カナリアファミリーホーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 01:23 UTC 版)
「問題児たちが異世界から来るそうですよ?」の記事における「カナリアファミリーホーム」の解説
金糸雀(カナリア) 声 - M・A・O “アルカディア”の参謀。西側のディストピア出身の詩人。白いトレンチコートに革のロングブーツ、左右の耳に逆廻きの貝殻のピアスを身に付けている金髪の女性。 幼い頃にコミュニティに招いた黒ウサギと十六夜の双方に大きな影響を与えた人物であり、特に黒ウサギは彼女の救出を困難に耐えるモチベーションにしている節があるが、「異世界に流されそのまま死んだ」結果が確定した以上もはや救出の目はない。 外界で“歴史の転換期”を引き起こすことができる。クロア=バロン曰く、その凡才っぷりは、クロア、大聖、帝釈天、クイーン、オルフェウス、その他多くに苦労をかけていたという。 3年前にコミュニティが魔王に敗北したことで外界へ追放され、自ら十六夜と接触し、彼と世界中をめぐった後に“カナリアファミリーホーム”を設立。本来不可能なはずの外界で世界を改変する詩を謳い自身の霊格と引き換えに“歴史の転換期”を引き起こしたが、神群の中核になることはできず、神格が宿ることもなかったたことで霊格そのものが摩耗しすぎてしまい、息を引き取った。強大かつ不安定だった十六夜を世界に適合させるという難事をこなしてのけ、さらに奇妙な遺書まで用意して十六夜を箱庭に導き、その力を存分に発揮させるお膳立てまでして見せた。 西郷 焰(さいごう ほむら) 第二部『ラストエンブリオ』のメインキャラクター。ボサボサ頭に眼鏡をかけた15歳の少年で、実兄である十六夜を「イザ兄」と呼ぶ。 十六夜のヘッドフォンを作った人物であり、一度バラバラにした物から瞬時に構造を理解し、時間さえあればパソコンを備品から全て組み立てることもできるその圧倒的な理解力と再現力、創造力に長けた才能で施設に招かれた。 第二次太陽主権戦争の予選ゲームに絡む形で現実世界に現れた金牛宮からの避難のために鈴華、彩鳥と共に箱庭へと訪れることとなった。第一部の頃よりも力が増しており、箱庭の力を帯びた物体を見るだけで何となく性質がわかるようになっている。曰く「自分の人生は彩鳥に買われたようなもの」。度々、夢の中にアジ=ダカーハらしきものが現れていたが、その理由は焔が化身の資格者であるため。 兄同様、焰の心臓にも第三種星辰粒子体が存在しているがこちらは完全な休眠状態となっている。 ギフトネームはラプラスの小悪魔によると、“千の魔術(プロト・イデア)”。千の魔術(プロト・イデア) 疑似神格・星牛雷霆(プロト・ケラヴノス) 中心にはめられた深紅のルビー一つあるだけのシンプルなデザインの大戦斧。牡牛座の太陽主権が形になった両刃斧は西欧、北欧、東洋の様々な神々の原型神器に相当する力を持つ。両刃斧は、最も神聖な獣の一つである牛の角に見立てられ、天空の支配者の象徴として扱われる事が多く、西欧ではゼウスの雷霆。北欧ではトールの鉄槌。東洋ではインドラの金剛杵とされた。 神雷を無限に溜め込む事ができ、短時間とはいえ刀身が赤く輝くほどの力を溜めれば、ミノタウロスの迷宮を即座に破壊できるほどの力を持つ。両端で敵を撃つ力強い造形は、主神や軍神の武器として見られ、“最強の証”とされたため、十二星座の中でも最強の破壊力を持つ権能を授かっており、本気で振るえば七里四方、地平線までが塵芥と化す。神々の武具に相当する金剛鉄の城塞であっても、一振りで両断することが可能。全ての力を解放したケラヴノスを防げるのは十二星座の加護を得た最堅の盾、山羊座のイージスぐらいとされている。 ミノタウロスがアステリオスとなった際には手のサイズに見合うほどに縮小し、またアステリオスの呼び声に合わせて飛翔し、手元に収まるなど攻撃能力以外も備えている。 焔に“疑似神格・星牛雷霆”を召喚された場合、アステリオスが一緒に召喚される。 彩里 鈴華(あやざと すずか) 第二部『ラストエンブリオ』のメインキャラクターである、15歳の色黒の少女。見た目のとおり、非常に活発な女の子である。 第二次太陽主権戦争の予選ゲームに絡む形で現実世界に現れた金牛宮からの避難のために焔、彩鳥と共に箱庭へと訪れることとなった。“引き寄せる恩恵(アポート)”と“送り付ける恩恵(アスポート)” 空間転移の恩恵。鈴華自体は飛び放題だが、自分以外のものは右手の一直線上にあるものを、左の直線上に移動させるなど、色んな制約があり、同時に使用することも出来ない等不便もあるが、暖と寒、生と死、星と星などの境界を預かる神霊や悪魔でなければ不可能な空間跳躍の恩恵を人の身で扱うことが出来る強力な恩恵。 転送の際に物体のエネルギーも転移し、運動量を保ったままの転移を行う。転移した物体の方向を変えれば運動エネルギーの進行方向を変えることが可能。これを応用して、直線状の障害物関係無しに飛ばすことで装甲で隔てられている場所から砲弾などを装甲越しに飛ばすことが可能。また、引き寄せで所有権がある物を転移させた場合は所有権の強奪が可能。 アステリオス 金牛宮の化身。当初は伝承通りの人食い怪牛の姿をしていたが、真の名を取り戻した後は身体が収縮し、本来の姿である十五歳前後の白髪の褐色肌の少年の姿へと変化した。 ミノタウロスは先天的な怪物ではなく、元々は“星と雷光の御子”という意味を持つアステリオスという先祖の名を与えられ、王族として認められた人間。 食人の怪物“ミノタウロス”の正体は、天然痘に罹り永くない命を父王に斬首され、生贄にされた少年のクレタ島の王子アステリオスの王墓、“牛頭の人喰い迷宮(ミノア・ラビュス・ラビリントス)”。後に九年毎に七人の少年少女が生贄に捧げられた。 生贄にした際に“ミノス王の飼い牛”が語源のミノタウロスに改名したのは、島では牛に対する信仰が強く根付いており、流行り病の鎮静の儀式にも牛を生贄に与える風習があった為。 本来ミノタウロスが使う両刃斧は迷宮の語源にあたるラブリュスという恩恵だが、太陽主権を得るためのゲームでは牡牛座の主権が形になった“疑似神格・星牛雷霆(プロト・ケラヴノス)”をメインに使用する。 第2部では伝承通りの怪牛として、自らを軸とする第二次太陽主権戦争の予選で主催者として太陽主権によって仮初の命を与えられ召喚された。十六夜曰く、最初は知性が無く迷宮と同化して襲ってくるだけだったが、第三種粒子体を利用した医療用の粒子実験をした家畜の豚を食い荒らして粒子体を取り込んだ事により、ゲームのクリア条件を一部満たしたことで知性が芽生えた。更に半端な状態でゲームのクリア条件を満たしてしまったため、肉体の変化に苦しんだが、ジンが本当の名前であるアステリオスと呼んだことで人間の姿になった。焰によって、ミノタウロスではないと暴かれた後、角が砕け、完全に人間になった訳ではないが怪物ではなくなり、迷宮そのものが白亜の怪牛と化した。焰が“疑似神格・星牛雷霆”を使って迷宮を吹き飛ばし、ギフトゲームの全てのクリア条件を満たしたため焰に隷属し、外界に居住する。ラブリュス 迷宮の語源にあたる小さな祭儀用の両刃斧。両手を捻り鍵穴を開くように、虚空を斬る事で迷宮のゲーム盤に対象を召喚できる。 迷宮に対象を招き入れる為に作り出された祭儀用で、戦闘に使われるものではない。 疑似神格・星牛雷霆(プロト・ケラヴノス) 中心にはめられた深紅のルビー一つあるだけの華美な装飾の施されていない巨大すぎる大戦斧。牡牛座の太陽主権が形になった両刃斧は西欧、北欧、東洋の様々な神々の原型神器に相当する力を持つ。両刃斧は、最も神聖な獣の一つである牛の角に見立てられ、天空の支配者の象徴として扱われる事が多く、西欧ではゼウスの雷霆。北欧ではトールの鉄槌。東洋ではインドラの金剛杵とされた。 神雷を無限に溜め込む事ができ、短時間とはいえ刀身が赤く輝くほどの力を溜めれば、ミノタウロスの迷宮を即座に破壊できるほどの力を持つ。両端で敵を撃つ力強い造形は、主神や軍神の武器として見られ、“最強の証”とされたため、十二星座の中でも最強の破壊力を持つ権能を授かっており、本気で振るえば七里四方、地平線までが塵芥と化す。神々の武具に相当する金剛鉄の城塞であっても、一振りで両断することが可能。全ての力を解放したケラヴノスを防げるのは十二星座の加護を得た最堅の盾、山羊座のイージスぐらいとされている。 ミノタウロスがアステリオスとなった際には手のサイズに見合うほどに縮小し、またアステリオスの呼び声に合わせて飛翔し、手元に収まるなど攻撃能力以外も備えている。 焔に“疑似神格・星牛雷霆”を召喚された場合、アステリオスが一緒に召喚される。
※この「カナリアファミリーホーム」の解説は、「問題児たちが異世界から来るそうですよ?」の解説の一部です。
「カナリアファミリーホーム」を含む「問題児たちが異世界から来るそうですよ?」の記事については、「問題児たちが異世界から来るそうですよ?」の概要を参照ください。
カナリアファミリーホーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 01:23 UTC 版)
「問題児たちが異世界から来るそうですよ?」の記事における「カナリアファミリーホーム」の解説
金糸雀が十六夜を引き受けるために作った児童福祉施設。研究施設のような真っ白な外観の5階建ての建物。親のいない子供たちを引き取って里親を募集するのが表向きだが、その実情は、世間一般では手がつけられないほど特殊な能力や才能を持つ問題児たちを引き受ける施設。
※この「カナリアファミリーホーム」の解説は、「問題児たちが異世界から来るそうですよ?」の解説の一部です。
「カナリアファミリーホーム」を含む「問題児たちが異世界から来るそうですよ?」の記事については、「問題児たちが異世界から来るそうですよ?」の概要を参照ください。
- カナリアファミリーホームのページへのリンク