出現する。前者の場合は人型に変形した直後にブレストチェンジすることが多いが、後者の場合は武器を使う際にだけ行われる。 彼らが宿った乗り物は変形の際に別次元に保存し、変形中や変形後は外見のみ、各部にその姿を留めているが、実質的には全くの別物である。これらは変形解除と同時に、彼らが元にある状態へと戻すため、戦闘に伴う質量増減は必要最小限に抑えられているが、必要に応じて元の乗り物に搭載されている物質を利用する場合もあり、場合によっては元に戻した際にエネルギー切れになる場面もある。 地球人側には当初は謎のロボットとして認識されていた。徐々に名前が認知されるにつれ、カイザーズを讃える音楽会が開催されたり、ハロウィンではタクミがエクスカイザーのコスプレをしたりと、正義のヒーローとして認識されるようになっていった。 エクスカイザー 声 - 速水奨 カイザーズのリーダー。 地球では星川家の自家用車のスポーツカーに融合。赤いロボット形態では胸部を反転させることで獅子の顔が出現。 マイカーモード時はセンターピラーのガルウイングドア仕様。オリジナルモードへ変化する際は透明だった窓に青色のシールドが被さり、インストルメントパネルが転回してオリジナルのコンソールへと変化。また外見上はボンネットに獅子の紋章が出現し、マイカーモードとは全く異なる後部ブースターノズルの付いた形状となり、前後ともナンバープレートがなくなる。 生真面目な性格で正義感と警察官としての使命感も強く、相手が悪人であろうと命を奪うのを良しとしない。指揮能力・統率力・情報収集に長ける。マックスチームとレイカーブラザーズをスカウトして、カイザーズを設立した。敵と対峙したときは多くの場合「ガイスターの悪党共!」と叫んだ上で敵の悪事を指摘し、「このエクスカイザーが許さん!」と口上を述べる。 普段はラジオを受信して、情報収集を行うと共にコウタから地球の文化や文明について教わっている。ただ、地球の感性や習慣のような感覚的な部分が時には分からない(いたずらっ子のことをガイスターよりタチが悪いという意味をガイスターより悪質な犯罪者と誤解する)為、異星人の視点からコウタの悩みに対して、助言を送ることもある。第10話では警察官でありながら駐車違反の切符を切られたことがあった。 ガイスターとの戦いを終え、地球を去る際、コウタから「また会える?」と尋ねられた時は「それは約束できない」と返答しながらもコウタとの心の繋がりも伝えた。 性格のモデルは加山雄三。装備 ジェットブーメラン 腕から放つ、小型ジェットミサイル。 スパイクカッター 腕から放つ、三方手裏剣。 インパクトフラッシュ 胸の獅子の眉間から放つ、三角形の光線。 フレーミングノヴァ 獅子の口から放つ火球。 ショルダーボム 肩後部のタイヤを相手にぶつける。 フォトンリング 腕から放つ、非実体型の拘束用リング。 フォーミングビーム 額の角から放つシャワー状の光線。壊れた物体を修復する力がある。コウタの宝である祖父の形見のカメラがホーンガイストに壊された際、修復するために用いた。 解除光線(正式名称不明) 額の角から放つ解除用光線。ガイスターの捕獲カプセルを解除する力を持つ。第44話でサンタクロースたちを助ける際に用いた。 キングローダー エクスカイザーが異次元から召喚するトレーラー型の白い支援メカ。 ビークル形態のエクスカイザーが牽引することも可能。第2話から登場。 第28話において、ガイスター四将の攻撃で破壊されてしまうが第32話で復活を果たす。 キングエクスカイザー 声 - 速水奨 エクスカイザーがキングローダーに収納される形で巨大合体した姿。第2話から登場。 翼が付いているが、長時間の飛行能力はなく、短時間の浮遊あるいはホバーリングを行う。装備 カイザーソード 右脚に収納されている剣。 カイザーショット 両腕から放つ四方手裏剣。 カイザーフレイム カイザーソードから放つ拘束用の巨大火球。 カイザービーム 胸部の獅子の眼から放つビーム。 カイザーブラスター 獅子の口から放つ火炎。 カイザーミサイル 両膝にそれぞれ2発装填されているミサイル。 カイザーウイングブレイク 両肩のマークから発生したエネルギーを光の斧にして投げつける。 キングバリヤー 全身からエネルギーを波状照射することにより、向かってくるエネルギーを面で防御するバリアー。効果を持続させるためには照射し続ける必要がある。 反重力ビーム 獅子の口から放つ青白い光線。落下中の建物に照射し、地面との衝突から救った。 フォーミングビーム キングエクスカイザーによるフォーミングビーム。ゴンダムを倒した後、ゴンダムに変えられていたダムを元通りにするために用いた。 技 サンダーフラッシュ カイザーソードに蓄積した雷のエネルギーを解放。天高く光の刃を伸ばし、その場から敵へ振り落として一刀両断にする必殺技。ハイジャンプしてから繰り出すことも可能。勝利後はカイザーソードを収納し、胸のライオンが雄叫びを上げる。 真空桜吹雪 カイザーソードを回転させ、桜を絡めた竜巻を放つホールド技の一種。 ドラゴンジェット エクスカイザーが異次元から召喚する青い巨大ジェット戦闘機。 エクスカイザーやキングエクスカイザーを上部に乗せ、飛行することもできる。 作中で登場の遅れた理由について、エクスカイザーから「調整に手間取っていた」旨が明かされていた。 ドラゴン ドラゴンジェットが変形した支援ロボット。自我を持たず、エクスカイザーの指令で動く。外見的には顔と胸部レリーフ、二か所の目が発光していないドラゴンカイザー。装備 ドラゴンキャノン 両腕に装備された、2連装のキャノン砲。 ドラゴンカイザー 声 - 速水奨 エクスカイザーがドラゴンジェットに収納される形で巨大合体した姿。ドラゴンとの外見の違いとして、胸部の竜の角が上に上がり頭部と胸部の目に光が点灯する。第28話から登場。 戦闘スタイルはカンフーであり、掛け声もカンフー調となる。エクスカイザーを収納したままでジェット形態への変形も可能。 第31話でダイノガイストのダークサンダーストームでダメージを受けた際には、戦闘不能となり、マスク部分も破損するが、ナスカの地上絵の巨大カイザーソードからのエネルギーで復活する。装備 ドラゴンビーム 額から放つ光線。 ドラゴンアーチェリー 胸部の龍の角が変形した弓。格闘武器としても使える。 ドラゴンブーメラン 取り外した龍の角を投擲武器として使用する。 ドラゴンアンカー 肩部の龍の爪状の部分を飛ばして攻撃する。 ドラゴンキャノン 両腕に装備された2連装のキャノン砲。ウイング部分は斬撃武器としても使用可能。 ドラゴントンファー ドラゴンキャノンを変形させ、トンファーとして使用する。 ドラゴンブラスター 第45話に登場した武装。ドラゴンキャノンを左右合体させて、合計4門の収束(クラスター)型キャノン砲として使用する。登場時は投擲飛行状態で、上空から発砲した。 ドラゴンショット エクスカイザーのジェットブーメランによく似た武装。腕から発射される。 ドラゴンウェーブ 掌に生成した光球から、雷を放射する技。 ドラゴンサンダー ドラゴンウェーブと似た様な技だが、見た目はビームに近くなっている。任意で温度調整が可能。 ロケットクラスター 両腕のキャノン砲を合体させた武器。自立稼動して、敵を砲撃する。 技 サンダーアロー 背部から抜き出した矢をドラゴンアーチェリーにつがえると共にサンダーエネルギーを収束させて放つ必殺技。命中率は百発百中。勝利後はサンダーアローを元の位置に戻し、胸のドラゴンの目が点灯する。必殺技としての使用は短期間に留まるが、グレートエクスカイザー登場後にも、精密射撃に用られる例があった。 グレートエクスカイザー 声 - 速水奨 ドラゴンジェットが全身各部のパーツに分離し、キングエクスカイザーを包み込む形で超巨大合体した姿。第32話から登場。 絶大なパワーを誇り、基本的に両手で振るう巨大カイザーソードを片手で扱う腕力も持つ。必要に応じて分離や再合体も可能。 ダイノガイストとの最終決戦ではマスクが割れ、キングエクスカイザーの頭部とエクスカイザーの口元が露出した状態になった。装備 グレートアックス 両肩から出現する光の斧。 グレートブラスター 獅子の口から放たれる竜巻状の火炎。 グレートフレイム 獅子の口から放たれる炎。サンダーフラッシュを放つ際、巨大カイザーソードの加熱にも使われる。 グレートボンバー 獅子の口から放たれた炎を両手で丸め、投げつける。敵に命中すると、エネルギーフィールドとなってその動きを止めるなど、能力的にはカイザーフレイムに近い。 グレートキャノン 肩に装備された2連装のキャノン砲。 グレートビーム 額から放つビーム。 グレートフラッシャー 胸の獅子の鬣(たてがみ)から放つ光線。 放水 (正式名称不明) 獅子の口からの放水。第42話での消火活動で用いた。 修復光線(正式名称不明) 目から放つ修復用光線。第46話で海底油田を修復する際に用いた。 カイザーソード エクスカイザー時の武器をそのまま使用。ドラゴンアーチェリーと二刀流にできる。 ドラゴンアーチェリー ドラゴンカイザー時の武器をそのまま使用。カイザーソードと二刀流にできる。 巨大カイザーソード エネルギーを天に向けて発射してカイザーソードを召喚し、ドラゴンアーチェリーを左手から召喚して合体・変化させることで出現する巨大な剣。「巨大……」の名称は便宜上のもので劇中での呼称は、カイザーソードのままである。他にも「グレートカイザーソード」や「新カイザーソード」と表記することで、従来のカイザーソードと区別される場合がある。初めて使用したのはドラゴンカイザーで、その際はコウタから「おっきいカイザーソード」と呼ばれた。ダイノガイストのダイノブレードを粉砕する力を誇る。 後述の通り、なりきり玩具として商品化されたカイザーソードは、この巨大カイザーソードに準拠した形状となっている。 必殺技 サンダーフラッシュ(グレート版) 合体させた巨大カイザーソードを胸のライオンから炎を放出して強化。カイザーソードから放たれた光と共に全身を金色の光に包み、巨大なエネルギーのドラゴンと共に突撃して、敵を一刀両断する。勝利後は胸のライオンが雄叫びを上げる。勇者シリーズで複数回使われた必殺技の中で、破られたことのない唯一の技であるが、例外としてガイスター基地でのダイノガイストとの戦闘の際、両者が繰り出した必殺技の威力が相殺され、両者ともにほとんど無傷であったケースもある。
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