ダウト
ダウトとは、英語で「疑う、疑わしく思う、信用しない」という意味の表現であり、転じて「それは嘘だ」という(相手の嘘を見抜き指摘する)宣言として用いられる表現である。トランプの遊び方である「ダウト」は代表的な使用例といえる。
SNSなどでは相手の発言に対して「それは嘘だ」と指摘する場面で「ダウト」「はいダウト」のような言い方が用いられることがままある。この場合、相手の欺瞞を追及するような深刻なニュアンスは希薄であり、むしろ深刻になりにくい表現として「ダウト」という表現が用いられている。
「ダウト」は英語の doubt をそのままカタカナ表記で用いている外来語(カタカナ語)である。英語の doubt には動詞と名詞の用法がある。「No doubt」は「疑いなく」「間違いなく」という断定的な判断を示す表現である。
トランプの遊び方としての「ダウト」
トランプを使ったゲームの一種である「ダウト」は、プレイヤーがカードの数字を読み上げつつカードを裏返しに伏せて場に出していき、持ち札を出し切った者を勝者とするゲームである。場に出すべきカードは順番に応じた数字が指定される。しかしプレイヤーが必ずしも順序に対応する数字のカードを持っているとは限らない。対応するカードが手札にない場合、適当なカードを捨て札として用い、対応するカードの体で場に出すことができる。
カードは伏せて出されるため、そのカードが順番に対応する数字であるかどうかは確認してみないとわからない。
他のプレイヤーは、その伏せて出されたカードが本当は順番に合致していないと判断した場合には、「ダウト」と宣言し、出されたカードを開示させることができる。
「ダウト」と宣言し、伏せて出されたカードの数字を確認し、もしカードを出したプレイヤーが嘘をついていた(カードの数字が順番と一致しない)場合には、そのプレイヤーが場に出された札を全部自分の手札として引き取らなければならない。クリアが遠のくわけである。
もし、開示したカードの数字が順番と合致していた場合、ダウト宣言は失敗したことになり、宣言した者が場に出されたカードを引き取らなければならない。
このような駆け引きを繰り返し、誰かひとりでも手札を全て捌けたら「あがり(ゲーム終了)」である。もちろん手札が残りわずかになると嘘をついてカードを出す機会も増え、ダウト宣言によって手札が山ほど増える危険も増す。
この「ダウト」の遊び方は、日本でも比較的古くから知られていたようである。1907年(明治40年)に書かれた書物「世界遊戯法大全」にはすでに紹介されている。
「ダウト」の熟語・言い回し
「はいダウト」とは
碧野イノウの作詞作曲した音楽のことである。はいダウトfeat.可不(KAFU)初音ミクが歌唱を担当している楽曲のことをいう。「ノーダウト」とは
ノーダウトとは、2018年4月11日にポニーキャニオンから発売されたofficial髭男dismの一作目のシングル曲のことである。同曲は2022年8月10日公開のストリーミング・ソング・チャート「Billboard Japan Streaming Songs」で自身7曲目の累計再生回数3億回を突破した。「In doubt」とは
不確かで、未決定で、疑ってという意味である。ダウトの使い方・例文
「私、15歳の中学生です」「ダウト!それ嘘でしょ」「私は品行方正な人間です」「ダウト!それは嘘だ」
「私の年収は5000万円だ」「それは言いすぎだ、ダウト!」
「昔、家族でトランプのダウトで遊んだ」
「友だちが集まると必ずダウトで遊ぶ」
「合コンでどう見ても既婚者なのに、独身だと偽られたので心の中でダウト!と呟いた」
「同僚の彼は嘘つきで有名。今日もダウトな発言を繰り返している」
ダウト【doubt】
ダウト

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ダウト
ダウト!!
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/04/07 09:27 UTC 版)
ダウト!! DOUBT!! |
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ジャンル | 少女漫画、学園漫画 |
漫画 | |
作者 | 和泉かねよし |
出版社 | 小学館 |
掲載誌 | 別冊少女コミック、Betsucomi[1] |
レーベル | フラワーコミックス |
発表号 | 2000年3月号 - 2002年7月号 |
巻数 | 全6巻 |
話数 | 全28話 |
テンプレート - ノート |
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『ダウト!!』(DOUBT!! )は、和泉かねよしによる日本の漫画。『別冊少女コミック[1]』(小学館)2000年3月号から『Betsucomi[1]』(小学館)2002年7月号に連載された。全28話。単行本はフラワーコミックスから全6巻が発売された。
地味だった中学時代の過去と決別し、いい女として高校生活を送ろうとする女子高校生の恋と学園生活をコミカルに描いた作品。
あらすじ
中学時代、地味で目立たない「地味S(ジミーズ)」だった藍は、いい女に生まれ変わって高校生活を送ることを決意。入学早々、イケメンの曹と雄一郎に出会い、恋にも積極的な自分をめざすが、クラスメイト・美菜の妬みに遭って、思わず生々しい本音が炸裂。クラスの男女双方から引かれてしまう。結果的に繕うことには成功するが、恋に学園生活に油断できない日々が始まる。
主な登場人物
- 前川 藍(まえかわ あい)
- 主人公の女子高生。中学時代、ポエムづくりをするなど地味で目立たない「地味S」だった。美しくなる努力を重ねて、高校生活はいい女として送ることをめざす。入学早々、曹に恋心を抱く。
- 一ノ瀬 曹(いちのせ そう)
- 藍のクラスメイト。クラスのムードメーカーで、藍と共にクラス委員となる。つき合うならいい女でなければと豪語するイケメン。
- 加藤 雄一郎(かとう ゆういちろう)
- 藍のクラスメイト。曹とは小・中・高校が同じ友人。曹に想いを寄せる藍に付き合わないかと提案する。
- 佐藤 美菜(さとう みな)
- 藍のクラスメイト。色黒ギャル。雄一郎に思いを寄せ、入学当初は曹と雄一郎に近づく藍を妬む。
書誌情報
- 和泉かねよし 『ダウト!!』 小学館 〈別コミフラワーコミックス〉、全6巻
- 2000年9月20日初版第1刷発行 ISBN 4-09-137229-5[2]
- 2001年3月20日初版第1刷発行 ISBN 4-09-137230-9[2]
- 2001年7月20日初版第1刷発行 ISBN 4-09-137271-6[2]
- 2002年3月20日初版第1刷発行 ISBN 4-09-137272-4[2]
- 2002年6月20日初版第1刷発行 ISBN 4-09-137273-2[2]
- 2002年9月20日初版第1刷発行 ISBN 4-09-137274-0[2]
- 第1巻に「テストの日」を収録。
脚注
ダウト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/12 08:50 UTC 版)
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ダウトは、複数人で遊ぶトランプゲームの一つ。各々がカードの数字を読み上げながら裏返しに出していき、それがウソである(読み上げられた数字が出したカードの数字と違う)と思った参加者が「ダウト!」と叫んでウソを暴くのが特徴のゲームである。
西洋のカードゲームBullshitが日本に伝わったもので、日本語のゲーム名「ダウト」は、英語でのゲームの別名 "I Doubt It" のDoubt(ダウト)の単語に由来する。大阪、兵庫などの関西圏ではダウトが訛った座布団の名称で呼ばれる。その名前から由来して座布団の上にカードを出す遊び方をする。意味は、「疑う、信じられない」という意味
遊び方
準備
- 使用するカードは、ジョーカーを除く1組52枚のトランプである。
- 全てのプレイヤーに均等にカードを配り、プレイ順を決める。
一般的なルールと勝敗決定
- 決められたプレイ順に従い、プレイヤーはカードを1枚ずつ裏向きに出していく。
- 最初のプレイヤーからA, 2, 3, … J, Q, Kの順で、自分の番に対応するカードをその数字をコールしながら場に出していく。スートはどれでもよい。繰り返してまたA, 2, 3, … J, Q, Kと順番に出していく。パスは不可。
- プレイヤーは自分の順番に対応する数字以外のカードを出すこともできる。これは手札がない場合に限らず、戦略的に出すことも認められる。
- 他のプレイヤーは、もし出されたカードがその人の順番に対応してないカードであると思ったら「ダウト」とコールすることができる。2人以上が同時に「ダウト」をかけたら、先に「ダウト」とコールしたプレイヤーが「ダウト」をかけたものとする。
- 出されたカードに対して「ダウト」をかけられたら、そのカードを表向きにする。結果の責任は以下のように取らされる。
- もし、そのカードが順番に対応していなければ(虚偽が見抜かれた場合)、カードを出したプレイヤーが今まで出されたカードを全て手札に加えなければならない。
- 逆に、そのカードが順番に対応しているものであったら、「ダウト」をかけたプレイヤーが今まで出されたカードを全て手札に加えなければならない。
- 「ダウト」が成功したか否か関係なく、「ダウト」されたプレイヤーの次のプレイヤーはそのまま次の数字に対応するカードから出し始める。例えば「2」で「ダウト」をかけられたら、「ダウト」の結果が成功でも失敗でも次のプレイヤーは「3」のカードを出すことになる。
- 以上のようにしてゲームを進めていき、誰か1人の手札がなくなった時点でゲームを終了し、手札をなくしたプレイヤーの優勝となる。他のプレーヤーは現在の手札の数が少ない順に2位、3位…と順位をつけるルールもある。
各プレイヤーの手札が少なくなるにつれて、順番に対応するカードを出せる確率が低くなっていくので、他のプレイヤーに「ダウト」をかけられやすくなる。しかし、プレイヤー全員の手札が少なくなった状態で自ら「ダウト」をかけることは既に出された札が多いわけであり、出された札をすべて引っ込めなければならなくなった時の敗戦の危険性が高くなる。途中「ダウト」が迫っても出す順番は一定であることを利用して、順番に対応するカードがどれになるのかを各プレイヤーが瞬時に予測し、いつダウトのカードを出すか、いつ「ダウト」とコールするのか、などの戦略がこのゲームの勝敗において重要な鍵を握る。
追加ルールなど
以下のようなルールも存在する。
- 人数が多い場合はカードデッキを複数使う。
- 一度に出せるカードの数は複数(2~4枚)でもよい。ただし、対応していないカードが1枚でも交ぜて出し、ダウトのコールをかけられると、出されたカードをすべて手札に加えなければならない。
- ダウトの時に数字が一致していなかった場合は、次の番の人がその数字から再開する。(例:AのときにAでないカードを出してダウトをかけられると、次の番の人がAのカードと思われるカードを出す)
- カードを引き取る代わりに自分の手札をすべて捨て、その人を負けとする。
- ダウトに成功した場合、成功した人が次の番になる。
- 1回もダウトを成功させずに上がることを禁止する。ダウトを成功させずに手札がなくなった場合、出したカードの真偽等に関わらず今まで出されたカードを全て引き取らなければならない。
- ジョーカーを、どの数字としても使えるカードとしてゲームで使用する。ジョーカーを最後の手札として出すことも可能。
等のバリエーションルールもある。
ゼロ和ゲームなので理論上はいつまでも続けることができ、「終わらないゲーム」の代名詞として使われることがある。特に、3人以下でするとなかなか終わらないため、ダウトをして実際に正しくない場合、相手が自分の手札から2枚引き、正しい場合は自分が相手の手札から2枚引くという方法を使う場合がある。
戦略
4枚手札に揃っている数字は絶対にダウトが成功するので、確実にカードを押し付けることができる。
また「ダウト」宣言で数字を持ち越すルールでは使えないが、A~Kを全て手札に揃えると13ターンの間に相手が上がらない限り勝つことができる。
チート
欧米ではこれに似たゲーム「チート」がある。こちらは基本的なルールはダウトと一緒だが、出したカードが対応していないと思っても自分の前の人にしかコールすることができない。
なおこのゲームのコールは「チート」である。
日本での歴史
日本では1907年(明治40年)に書かれた書物である世界遊戯法大全にDoubt It!の和訳として「そうですか」の名前で紹介されている。この遊びでは「ダウト」ではなく「そうですか」の掛け声を掛ける。
1981年版の開隆堂出版発行の中学英語教科書New Prince1年で取り上げられた。
関連項目
外部リンク
ダウト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/05/12 07:50 UTC 版)
三大悪党の末っ子。銀河きっての稀代の詐欺師。800年冷凍の刑を言い渡された。
※この「ダウト」の解説は、「SCRAMBLE!」の解説の一部です。
「ダウト」を含む「SCRAMBLE!」の記事については、「SCRAMBLE!」の概要を参照ください。
固有名詞の分類
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