チームバスケットの確立
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 03:17 UTC 版)
「サンアントニオ・スパーズ」の記事における「チームバスケットの確立」の解説
2013-14シーズン は、開幕前にFAのゲイリー・ニールがミルウォーキー・バックスへ、デュワン・ブレアが同地区のライバルダラス・マーベリックスに移籍し、主な補強は、マルコ・ベリネッリ(前ブルズ)、ジェフ・エイアーズ(前ペイサーズ)の入団となった。オールスター前までの前半戦は、レナード、グリーン、スプリッターなどの故障欠場で、スターターの変更を余儀なくされる中で、層の厚いベンチプレーヤーの活躍で、38勝15敗の成績で乗り切った。中でも、以前ユーロリーグでジノビリと同チームでプレーした経験のあるベリネリが当初からチームに馴染み、高確率で3ポイントを決め貢献した。またベリネリはオールスターのスリーポイントシュートアウトで24得点をあげ優勝した。オールスター明けの後半戦は、当初パーカーが体調万全まで回復するため数試合休養したが、チームは好調を維持した。 3月15日のレーカーズ戦での勝利で後半戦を11勝1敗とし、この勝利で、スパーズビッグスリーである、ダンカン、パーカー、ジノビリ、トリオのレギュラーシーズンでの勝利数を491勝とし、ロサンゼルス・レーカーズの、マジック・ジョンソン、カリーム・アブドゥル=ジャバー、マイケル・クーパーを抜きNBA歴代2位となった。歴代首位540勝のトリオはボストン・セルティックスのラリー・バード、ケビン・マクヘイル、ロバート・パリッシュである。スパーズビッグスリーでの試合数は664試合で歴代3位であり、勝率は74%とポポビッチ時代の勝率68%の中でも群を抜いている。プレーオフ試合数は2014年5月6日時点で165試合で歴代1位である。2位はマジックらの157試合、3位はバードらの150試合である。また数あるビッグスリーの中でも、全員が異なる国籍であるのはスパーズビッグスリーのみである。従来から外国籍選手が多いスパーズではあるが、このシーズンはナンド・デ・コロがオースティン・デイと交換トレードされた後でも、フランス2名、オーストラリア2名、カナダ、アルゼンチン、イタリア、ブラジル各1名、合計8名が海外選手で占められた。 このシーズン66試合目となるユタ・ジャズ戦を10連勝で勝利し、50勝以上のシーズンを15年連続とした。ここから連勝は更に続き、レギュラーシーズンのフランチャイズ新記録の19連勝まで到達した。ちなみに、レギュラーシーズンからプレーオフを合わせた連勝記録は前シーズンの20連勝である。4月12日、サンズ戦に勝利し、62勝18敗とし、プレーオフ全体の第1シードを確定した。続く2戦は主力を休養させ2敗し、62勝20敗でレギュラーシーズンを終えた。このシーズンのスパーズは従来にも増してチームプレー重視のスタイルが貫かれ、少しでもオープンな選手がいればパスを回し続ける(ワン・モア・パス)プレーで、アシスト数はポイントガードに偏らず、チームとして毎試合多くを記録した。また得点に関しても、スタープレーヤに偏るのではなくチームとして積み上げていく(アンセルフィッシュ)スタイルで強固なオフェンスを作り上げた。ロースターのうち9人が1試合平均8得点以上を記録するという、NBAの歴史でも希にしかない記録を作った。
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