エンジェロイド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/05 09:02 UTC 版)
ハーピー 要撃用エンジェロイドタイプγ(ガンマー)「Harpy」(ハーピー)。髪の色以外は同じ姿の量産型で、双子の姉妹として2体が常に一緒に行動している。イカロス達がほぼ完全に人間の女性と同様の体型なのに対し、ハーピー達は猫耳や切れ長の瞳をもち、爪が鋭いなど獣に近い。武器は、摂氏3000度の気化物体を秒速4kmで射出する超高熱体圧縮発射砲「Prometheus」(プロメテウス)。 イカロス破壊のため、ニンフの応援として地上へ降りてきた。イカロスを不意討ちで葬ろうとするが、ニンフの裏切りに遭い失敗。イカロスとの戦闘では圧倒的な力の差を見せつけられ敗走した。その後はシナプスの警備に当たっており、毎日のようにシナプスに侵入してくる英四郎と激しい追いかけっこを繰り広げているが、ことごとく逃げられている。 再びイカロス破壊の命令を受け地上に降りるが、以前の圧倒的な戦力差に加えバージョンIIに進化したイカロスに勝ち目は無いとあっさりと降伏、智樹達に合流することとなった。 イカロスに対しては絶対的な恐怖を感じており逆らう様子は皆無である。面識のある英四郎とは微妙な関係ながらもそれなりに親しい態度を取る一方、ニンフからは羽根を毟った件で相当に憎悪されている。 お互いに、自分自身はミーノースの命令に従いイカロスと戦って壊れても、残る一方は智樹達と平和に暮らせるようになることを願っていた。しかし結局は姉妹ともにイカロスと戦う道を選び、自爆して果てた。その後、智樹の「みんなを元通りに」という願いによって復活した。ハーピー1 声 - 根谷美智子 姉。金髪。基本的には冷徹で任務遂行を第一とするが、侵入者の英四郎にノリツッコミを行うなど、お茶目な面も見せる。 智樹と成り行きで服を買いに行った時、智樹が選んだ服(バニーガールやメイド等のコスプレ服)も淡々と着ていくも、ビキニを選んだ時には流石に恥ずかしがった。 へそが見えるのが嫌いらしく、強引に見ようとした智樹はおろか妹のハーピー2にも制裁を加えた。また料理は得意。 ハーピー2 声 - 岡本麻弥 妹。緑髪。姉と違い順応性が高く、二度目の襲撃から智樹達と仲良くなった。 カオス 声 - 豊崎愛生 第二世代エンジェロイドタイプε(イプシロン)「Chaos」(カオス)。身長107cm、体重19kg(進化前)。身長107cm、体重20kg(Version 2)。修道服を着た幼女の外見をしており、鋭利な刃物のような禍々しい形状の3対の翼を持つ。一人でイカロス・ニンフ・アストレア全員と互角以上に戦える強力な戦闘力を持っているが、人格は幼く命の尊さや愛について無知であるがゆえに、残酷な行為を平気で行う。 他のエンジェロイドとは異なり夢を見ることができるため、ダイダロス同様人間の夢に侵入することも可能な他、自己進化プログラム「Pandora」(パンドラ)が組み込まれており、最終的にはシナプスの制御を離れる危険性もある。 シナプスを裏切ったイカロス・ニンフの抹殺と可変ウィングの核の回収を命じられ地上に降りてきたが、彼女らの裏切りの原因となった「愛」について興味を持ち、それを知ることを任務よりも優先する。智樹に化けニンフを襲撃するが、アストレアのchrysaorによって左翼の一部と左腕を失い、さらにイカロスによって海底へ沈められた。この戦闘後、海底で「愛」とは「痛み」を与えることだと間違った認識をする。 この後原作では、セイレーンを取り込むことで自己進化し耐水性を獲得。海底から脱出しイカロス達を狙うが、偶然に出逢って彼女の認識を憂いた智樹と触れ合う。裸足だったのを心配した智樹に、落ちていたそはらの上履きをもらったことで「愛を与えられる喜び」を認識する。その後は智樹との約束に従い「おうち」=シナプスに帰ろうとするも、カオスがセイレーンを破壊したことをシナプスへの反抗と見なしたマスターにより迎撃された。桜井家に行こうとするが突き放されたと誤解し、憎しみにとらわれたまま再び海中へと姿を消した。 テレビアニメ第2期では、彼女との二度にわたる戦いが「黙示録編」というクライマックスとして位置づけられていた。海底からの復活以降はアニメオリジナル展開となっており、自己進化により成人女性の姿に成長し、自力で海底から脱出してイカロス達と対決、彼女達を凌駕するスペックで圧倒するが、智樹の激励に奮起した三人のコンビネーションの前に敗北した。それでも自分への痛み(愛)を求めて乱心するが、寄り添った智樹の「もっと早く友達になってればこんなことにならなかった」という言葉と、それに含まれた「本当の愛」に触れ、それが何なのかおぼろげながらも理解し、満足して機能停止した。ボディはダイダロスの元に送られ、彼女の製作した錠前と鎖をつけられて元の幼女の姿に戻される。その後以前より無垢な少女として復活、第4の未確認生物として桜井家に居候することになる(劇場版第1作では桜井家に居候することなくダイダロスの元に送られたままになっている)。英四郎は智樹に彼女のマスターにもなるように勧めたが、最終的にインプリンティングを果たしたかは不明。 イカロス・ニンフ・アストレアとは世代が違うためか「お姉さま」と呼び、アニメ最終話で再び地上にやってきてからは智樹を「お兄ちゃん」と呼ぶようになる。 原作では、対エンジェロイドθ戦の後、イカロス・ニンフ・アストレアのメランの残骸から大量の未完成の可変ウィングを吸収し、三人の武装や機能がすべて使えるようになっている。アポロンに至っては、一度に十数発の弓を実体化できるようになっていた。また、ミーノースが作った兵器ゼウスの攻撃を受けた後にゼウスと同じような攻撃をアストレアに行っており、攻撃を受けることでも技を吸収できると考えられる。 その後、頭が賢くないと(智樹の家に)帰れないという理由で風音を襲う。風音が自殺した後、彼女の記憶を受け継ぎ、絶対に人を傷つけてはならないことを知る。その後智樹の前に現れるが、ニンフに殺されかけ、カオスの盾となった智樹の胸部を誤って刺してしまう。そして放心状態となったカオスは英四郎を誘拐し、シナプスの石板(ルール)の元へ向かう。 シナプス上空でアストレアと戦闘になり、カオスもPandoraを起動したが、大量に取り込んだコアが暴走して崩壊。アストレアが付き添う形で共に消滅した。 その後、智樹の「みんなを元通りに」という願いによって復活した。 セイレーン 水中戦闘用エンジェロイドタイプη(イータ)「Seiren」(セイレーン)。人魚のような姿をしており、水中戦ができないイカロスを倒すために作られたエンジェロイドだが、海底に沈んでいたカオスによって吸収されてしまう。新型のエンジェロイドだが、第二世代なのかは不明。 作中で明確に死亡(破壊)が描かれた最初の例である。 アニメでは登場せず、カオスは自己進化によって成長したことになっている。 イカロス=メラン 戦略エンジェロイドタイプθ(シータ)「Ikaros=Melan」(イカロス=メラン)。ミーノースが「空の女王」を再現するために造りだしたエンジェロイドで、外見はイカロスに似ているが、イカロスと比べて、「全体的に黒を基調とした容姿をしている」、「装甲の先端部が尖っている」など幾らかの相違点がある。身長162cm、体重48㎏ 搭載されている可変ウィングの核はミーノースが短期間で開発した未完成なものであり、可変ウィングの核の性能だけ見ればイカロスに搭載されているものに遠く及ばない。しかし出せる出力の限界は外殻(ボディ)の性能によって決するため、外殻が第二世代である彼女が出せる出力は外殻が第一世代であるイカロスが出せる出力の限界を大きく超えている。そのためイカロスを遥かに凌駕する力を持つ。イカロスが持つArtemis、aegis、APOLLONなどを扱うことができ、「空の女王」モードを発動することも可能。 その実力でイカロスを瀕死に追い込み、aegisでchrysaorを折るなどしてアストレアを圧倒したが、イカロスの捨て身によって自らのAPOLLONを食らい大破した。 大量に生産されたメランの一体である。メランには、イカロスだけでなくニンフやアストレアを模した個体も多数存在しており、その全てに未完成の可変ウィングの核が搭載されている。 その後、タイプαバージョンIIとして再起動したイカロスのArtemis IIの一斉射で全機撃墜されている。作中でイカロスによる明確な殺害(破壊)が描かれた最初の例(回想シーンを除く)である。 オレガノ 医療用エンジェロイド「Oregano」(オレガノ)。シナプスの人のいない居住区の掃除などをしている。
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シナプスの製品名。人間で言う心臓に当たる動力炉、各自に搭載された武装、伸縮自在かつ透明にもできる鎖付きの首輪(ただし、首輪と首輪付近の鎖は透明にできない)、生体部品などから構成されており、生体メカやサイボーグに近い。このため、人間と同じく食事を取ることもあれば、体調を崩して風邪をひくこともある。首輪から伸びている鎖で、マスターと繋がれている。イカロス、ニンフ、アストレアは第一世代で、カオスは第二世代。第一世代はあまり多くの機能を搭載できないので、イカロス、ニンフ、アストレアは感情制御、戦闘能力、電算能力がどれか1つそれぞれ低くなっている。
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