チームバロン
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「仮面ライダー鎧武/ガイム」の記事における「チームバロン」の解説
駆紋 戒斗(くもん かいと) / 仮面ライダーバロン チームバロンのリーダー。20歳。仮面ライダーバロンに変身する青年。 強豪チームのリーダーとしてビートライダーズの頂点に君臨していた男で、メンバーから強い信頼を得ているものの、その振る舞いから敵も多い。ただ守るためだけに力を使う紘汰に対し「力の使い方がなっていない」と不快感を抱いていた時にシドから戦極ドライバーを譲渡され、第二のアーマードライダーとして参戦する。たとえ格上の存在相手でも恐れずに立ち向かうため戦績自体は振るわないものの、多人数のアーマードライダーを戦闘で見事に指揮するなど優れたリーダーシップの持ち主であり、誰かと肩を並べての戦闘では息のあったコンビネーションで勝利をつかみとることも多い。ダンスは目的ではなく手段として行っているため、ダンスそのものに興味はない。趣味はトランプ。 幼少期を沢芽市で過ごした出戻り組で、かつて存在した駆紋工業所の一人息子。ユグドラシルが再開発による支社建設のために父が支えた工業所を半ば強引に土地ごと買収したことや、後述する両親の件から社会に強い反骨心を抱き始め、弱者が一方的に虐げられる世界として既存の社会の否定、ひいてはその破壊と新世界の創造を目指すようになる。強硬な姿勢と意見の相違から紘汰とは物語全編を通して反発し合うが、共通した正義を持つ存在としても描かれている。また舞とは昔馴染の関係にある。 無愛想で威圧的な性格の持ち主で、たとえどんな苦境であっても屈することのない強靭な精神力を持つ。自らの中にある強さと弱さという哲学に従って行動し、強者と認めたものであればたとえ自分と考えを違えるものであっても強く評価して力を貸し、逆に弱者であるなら強い嫌悪感を露わにして接する。この強弱は社会的権力を度外視したもので、作中では優しさや屈しないことを強さ、偽りや卑怯を弱さとしており、また優しさと同居できない力に対しても怒りを示す。その態度に反発的な感情を抱く者が少なくない一方で、強い信頼を向ける者も多い。本人もザックや舞の精神を高く評価しており、紘汰に対しても決して相容れない意見を持つと知りながら「邪魔者であるが敵ではない」と、徹底して自らの揺るがぬ価値観に生きている人間として描かれている。自らを強いと思っておらず、弱さという痛みを抱えながら常に何かと戦っている不器用な男で、時に容赦のない言葉を浴びせることもあるが、他人に対して素直でない優しさを持つ青年。しかし、自身の目的のためなら他人の大事なものを奪う行為や破壊行為も行う独善的な人物であり初瀬が破滅する一因を作ったこともある。 物語開始時から力を示すための方法を模索しており、沢芽市においてはビートライダーズのランキングに目をつけて参戦していた。ランキング王者としての振る舞いで紘汰らチーム鎧武と反目しながらも、自ら同盟を組んだ城乃内と初瀬らに裏切られた時には紘汰に助けられるなど、序盤から因縁を作っている。ユグドラシルによるビートライダーズ掃討開始後は、自らがビートライダーズの不和の原因となっていると悟ってザックに後を託しチームバロンを脱退。市民を顧みないユグドラシルに対して反撃するため、図らずも紘汰と手を組んでの行動が増え始めるものの、凌馬から知らされたヘルヘイム侵略の真実から自分の動くべき方針を定め、混乱に乗じて世界の破壊と、新世界の創造を目論み、黄金の果実を得ることを指標に行動を開始した。以降、ユグドラシル、オーバーロードと敵を変えながらも紘汰の良きライバルにして相棒として戦い続けるが、そのさなかにレデュエによって種を植え付けられ、ヘルヘイム症を発症してしまう。以後はゲネシスドライバーで侵攻を抑制しながら、常人では耐えられないほどの苦痛に苛まれ、それを周囲に隠匿しつつ行動していた。終盤はその秘密も知った耀子と行動を共にし、舞を殺害した凌馬に戦いを挑んだ際にゲネシスドライバーを破壊され、あわや敗北という窮地においても屈しないことを選び、その場に生えていたヘルヘイムの果実を口にした。ヘルヘイムの毒にゲネシスドライバーによる抑制効果で長期間耐え続けた結果耐性が出来ていたため、初瀬のように通常のインベスにはならず、その知性を失わずにオーバーロードインベスロード・バロンへと進化、凌馬の理解を超えた存在となる。インベスを支配する手段を得たことで耀子とともに、舞をめぐっての紘汰との決戦に乗り出す。同じオーバーロードとなった紘汰と互角以上に戦うが、自分を止めようとする彼にすんでのところで敗北し、紘汰の腕の中で「お前は本当に強い」と心からの賞賛を送り、生涯を終えた。手段は違えていたが、弱者を守ろうとした正義は紘汰に引き継がれることになる。それから7か月後、空き地に出現した新たな御神木に霊体となって現れ、舞との会話の中で平和となった沢芽市と彼女の言葉に微笑みを残して消えていった。メインライターの虚淵玄は、戒斗を紘汰の壁となる強者として描写することを希望していたが関係者からの要請により鎧武を勝たせなければならない場面が多く、結果として序盤では戒斗を負けるために登場させざるを得ず当初の構想からずれていったと述べている。 その他登場作品 『鎧武外伝』 『バロン編』では主役を担当。自身と瓜二つのシャプールのトラブルに巻き込まれ、仮面ライダータイラントと交戦する。 父親が工場を失った後の少年時代も描かれ、父親は失ったものの大きさと金を騙し取られたことから妻子に暴力を奮うようになり、その果てに母親は薬物自殺、父親は首吊り自殺をした。シャプールの騒動の日は両親の命日であり、事件解決後、墓参りに赴き、投げ捨てる形で花を供えた。 『ナックル編』では、ザックやペコとの出会いや、チームバロン結成までの経緯が語られる。 ザック / 仮面ライダーナックル チームバロンのNo.2、後にリーダーとなるビートライダーズ。仮面ライダーナックルへと変身する青年。 戒斗から強い信頼を勝ち得ている副官であり、彼と対等に話せる立場にある。戒斗がチームを抜けた際にリーダーの座と量産型戦極ドライバーを託され、沢芽市を襲うインベスに立ち向かうアーマードライダーナックルへと変身する。 作中初期はチーム拡大やインベスゲーム勝利のためには手段を選ばない一面が描かれていたが、それは仲間を思う熱い心から来る行動であり、チームバロンのリーダーに就任してからは強い責任感と正義感に目覚め、戦いのなかで人を守る誇らしさを知っていく。 物語中盤までは常に戒斗と行動を共にしていたが、アーマードライダーとなってからは独自に行動を開始。時にユグドラシルに寝返った戒斗を諌めるなど、常に沢芽市民やビートライダーズの味方であり続け、紘汰の良き仲間として活躍した。フェムシンム全滅後にオーバーロードとなった戒斗に寝返るものの、その胸中には彼の掲げる世界破壊に反する正義感が芽生えており、凰蓮に開発を依頼した小型爆弾での奇襲を試みるが失敗。耀子を討ったものの変身した戒斗に敗北し、戦極ドライバーを破壊され戦線から離脱する。 事態収束の3か月後には松葉杖をついた状態だが生存しており、復興した沢芽市でビートライダーズのステージを見守る傍ら、同じ戦いを生き抜いた光実を自分たちの輪に呼び戻そうと声をかけている。それから4か月後にはダンスを踊れるまでに回復し、ビートライダーズ全体のまとめ役となっている。ナックルの変身者には新規キャラクターを登場させる案も存在したが、脚本を担当した虚淵玄がザックを気に入っていたことから選ばれた。 その他登場作品 『鎧武外伝』 『バロン編』では戒斗(シャプール)を捕まえようとするブラーボを制止するが、仮面ライダータイラントに敗北。人質として捕らわれるが、戒斗に助けられ、勝手を承知で敵討ちを頼む。 『ナックル編』では主役を担当。戒斗やペコとの出会いも描かれている。ヘルヘイム消滅から1年後、自身の力量を試すために渡米していたが、ペコが行方不明になったことを知って緊急帰国する。ネオ・バロンの本拠地に乗り込み、ペコやシュラと再会したが、追い詰められ、城乃内と凰蓮に助けを借りて脱出する。量産型戦極ドライバーとクルミロックシード、マロンエナジーロックシードを光実から託されると、「バロンの名を汚すものは許さない」とペコに語り、ネオ・バロンの本拠地に再び乗り込んでシュラが変身したブラックバロンと交戦。一時は変身が解除させられてしまうが、ペコが持ってきた戒斗のゲネシスドライバーのゲネシスコアを使ってジンバーマロンアームズに変身すると、ブラックバロンを撃破した。 『小説 仮面ライダー鎧武』 ネオ・バロンを壊滅させた後は他のビートライダーズと共に沢芽市に存在する黒の菩提樹のアジトを捜索している。ネオ・バロンを壊滅させたためか裏社会に人物にも顔が知れ渡っている。 ペコ チームバロンのメンバー。小柄だがダンスのキレがよく、チームに対する忠誠心が高い。 インベスゲームではザックと示し合わせてスリングショットで相手の手を狙い、持っているロックシードを落とさせるなどの汚い手口を使って相手チームを次々と敗退させていたが、第2話でのインベスゲームで紘汰に対して同様の行為をしたところを戒斗に見つかり、彼の怒りを買った。それと同時に戒斗にスリングショットを破壊され、それ以降はこの手段での妨害行為を行う描写は見られなかった。 ダンスへの情熱は非常に強く、第18話では戒斗の意向に背いてまでチーム鎧武が提案した合同ダンスイベントへの参加を熱望した。合同ダンスイベント後はチーム鎧武とダンスの練習を共にするなど、よりダンスに励んでいる。 インベスとの戦いに関してはアーマードライダーとなったザックを補佐し、フェムシンムが現実世界に侵攻を開始してからはチーム鎧武と共に市民の避難支援活動を行う。舞を狙う光実によって重傷を負わされたり、凌馬に騙されてチャッキーと共に病院内に幽閉されたりと、手酷い目に遭うことも多かった。そのような目に遭いながらも自分に出来ることを諦めず、舞がさらわれた際には、重症により意識を失う前に紘汰と戒斗に連絡を取り、幽閉時にはチャッキーと共に辛くも脱出した後、チーム鎧武のガレージに戻り、戒斗と耀子に舞の危機を知らせた。 事態収拾後は、光実のビートライダーズへの復帰を素直に望むザックやチャッキーたちと違い、上記のことを簡単には割り切れず複雑な心境を見せた。その他登場作品 『鎧武外伝』 『バロン編』では人が変わった戒斗(シャプール)に戸惑いながらも、嬉しい顔を見せた。チームがタイラントに襲撃されて自身も負傷しながらも、戒斗に助けを求める。 『ナックル編』では戒斗やザックとの出会いも描かれている。ヘルヘイム消滅から1年後、渡米を決めたザックからチームバロンを任される。ネオ・バロンの存在を知り本拠地に乗り込むも、シュラに共感していきネオ・バロン側に回ってしまうが、再会したザックの言葉で目を覚ます。「バロンの名を汚すものは許さない」と語ったザックのために、持ってきた戒斗のゲネシスドライバーのゲネシスコアを彼に託す。 『小説 仮面ライダー鎧武』 テレビシリーズでは描かれなかった、光実との和解についても記されている。
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