エンゼル・ハート
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エンゼル・ハート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/04 13:49 UTC 版)
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このフィクションに関する記事は、ほとんどがあらすじ・登場人物のエピソードといった物語内容の紹介だけで成り立っています。
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エンゼル・ハート | |
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Angel Heart | |
監督 | アラン・パーカー |
脚本 | アラン・パーカー |
原作 | ウィリアム・ヒョーツバーグ 『堕ちる天使』 |
製作 | アラン・マーシャル エリオット・カストナー |
製作総指揮 | マリオ・カサール アンドリュー・ヴァイナ |
出演者 | ミッキー・ローク ロバート・デニーロ |
音楽 | トレヴァー・ジョーンズ |
撮影 | マイケル・セレシン |
編集 | ジェリー・ハンブリング |
製作会社 | カロルコ・ピクチャーズ |
配給 | ![]() ![]() |
公開 | ![]() ![]() |
上映時間 | 113分 |
製作国 | ![]() |
言語 | 英語 |
製作費 | $17,000,000[1] |
興行収入 | $17,185,632[1] |
『エンゼル・ハート』(英: Angel Heart)は、1987年制作のアメリカ映画。原作はウィリアム・ヒョーツバーグの小説『堕ちる天使』。
2トンもの牛の血が天井から降るという演出があり、原作はその凄惨な内容から「悪魔のバイブル」とも呼ばれ、アメリカでは廃刊運動まで起こった。
原作では全編ニューヨークが舞台だが、映画は監督の意向でニューオーリンズも舞台になっている。
日本でのキャッチコピーは「人間には、知ってはならないことがある──。」[2]。
ストーリー
1955年、ブルックリンに事務所を構える私立探偵ハリー・エンゼルは、ワインサップ弁護士を通じて謎めいた紳士ルイ・サイファーから人探しを依頼される。第二次世界大戦以前に人気があった歌手のジョニー・フェイバリットは、従軍後に戦争神経症を病んで精神病院に入院していた。ワインサップの下へは証明書が送付されておりジョニーの生存は確認されていたが、サイファーを伴って病院を訪れたところ、ジョニーは病院にはいなかった。サイファーは事を荒立てずにジョニーの生死を確認するため、調査を依頼したのだ。
依頼を受けたハリーは、ジョニーが入院していたというハーベスト記念病院を訪れるが、看護師に1943年12月に転院したとの書類を見せられる。しかし、転院日付の文字が明らかに別の筆跡で、しかも1943年には未だ一般的ではなかったボールペンで書かれていたことにハリーは違和感を覚えた。
ハリーは続いて、ジョニーの担当医だったファウラー医師と連絡を取ろうとするが果たせず、電話帳から住所を調べ、留守のファウラー宅へ忍び込んだ。冷蔵庫の中にモルヒネを不法に所持しており、自身が中毒になっていたファウラーを問い詰め、2万5千ドルと引き換えに男女にジョニーを引き渡した上で入院中のように擬装を行ったことを聞きだすと、さらなる証言を引き出すべく、禁断症状を起こしかかっていたファウラーからモルヒネを取り上げ、監禁、放置。一旦、医師宅を出てダイナーで食事を採り戻るが、ファウラーは右眼を銃で撃ち抜かれた死体となっていた。ハリーは、ファウラーが自殺したかのように擬装し、部屋の中に残っている自分の指紋を拭きとって、医師宅を後にする。
レストランでゆで卵を食べていたサイファーへこれまでの調査結果を告げ、自分がファウラーの殺人容疑者になることを理由に依頼を打ち切ろうとしたハリーだが、サイファーの提示した5千ドルの即金に、調査を継続することにした。
ハリーは、ニューヨーク・タイムズに勤める女性に依頼して、ジョニーの情報を得た。ジョニーが所属していた楽団、友人のトゥーツ、婚約者のマーガレット、愛人のエバンジェリンといった情報を得る。調査を続けるハリーはコニーアイランド、ルイジアナ州へとおもむき、そこで今は占い師をしているマーガレット・クルーズマークに会う。占いにかこつけて情報を得ようとしたハリーだが、分かったのはジョニーとハリーが同じ年に生まれたことと、マーガレットはジョニーが12年前に死んだものとしていることくらいだった。ハリーは、マーガレットと同じくルイジアナにいるエバンジェリンを探すが、8年前に死んでいたことが判る。代わりにエバンジェリンの娘のエピファニーと出会った。その夜、ハリーはライブハウスで演奏しているトゥーツに取材記者を騙って会うが、トゥーツは相手にしてくれない。ジョニーの名前を出したハリーは、警戒され、警告と共にライブハウスをたたき出された。それでもハリーは、ライブハウスを後にしたトゥーツを尾行し、ブードゥー教の秘密の儀式が行われている場に出くわす。そこではニワトリの首を掻き切り、血を浴びながら歌い踊る男女がいた。その中にはトゥーツとエピファニーも。儀式を終え自宅に戻ったトゥーツをハリーは問い詰め、エピファニーが母エバンジェリンと同じく儀式の巫女として中心的な人物であることを知る。
翌朝、ホテルの部屋で寝ていたハリーを刑事がおとずれ、トゥーツが殺害されたことを告げる。ハリーは再び訪れたマーガレットの家で、マーガレットもまた殺されていることを知る。
ハリーが再びエピファニーを訪ねると、ジョニーはエピファニーの父親であると告げられる。エピファニーと心が通じ合ったハリーは、エピファニーと一夜を共にする。
そしてハリーは、マーガレットの父親イーサンから、ジョニーを病院から連れ出したのがイーサンの手の者であること、イーサンもジョニーもマーガレットも悪魔崇拝者であり、ジョニーはスターになるために自分の魂を魔王へ売り渡したこと、更には魔王の手から逃れるため若い兵士の心臓を食べて生贄とし、魂を盗む儀式を行ったことを告げられる。
ハリーこそがジョニー本人であり、生贄になった若い兵士の名前がハリーこと「ハロルド・エンゼル」なのであった。劇中のハリーは、殺害されたハリーの人格が表面に出ている状態だったのだ。ハリーの前に現れたルイ・サイファーも自分の正体(ルシファー)を明かす。その時、ハリー=ジョニーの記憶は蘇えり、ファウラー、トゥーツ、マーガレットらを殺したのも自分自身だったと判明する。
ホテルの部屋に戻ったハリーを刑事たちが待ち受ける。部屋ではエピファニーが無残な殺され方をしていた。エピファニーの子供(ハリーにとっては孫にあたる)の目がルシファーと同じ異様なものになっており、ハリーのことを告発するように指差すのだった。
刑事たちに連行されハリーを乗せたエレベータが下って行き、物語は幕を下ろす。
キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹替 | |
---|---|---|---|
フジテレビ版 | テレビ朝日版 | ||
ハリー・エンゼル | ミッキー・ローク | 磯部勉 | 安原義人 |
ルイ・サイファー | ロバート・デ・ニーロ | 津嘉山正種 | 瑳川哲朗 |
エピファニー | リサ・ボネット | 島本須美 | 佐々木優子 |
マーガレット・クルーズマーク | シャーロット・ランプリング | 沢田敏子 | 此島愛子 |
イーサン・クルーズマーク | ストッカー・ファウンテリエ | 鈴木瑞穂 | 山内雅人 |
ファウラー医師 | マイケル・ヒキンズ | 阪脩 | 千葉耕市 |
トゥーツ・スウィート | ブラウニー・マッギー | 坂口芳貞 | |
コニー | エリザベス・ウィットクラフト | さとうあい | 高島雅羅 |
ジョン牧師 | ジェラルド・オレンジ | 大木民夫 | 谷口節 |
ワインサップ | ダン・フロレク | 池田勝 | 有本欽隆 |
マミー | ペギー・サヴィアー | 青木和代 | |
スターン刑事 | エリオット・キーナー | 今西正男 | 増岡弘 |
看護師 | キャスリーン・ウィルホイト | 滝沢久美子 | |
日本語版制作スタッフ | |||
演出 | 蕨南勝之 | 福永莞爾 | |
翻訳 | 鈴木導 | 武満眞樹 | |
調整 | 遠西勝三 | 金谷和美 | |
効果 | 南部満治 大橋勝次 |
南部満治 大橋勝次 河合直 |
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担当 | 山形淳二 | 猪谷敬二 | |
制作 | ニュージャパンフィルム | ||
解説 | 高島忠夫 | 淀川長治 | |
初回放送 | 1989年7月1日 『ゴールデン洋画劇場』 |
1991年1月27日 『日曜洋画劇場』 |
※TCエンタテインメント発売のBlu-rayには全2種の吹き替えを収録[3]
脚注
- ^ a b “Angel Heart (1987)” (英語). Box Office Mojo. 2010年2月15日閲覧。
- ^ “エンゼル・ハート : ポスター画像”. 映画.com. 2024年4月7日閲覧。
- ^ “エンゼル・ハート Blu-ray”. TCエンタテインメント株式会社. 2024年4月7日閲覧。
外部リンク
エンゼルハート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 15:32 UTC 版)
「ギャルサー (テレビドラマ)」の記事における「エンゼルハート」の解説
サキ(戸田恵梨香)(エンゼルハート白組、16歳) 本名は広瀬サキ子。総人数300名という渋谷最大のギャルサー“エンゼルハート”の下っ端メンバーで、サークル内では落ちこぼれ的存在。 天真爛漫な明るい少女だったが、高校に入り立てから即落ちこぼれる。学校の親友、シズカとスミレがエンゼルハートに入ることを知り、一人取り残されるのが嫌で仕方なくついていった。南都下高校の生徒であるが、学校にはほとんど通っていない。そのため、高校の先生からも相手にされていない。 飽きっぽいのでパラパラが下手で、バイトもしていないため年中金欠状態。すべてにおいて中途半端な性格で、リカいわく要領が悪い。気性の激しいところがあり、すぐ手足が出る。進之助とは最悪の出会いを果たしたが、友達だと思われていつも情報を提供している。本人もそこまで嫌ではないようである。 もんじゃチップスが好き。モモのことは「チビちゃん」または「モモちゃん」と呼んでいる。 進之助がアリゾナに帰国してから3年間、イモコ探しをしていた(一ノ瀬宅に居候)。 レミ(鈴木えみ)(エンゼルハート総代表、18歳) 渋谷最大のサークル「エンゼルハート」の6代目総代表。カリスマ的な魅力でサークルを統率し、サークル内に恋愛禁止などの厳格な規律を敷く。渋谷界隈の皆が一目置く憧れの存在。見た目は派手だか熱い魂の持ち主で、義に厚く仲間想い。 事あるごとにエンゼルハートのメンバーの前で「だって、○○してみ?あーっ、エンゼルハートって、××なんだって思われちゃうじゃん?」という冗談(ボケ)を持ちかけ、場を和ませようとするひょうきんな一面を持つ。 本名は小野妹子(おの いもこ)。日本史かぶれの父親が「賢い娘になるように」と命名したのだが、その名前が原因で幼少期からいじめられ、「イモコ」という言葉に対してトラウマを持つようになる。高校に入学した頃には「イモコ」と聞いただけでも、発作的に相手の性別・年齢・善悪を問わず正拳突きで殴りつけてしまうようになり、高校1年の時、名前を馬鹿にした同級生の男子たちを殴って退学処分になった。 ユリカ(矢口真里)(エンゼルハート黒組、23歳〈自称16歳〉) 黒組のムードメーカー的存在。本名は西園寺麗華(さいおんじれいか)。大卒の23歳で名家のお嬢様ではあったが、父親の逮捕により落ちぶれてしまった。 テレビで見たエンゼルハートに憧れ、本来18歳で卒業しなければならないエンゼルハートに年齢を16歳と偽って入った。 パラパラのキレは抜群。言動や仕草が「ババくさい」「いくつだよ」と言われたり、身長の低さゆえに「チビ」と罵倒されることもあるが、少々強気な部分もある。 3年後は、服飾関係の仕事に就いている。 ナギサ(新垣結衣)(エンゼルハート黒組リーダー、18歳) 本名は坂下渚。黒組リーダー。サークル内で一番パラパラが上手く、面倒見が良くて機転も利く。おしゃれでクールな性格。ある意味レミ以上にパーフェクトなギャルだが、かつてエンゼルハート総代表の地位を彼女と争って敗れた。そのこともありレミとはソリが合わず、落ちこぼれメンバーにも厳しく容赦ない。レミに対して何かと反抗的な態度をとるが、ドラマが進行するうちに友情を深め合う。前述のレミのボケには「思わねえよ」と必ずツッコミをいれる。 幼少期から少しでも食べたらすぐ太ってしまう体質で、激太りしていた過去の自分に対する戒めとして当時の写真を常に持っていた。その為、太ることを極端に嫌っており、カロリー計算も徹底的にしている。 3年後は、看護師になっている。 リカ(岩佐真悠子)(エンゼルハート次期総代候補、17歳) 本名は大村 利香子。レミが信頼を置く、次期総代表候補ナンバーワン。パラパラはあまり得意ではないが、要領の良さで今のポジションを築き上げた。メンバーたちの人望も厚いが、疑われて四面楚歌に陥ったこともあった。ランと壮絶なレミのご機嫌取り合戦を繰り広げている。 サキ・シズカ・スミレの通う南都下高校の生徒会長で、校内では秀才かつ黒髪の美人として知られる優等生である。 会合や練習の前に駅のトイレで着替えている。第8話では、リーダー代理になって情緒不安定になったサキを助けた。サキに対しては要領が悪いと呆れながらも、放ってはおけない性分のようである。 3年後は、大学生になっている。 シズカ(佐津川愛美)(エンゼルハート白組、16歳) サキとスミレの高校の同級生。人への気遣いができる優しい性格だが、いかんせんとろいのが災いして、親切が何かと仇になってしまうこともある。少しおっとりなところもあり、よく転ぶ。大人しく従順なので、いつも使いっぱしりキャラ。いつの日かパラパラを華麗に踊る事を夢見ている。 1話ではエンゼルハートの一部のメンバーにいじめられる上、サキに酷い言葉を浴びせられ、自殺しそうになる。(その後はサキと和解。) 3年後は保育士になっている。 スミレ(奈津子)(エンゼルハート白組、16歳) サキとシズカの同級生。真面目でバランスの取れた性格だが、気が弱くて優柔不断なため、多勢の意見に流されてしまう。 好奇心旺盛で、サキ、シズカの3人の中でギャルサー入りの言い出しっぺ。メイクが可愛い、パラパラを踊ってみたいという単純な理由で加入した。 1話ではサキやエンゼルハートの一部のメンバーがシズカのいじめに加担する中、彼女は加担していなかった。 3年後は土谷文具店の店員になっている。
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