U.Sプレイング・カード社とは? わかりやすく解説

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U.Sプレイング・カード社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/17 06:15 UTC 版)

U.Sプレイング・カード社The U.S. Playing Card Company、USPCC、ゆーえす - しゃ)はアメリカケンタッキー州アーランガーにあるプレイング・カード(トランプ)の製造・販売を行っている非公開会社

概要

1867年にオハイオ州シンシナティにおいてRussell, Morgan & Co.としてA. O. RussellとRobert J. Morganによって創業。当初は多色刷りの便箋やサーカスのポスターなどを製作する印刷会社だった。1881年からトランプの製造に参入し、1894年にトランプ製造部門が独立して現在の形となった。同業他社の買収に熱心な会社として知られ、買収した会社のブランドは同社が引き継いで生産している。

代表的なブランド

ビー(Bee)
1892年にNew York Consolidated Card Company(1894年にUSPPCが買収)によって発売。スペードのエースに描かれている「92」は発売年に由来する。ダイヤモンド・バックと呼ばれる、縁のないデザイン。世界中のカジノに卸されており、その際には裏面に各カジノやホテルのロゴを入れているのが特徴。一般向けにはロゴがないものが出回っている。
バイスクル(Bicycle)
1885年発売。滑りが良いため手品用としても需要があり、ギャフカード(仕掛けカード)も多く製造している。「モーターサイクル」や「オートモービル」「マンドリン」など、数多くのデザインが製造された。マジック用に特化した高品質のデックも製造されているほか、日本向けのコラボレーションデザインのカードが数多く存在するのも特徴。
タリホー(Tally-Ho)
1885年にAndrew Dougherty社(1907年にUSPPCが買収)によって発売。裏面に円形模様が描かれた「サークル・バック」や団扇が描かれている「ファン・バック」などがある。

以前は、量販店向けの安価版の「アビエーター」や「バイスクル・セカンド」というブランドも存在したが、現在では製造をストップしている。

自社製品だけでなく、OEM生産も積極的に行っている。

その他

  • 1958年、日本国内でディズニートランプをヒットさせていた山内溥(当時の任天堂社長)が工場とオフィスの視察に訪れたが、世界的なシェアを持つ最大手にもかかわらず、想像より小規模なオフィスだったことにショックを受け、多角化経営を決意したという。
  • 2019年12月にベルギーに本社を持つカルタムンディ社に買収され子会社化。
  • イラクのお尋ね者トランプカードには同社が商標登録していたジョーカーの絵柄が使われていた。

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