地球防衛軍編〜猛攻!ズーマ帝国編
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 03:57 UTC 版)
「セーラーファイト!」の記事における「地球防衛軍編〜猛攻!ズーマ帝国編」の解説
セーラーファイター 演 - 大久保覚子 / 声 - 小林智子 家庭用電源で動くセーラー服女子高生型サポートロボット。正式名「93式万能サポートロボット」。2014年版では「セーラーファイター初号機」と呼ばれている。 防衛海軍向けの戦闘兵器として開発されたものの、電力消費量の莫大さから廃棄処分となった。その後、建設会社に引き取られて作業用ロボットとなるも、今度はバブル経済の崩壊による倒産の憂き目に遭い、最終的に地球防衛軍に配備されることになる。 万能サポートロボットというだけあって、戦闘だけでなく家事もこなす他、第17話での花作りの内職、第19話での新規隊員採用面接試験におけるあやとり対応など、かなり細かいこともこなしていた。背中にはコードとプラグがあり、コンセントからの電源供給かバックパックが無いと活動できないという弱点があったが、改修後新たに内蔵された超電気発電器によって解消された。なお、オーバーホール時の記憶回路の取り付け忘れで放浪していた間は、超電気発電器を搭載されたサイドカーの「サイド・セーラー」で移動していたため、稼動停止に陥ることはなかった。 必殺武器は、作業用ロボット時代に建設会社から与えられた超高圧電流掘削機「セーラーダイナマイト」。高圧電流エネルギーを極超短波に変換し、そこから発生する微振動で岩石を砕く。出力調整によって道路工事からビルの解体まで可能。あらゆる怪獣を一撃のもとに葬る威力を持つが、連続使用するとセーラーファイターの体がオーバーヒートしてしまう。使う際はヘルメットのバイザーが自動的に下りる仕掛けになっている。 オリジナルビデオ『コスプレ戦士キューティ・ナイト』、『ガメラ』のビデオ(1990年代販売)特典映像に友情出演している。 セーラーファイター・コスモバージョン 第13話でオーバーヒートし、修復と大改良を受けたセーラーファイターが「コスモバージョンアップ」の掛け声で変身する強化モード。第14話より登場。正式名「93式万能サポートロボット改」。 赤を基調としたデザインの特殊合金・セーラニウム製プロテクターを持ち、耳には高性能レーダーを、踵には鋼鉄の柱をも一刀両断にできるキックカッターを備えている。腕と脚からはバリアシールドを発生させることができ、必殺技は胸からの光線技コスモアタック。だが、この大改良のために地球防衛軍は年間予算の8割にも及ぶ資金の投入を余儀なくされ、それに見合った成果が上げられなければクビになるハメに陥った改造責任者のマミズ参謀が「ズーマ帝国」を立ち上げる原因となった。 マミズ参謀 演 - 真水稔生 / 声 - 坂東聖、小田真一、三村幸一、西本晃久 極端な規模縮小を余儀なくさせられた地球防衛軍の参謀で保守的な性格。37歳。人員不足を補い、戦力強化のためにセーラーファイターを配備した。様々な新兵器を持ってくるものの、防衛軍の隊員たちからは疎んじられている。 その後はセーラーファイター絡みで様々なポストを任されるも、地球防衛軍の年間予算の8割にも及ぶ資金を要するセーラーファイターの大改良に係る提案が通ってセーラーファイター・コスモバージョンが投入されるに至り、改造責任者として投資に見合う成果を出さなければならなくなったため、活躍のための敵役として架空の悪の組織「ズーマ帝国」を立ち上げ、ジェネラル・マミーを装ってDr.フージィにあらゆる兵器を提供する。 Dr.フージィ / フジイ隊員 演 - 藤井晶子 / 声 - 田中みすず、坂野奈々、伊藤可奈恵、竹田雅代 溶接の遮光メガネが印象的なバイオテクノロジーの権威。内定していた地球防衛軍への就職をセーラーファイター配備によって取り消され、セーラーファイターを倒すことで防衛軍に就職しようと野望を燃やす。怪人カプセルや防衛軍の兵器でファイターに挑むも、詰めが甘くすぐに失敗に終わる。 第7話より地球防衛軍所属になるが、セーラーファイト復帰までの補欠だったため、正式隊員になるべく密かに防衛軍が入手していたG細胞を悪用して次々と怪人カプセルや怪獣の卵を造り出すが、やはり詰めが甘く全て失敗。結局第13話でクビにされてからは、ジェネラル・マミーの手下としてセーラーファイター破壊に執念を燃やすが、第19話で怪人を装って受けた新隊員採用面接試験に成り行きで合格してしまい念願の正式隊員となった。 サカモト隊長 演 - 坂本充 / 声 - 森泰彰 地球防衛軍日本支部の纏め役。39歳。横綱並みの貫禄だが、セーラーファイターのために食われた高額な電気代、のん気な部下2人にヘンテコな上司と、怪獣や宇宙人とはまったく関係無いところで気苦労が絶えない悲しき中間管理職。作品内で唯一の切れ者であるが、意外と力押しに弱い半面も持つ。 マミズ参謀に正論を説き過ぎたせいか、シリーズ後半においてその姿を見ることは無くなった。趣味は俳句らしい。 キタガワ隊員 演 - 北川雅一 / 声 - 吉田進 お調子者で、サカモト隊長に「このすっとこどっこい!」と咎められること多数。25歳。 停電で動かなくなったセーラーファイターを故障と勘違いしてオーバーホールに出してしまったことが、セーラーファイター放浪の引き金となった。 ストーリー後半では他の支部メンバーと共に内職に明け暮れたせいか登場しなくなる。 イナガキ隊員 演 - 稲垣信輝 / 声 - 松本薫 性格は先が見えないほどの猪突猛進。28歳。 第8話ではフジイ隊員がうっかり落とした怪人カプセルを知らずに飲み込んでしまい、怪獣ガンモドキに変身してしまう。テレビシリーズでは最後まで出演している。 ジョン隊員 演 - 森英二 地球防衛軍ロサンゼルス支部から研修のために来日。無口。外見にもかかわらずロボットであることも知らずにセーラーファイターに好意を持ってしまい、結婚まで考えていたが、イナガキから真相を聞かされてショックのあまりに帰国。 その後、ロサンゼルス支部でのサイボーグプロジェクトに志願して機械の体を得るも、人間の体との拒絶反応とファイターへの一途な愛情からロスアンジェルス支部の隊員を殺害し脱走兵となって再来日。暴走寸前の苦しみの中、セーラーダイナマイトで自らの命を絶ってしまった。 ミキ博士 演 - 三木理 第13話から登場の地球防衛軍日本支部科学顧問。Dr.フージィに負けず劣らずのマッドサイエンティストで、状況に関係なくハイテンションな性格。 彼の開発する兵器は、5時間光線を浴びせ続けることで怪獣を倒せる「殺獣光波砲」など有事には役に立たないものが多い。 ジェネラル・マミー 演 - 真水稔生 悪の組織「ズーマ帝国」の幹部。Dr.フージィのスポンサーとなって世界征服を企む。「ルロロロロ、ズ~マ~」の掛け声(『超人バロム1』に登場した魔人ドルゲが元ネタ)で現れ、セーラーファイターのことを「セーラファ~イタ」と呼ぶ(『仮面ライダーV3』に登場したドクトルGが元ネタ)。 その正体は地球防衛軍のマミズ参謀。変装は完璧だったが、フージィには初対面であっさり見破られた。 「ズーマ帝国」とは自らの面子維持のため、セーラーファイター・コスモバージョンに手柄を立てさせるべくマミズ参謀が作った架空の組織であったが、フージィにミトログロンの細胞を渡したところ、コスモアタックが効かない怪獣を作らせてしまったり、怪獣が倒される際に防衛軍のプレハブ基地を壊したりと、経済面でさらに追い込まれてしまい、ついにはケンちゃんの介入で生まれた様々な誤解から本気で世界征服を目指すことになった。 イド星人 演 - 三木理、拓植峰之、高畑和也 / 声 - 綱島光義、戸谷圭一、坂東聖 数年前に地球侵略をしようとしていた異星人兵士の1人だったが、改心していた。 第9話で戦死した戦友の遺骨を回収しようと来訪したところを防衛軍に拘束されたが、セーラーファイターに救われて地球を離れる。 その後セーラーファイターへのお礼のために地球へやってきた時には小物っぽい性格に変貌しており、第20話以降、ジェネラル・マミーと組んで地球を征服しようと目論む。脱皮することで成長するらしい。 ネギトロドンを巨大怪獣にすべくマミズを人質に取る芝居を打って、セーラーファイターのコスモエネルギーを要求するが、マミズが偽者だと誤解したケンちゃんのプラスマイナス光線を浴びて倒されてしまう。 宇宙刑事ケンちゃん 演 - 古怒田健志、小林洋文 宇宙連邦警察所属の宇宙刑事。サイターマ星雲コシガヤ星出身。 カマカマ星人を追って地球に来訪、セーラーファイターとの共同戦線でこれを撃破。その後ズーマ帝国の調査の指令を受け、地球防衛軍と協力して帝国に立ち向かう。 羊の怪物のような顔つきだが、その風貌からは予想もつかないほどの軽口である。プラスマイナス光線が得意技。元々は、特撮雑誌『宇宙船』の読者コーナーのイラストキャラクター。演じる古怒田は当時の宇宙船のライターで、現在は特撮やアニメの脚本家として活躍している。『ゼイラム2』にも登場する。 マミズ・ミキ 演 - 朝倉美紀 / 声 - 坂野奈々 マミズ参謀の娘で高校生。ふとしたことからセーラーファイターと友達になる。父親思いだったが、父がズーマ帝国としての野望に走ってからは音信不通の模様。 サブマリーナ 演 - 大久保覚子 セーラーファイターの妹的存在のロボットで、起動時にセットされたターゲットに体当たりして自爆する戦法を使い、ターゲットをセットせずに起動させると動くものに反応して突撃していく危険な代物。第12話に登場。正式名「93式自走魚雷」。 カマカマ星人 ビデオ第3巻の映像特典「スケバンでっか?」に登場。カマキリの姿を模した宇宙人。セーラーファイターと宇宙刑事ケンちゃんの連携攻撃の前に敗れ去った。
※この「地球防衛軍編〜猛攻!ズーマ帝国編」の解説は、「セーラーファイト!」の解説の一部です。
「地球防衛軍編〜猛攻!ズーマ帝国編」を含む「セーラーファイト!」の記事については、「セーラーファイト!」の概要を参照ください。
- 地球防衛軍編〜猛攻!ズーマ帝国編のページへのリンク