九州の番格
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/31 14:26 UTC 版)
「エリートヤンキー三郎の登場人物」の記事における「九州の番格」の解説
九州征伐編以降は西原・鮫島・笠原・睦美(この4人の間では友情が芽生えている)・竜介のみが主に登場する。それ以外の番格は背景キャラである。 伊集院虎之介(いじゅういん とらのすけ) 県立鹿児島畜産高校番格。通称「薩摩の虎」。ムエタイかテコンドーをやっており、すごい足技の持ち主らしいが、蹴りをあっさり桐山に受け止められ、一撃でやられる。野球対決や桐山の誕生日で久々に顔を出す。 日向雅也(ひゅうが まさや) 都城電波学園高校番格。通称「都城の軍鶏」。登場後2コマ目で桐山のパンチ一発でやられる。 本武信義(もとぶ のぶよし) 日南海岸学院高校番格。通称「宮崎のガイア」。借金で首が回らず、桐山に金をせびるが、その直後に桐山の蹴り一発でやられる。 不知火健介(しらぬい けんすけ) 水前寺工業高校番格。通称「熊本の火の玉ボーイ」。校社内でバイクに乗って待ち構えており、桐山にチキンレースを挑むが、跳び蹴り一発でやられる。 西原大二郎(にしはら だいじろう) 阿蘇カルデラ学院高校番格。通称「阿蘇の大将」。自分より強い不知火をあっさり倒した桐山を見て勝ち目が無いと悟り、罠を張って倒そうとするが、通用せず、一撃でやられ、飼い猫のニャン太郎(山本によってペンティアムに改名)にも裏切られる。以降、ペンディアム関連で度々連絡を取られてくる。 鮫島久雄(さめじま ひさお) 大分竜城高校番格。通称「豊後水道のサメ」。噛み付き攻撃が必殺技らしいが(未だ伝聞にとどまる)それを出す間も無く桐山に一撃でやられる(桐山曰く九州の番格で一番弱かった)。やられた後も食事や旅館代を奢らされるなど散々な目に合わされた。桐山に気に入られたらしく、九州の戦いが終わった後も桐山に新車を足に使われてボロボロにされる、使いっぱしりにされるなど、九州の番格の中では最も桐山の被害を受けているが、チンピラ程度なら束で来ても倒す強さがある。ある意味前田に似た立ち位置にいるが、時折番格としての意地や見せ場がある点で虚栄心が先行してヘタレたままの前田とは異なる。 卒業後はラーメン屋経営に乗り出すつもりらしいが、名前から出汁に悪臭の強いサメを使うが鼻炎のために食材の臭いが全く分からないなど、致命的な欠陥がある。一度は一ノ瀬に罵倒されるも、友人の番格達の協力によって改善に乗り出し、汚名返上を成功させる。だがすぐに「材料費が高いからやめた。サメならタダ同然で手に入るし。」ということで元の悪臭ラーメンに逆戻りしてしまう。そのラーメン屋も現在は「何でも屋」状態で、人としてたくましいのかいい加減なのだかよくわからない。 川口鉄平(かわぐち てっぺい) 地獄谷高校番格。通称「別府の閻魔大王」。鮫島とは親友同士だが、4巻以降ほとんど一緒にいるのがなくなってしまった。鮫島曰く、腕はたつがとんでもない馬鹿。別府の怖さを教えると、「別府地獄めぐり」を見せるが要するにただの温泉で、ワニの紹介をしている間に桐山に一撃でやられ、ワニの池に落ちたところを桐山に助けられ、意気投合したかに見えたが、実際は怖いからペコペコしていただけだった。野球対決や桐山の誕生日で久々に顔を出す ジョン笠原(じょん かさはら) 出島高校番格。通称「出島の大統領」。本名は笠原弘。胡散臭い神父装で空中に浮いたり、結界を張ったりと奇妙な術を使うが、実はワイヤーを使ったトリック。桐山に見破られるとマジシャンということにされていた。今では呪いを呟き、手品を覚え出した。「じょんかさはら」名義で同人誌を描いているが、汚らしい絵柄と暗く荒んだストーリー展開で当然評判は悪い。三郎の助力で絵は可愛く描けるようになったが、ストーリーは相変わらず暗く、竜介には再度殴られた。 長崎登(ながさき のぼる) 佐世保港湾工業高校番格。通称「佐世保の浮沈戦艦」。わずか1コマで桐山のパンチ一発でやられる。 九十九仙一(つくも せんいち) 対馬郷崎高校番格。通称「対馬の防人」。わずか1コマで桐山のパンチ一発でやられる。 睦美大五郎(むつみ だいごろう) 有明学院高校番格。通称「佐賀の人喰いムツゴロウ」。桐山を干潟に誘い込み、身動きを取れないようにして追い詰めるが、桐山の作戦に引っかかり、アイアンクローでやられる。常に三ツ又のモリを持ち、水泳パンツ一丁で行動し、普通の服を着ることを嫌っている。そのキャラクター性から、不良特集雑誌では特集を作られたりと九州番格では比較的待遇は良い。北海道サミット編で、熊が現れても逃げずに戦いを挑むなど番格としての矜持(当然、簡単にやられたが)を持っている。三郎のクリスマスパーティーに招待された際には地元の干潟で孤児として生まれ育った経緯を話していた。 藤井玲(ふじい れい) 久留米黒龍高校番格。通称「久留米の毒グモ」。桐山にパンチ一発でやられ(やられたシーンは福岡勢の作戦会議中のビデオで確認される)、三郎との待ち合わせの大宰府まで引きずって連れてこられる。 一ノ瀬竜介(いちのせ りゅうすけ) 博多青鵬高校番格。通称「博多一の親不孝」。この通称は少年時代から並外れて喧嘩が強く、小学5年の時点で年上を相手に100戦無敗の伝説を作り、喧嘩の後始末に度々母親が呼び出されて泣いていたところからつけられた。桐山が九州を制圧している間は東京を旅しており、福岡に戻ってくるまでは一切九州の危機に気づいていなかった。 細かい事は気にしない、よく言えば豪放磊落、悪く言えばアバウトな性格で、天然ボケかつマイペースな一面もある。曲がった事が嫌いで、それ故卑怯な戦い方を嫌い、ケンカのときも常に正々堂々と相手と戦うことを身上としている。九州の番格の中でもその強さは断トツで桐山と互角に渡り合うほど。自分を利用して九州を支配しようとした児島を軽く折檻しただけで許す、心の広さも持ち合わせており、その人間的大きさ、器の広さから多くの人間から慕われており、子分たちからの信頼も厚い。 九州制圧終了後も、桐山から何かと被害を受けている鮫島達からは「唯一桐山に意見できる男」として頼りにされているが、上記の性格のため、話を余計こじれさせることも多い。また、人間関係がこじれるのが嫌で、相手の欠点をハッキリ言う事が出来ないときに「繊細さが欠片も無いから」という事で彼に意見を代弁してもらう事もあるが、相手を殴り飛ばしながら、歯に衣着せずに容赦ない発言をする。 野球に関してはルールブックをマウンドに置くようなド素人であるがMAX149km/hの剛速球を投げる。また、バイトの経験で包丁の扱いも手馴れているなど河井ほどではないが多芸。 絵美子という別れた彼女を探すために、一時期大河内家に居候していた。大河内家に馴染み、家事も手伝うためロザンナのお気に入りとなり、三郎より竜介が弟だったらとの評価を受ける。 児島小次郎(こじま こじろう) 聖龍館高校番格。通称「北九州のキング」。一ノ瀬竜介とは幼馴染。自らの目的のためには手段を選ばない卑劣な性格。しかし、桐山の弱点を分析し、三郎の情報を得るため河井を招聘するなど緻密な策略家でもある。少年時代はいじめられっこで、一ノ瀬からはその度に助けられている間柄だったが、周囲からは一ノ瀬と比べられてばかりいたために、劣等感や嫉妬心を抱いており、それが屈折した心を生み出す要因となっていた。桐山の九州制圧を機会に九州の英雄になろうと企む。一ノ瀬と桐山を都合良く葬り去ってその罪をすべて三郎に着せようとするも、桐山と一ノ瀬が生還したために自分の作戦がばれて失敗、やけくそになって三郎を殺そうとするも、その恐怖から小便を漏らして凶暴化した三郎に倒される。九州から姿を消し、二度と一ノ瀬の前に姿を現さないというが、一ノ瀬に「腐れ縁」と言うことで水に流してもらうことに。一度は桐山を倒した数少ないキャラクターではあるが、それはあくまで桐山を弱らせ、更に自分はドーピングをした結果のようであって、再登場時には他の番格達と同様に普通に桐山に恐怖を抱いており、素の実力は常識レベルの範疇らしい。なお腹心の部下は九州編以降も児島と同行しており、異常な卑劣である面とドーピングの事実を知る上で、敗れ去ってもなお見捨てない辺り、彼が相当に忠実な部下を持つことが判断できる。三郎のクリスマスパーティーの際は、(一ノ瀬の呼び出しということで部下を連れて行くわけにもいかなかったためかどうかは別として)「大魔王・三郎」にビびる件も「軽く」描かれており、もはや並の番格扱い。
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