が‐まん【我慢】
読み方:がまん
1 耐え忍ぶこと。こらえること。辛抱。「彼の仕打ちには—がならない」「ここが—のしどころだ」「痛みを—する」
「—な彼は…外(うわべ)では強いて勝手にしろという風を装った」〈漱石・道草〉
3 仏語。我に執着し、我をよりどころとする心から、自分を偉いと思っておごり、他を侮ること。高慢。
「汝仏性を見んとおもはば、先づすべからく—を除くべし」〈正法眼蔵・仏性〉
[用法] 我慢・辛抱——「文句ばかり言ってないで、もっと我慢(辛抱)することを覚えなさい」のように、一般的に、こらえるの意味では相通じて用いられる。◇「仕事はきつかったが、どうにか我慢(辛抱)した」「食糧不足によるひもじさを我慢(辛抱)した」など、苦しさ・つらさ・痛さ・寒さ・くやしさなどをこらえる場合、「我慢」「辛抱」の用法にほとんど違いはない。◇「我慢」は、そのほかに「笑いだしたいのを我慢する」など、より幅広く使える。「辛抱のよい人」は「辛抱」独特の使い方である。◇類似の語に「忍耐」がある。「忍耐」は文章語的で、「忍耐を要する仕事」「忍耐力に富む」などのように用いられる。
ガマン
我満
名字 | 読み方 |
我満 | がまん |
我満
姓 | 読み方 |
---|---|
我満 | がまん |
我慢
(がまん から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/15 14:40 UTC 版)
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我慢(がまん)とは、仏教の煩悩の一つ。強い自己意識から起こす慢心のこと。
四慢(増上・卑下・我・邪)の1つ、また七慢(慢・過・慢過・我・増上・卑劣・邪)の1つ。仏教では人間を固定的な実体として捉え、自己に執着(しゅうじゃく)することを我執(がしゅう)といい、その我執から、自分を高く見て他人を軽視する心をいった。
現在、一般的に自分自身を抑制し、また耐えるという「忍耐」の意味あいで用いられる「我慢する」は、もともと「我意を張る」などという強情な心意を介した転用で、近世後期から言われるようになったとされている。
関連項目
「がまん」の例文・使い方・用例・文例
- もう君の歌にはがまんできないよ
- 彼は少しでも感傷的なものはがまんができない。
- 我々はあれらの利益あさりの渡り者をがまんする必要はない。
- がまんできない
- 腕を離せ。人に触れられるのにはがまんがならんのだ。
- 隣に座った男の人がウイスキーのにおいをプンプンとさせて、がまんできなかった。
- 邦夫は自分の下品なテーブルマナーをあらためようとしなかったので、我々はがまんしなければならなかった。
- 物事には(がまんにも)限界がある。
- 彼女の行儀の悪さはどうしてもがまんできない。
- 彼は熱さにがまんできなかった。
- 彼は怒っていたが、私のいうことをがまんして聞いた。
- 彼はこの条件でがまんしています。
- 彼の暴力にもうがまんできない。
- 買い物をする暇がなかったので、今晩はサンドイッチでがまんせねばならなかった。
- 選挙民は増税にがまんできません。
- 手元にあるものでがまんしなければならないだろう。
- 私は彼女のしっと心にはがまんができない。
- 私は彼にがまんできない。
- 私はもうこれ以上彼女にがまんできません。
- 私はその痛みをほとんどがまんできなかった。
がまんと同じ種類の言葉
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