『Force』の主要登場人物
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「魔法少女リリカルなのはシリーズの登場人物」の記事における「『Force』の主要登場人物」の解説
『Force』から登場。この3人が『Force』における主要登場人物でもある。 トーマ・アヴェニール 声 - 梶裕貴 『Force』の主人公。15歳。第3管理世界・ヴァイゼン出身。趣味は一人旅と遺跡での宝探しとキャンプ料理。ミッド式の魔導師。非戦闘用だが、代わりに撮影と観測に特化したインテリジェントデバイス「スティード」を相棒にしている。専門技術者でも解除に時間が掛かる鍵をアンロックの魔法で一瞬にして開いたり、ヴェイロンが興味を持つほどの戦闘力を発揮している。なのはは、航空剣士としても砲撃手としても面白い素材だと考えており、シグナムも筋がいいと褒めている。 7年前に起こった「ヴァイゼン遺跡鉱山崩壊事故」の唯一の生存者で、一人になってからは「町を壊した犯人への復讐」だけを心の糧に、山中で自分なりの修行をしながら浮浪児として生きて来た。その後、ヴァイゼンに自主トレーニングで訪れていたスバルによって発見・保護され、生活や勉強などの面倒を見てもらうようになる。その縁で、ナカジマ家一同、ティアナやアルトを始めとした元機動六課の面子とも面識があり、互いに愛称で呼び合うほど親しい者もいる。特に同年代のエリオやキャロとは仲良しで、エリオとはお互いタメ口で話す。過去にケリを付けて新たな人生を歩むため、スバルに半年の期限で許可をもらって世界を回る一人旅を続けていた。この旅が無事終わった暁にはナカジマ家の養子となる予定であった。 旅の途中に立ち寄ったルヴェラ鉱山遺跡で、突如頭に響いた助けを求める声に導かれたトーマは、囚われていた少女「リリィ・シュトロゼック」と出会いECウイルスに感染。また彼女と「誓約(エンゲージ)」したことで、EC兵器「ディバイダー996」とストレージ「銀十字の書」を得て「リアクト」出来るようになる。その後二人は、街で出会った変わり者の少女「アイシス・イーグレット」と共に三人で行動するようになり、ディバイダー回収に現れたフッケバイン一家のヴェイロンとも出会う。そして、諦めかけていた「事故の真相」に迫る手掛かりをフッケバイン一家が握っていることを知る。 ヴェイロンとの戦いの後、感染が適合段階へと進行したトーマは「EC因子適合者(エクリプスドライバー)」となるが、その際に高熱を出して倒れてしまう。熱と幻覚にうなされる中、過去の記憶と幻のヴェイロンによって胸の奥へと押し込めていた復讐心を揺さぶられ、それが引き金となってリアクトは「第2形態:黒騎士」へと移行。トーマは、急速に進んだ感染とリアクターを介さない中途半端なリアクトの影響で、いつ暴走して自己対滅が始まってもおかしくない不安定な状態へと陥る。その場に現れたアルナージによりリリィやアイシスらと共に捕縛されたトーマは、本拠地「飛空挺フッケバイン」へと移送され、そこで彼らからエクリプスに関する様々な説明を受ける。この時、フッケバイン一家を逮捕しようとする特務六課と彼らの間で戦いが起き、戦の気配に過剰反応したトーマは暴走。ディバイドゼロ・エクリプスを発動して戦場の全てを停止させたことで、フッケバイン首領のカレンが探し求めていた「ゼロ因子適合者」であることが判明する。その後戦いは、覚醒と同時に五感を失い銀十字の書の自動管制任せに暴走するトーマと、彼を確保しようとする特務六課およびフッケバイン一家の三つ巴へと移行。戦いでダメージを受けた銀十字の書は、ドライバー保護のため緊急転移して逃れようとするが、リアクターとしての本来の記憶と力を取り戻したリリィが管制制御して暴走は止まり戦いは終結した。 特務六課に保護されたトーマは、リリィやアイシスと共に隊員見習いになる。その際、ドライバーとリアクターは一緒にしておいた方がいいという判断でまずトーマとリリィが同室になり、それに意見を述べたアイシスとも同室となり、三人一緒に六課の寮でルームシェアすることとなった。しかし、見習いとは言え管理局員になった以上、犯罪集団であるフッケバイン一家とは完全に決別しなければならないのだが、トーマ自身は彼らに敵意を抱くどころか、明らかに恩義を感じ情が移ってしまっているため、アイシスから「恩義の感じ方がおかしい」と叱責されてしまっている。 『-THE GEARS OF DESTINY-』では「ある現象」に巻き込まれて15年ほど前の地球に飛ばされてしまい、リリィと共に元の世界に戻る方法を探している。最終決戦では15年前のなのは達と共に「砕け得ぬ闇」を止めるために戦う。彼の闇の欠片も登場し、シグナムがサイファーに敗れた後の状態と「銀十字の闇に取り込まれてしまったら」というIF設定(リリィの想定だが)のトーマとリリィが登場する リリィ・シュトロゼック 声 - 戸松遥 関係者からは「シュトロゼック-4th」と呼ばれる。「銀十字の書」と「ディバイダー996」とは対になる存在。彼女はヴァンデイン・コーポレーションによって生み出された生命体型リアクトプラグ(リアクター)で、シュトロゼック-4thの識別名は製作順が四番目だったため。ユニゾンデバイス型。なのはは、能力は未知数だが持ち前の勇気は買えると考えており、融合騎として師匠的な立場のリインフォースIIもその実力を認めている。リリィ単体での戦闘は銀十字の書を用いて行い、周囲に展開した書のページで様々な攻防を行う。 当初は記憶を失っていたため、年齢や出身など多くの事柄が不明だった上に、しゃべることもできず精神感応によって意志の疎通を行っていた。ルヴェラ鉱山遺跡にあった違法研究施設で実験体にされていたが、結果を出せず廃棄処分にされかかっていた所をトーマに救出される。その際、危機を乗り切るためにトーマと「誓約(エンゲージ)」したが、意味も判らないまま行ったそれによって彼を大変な運命に巻き込んでしまったことに罪悪感を抱いていた。また、記憶と機能に不具合が生じた破損プラグだったため全く機能しておらず、誓約したトーマにもそうと知らないまま負担を強いていた。彼女が失語症と記憶障害を患いリアクターとして壊れていた原因は、研究所で行われていた適合者探しの違法な人体実験にあり、多くの人が次々と目の前で死んでいくという辛い現実から逃避するためだった。 アルナージに捕まった後、サイファーから自分の正体の説明を受けたが、そのときは記憶も何も戻ることはなかった。だが暴走するトーマを救いたい一心から記憶と力を取り戻し、リアクターとして自分が選んだ誓約者のため戦場に飛び出す。「銀十字の書」からリアクターとして認識されず、攻撃を受けながらも取り戻した声でトーマに呼びかけ彼を目覚めさせたリリィは、「エンゲージスーツ」を纏ってリアクター本来の姿となり、正式なリアクト「シュトロゼック・リアクテッド」を行ってトーマと融合。身体機能の回復と「銀十字の書」の自動管制を遮断して暴走を止めた。その直後、疲労と消耗で気を失ってしまったリリィは自身ではリアクト・オフできなくなっていたため、シャマルの外部サポートを受けてトーマ側からリアクト・オフした。 六課によって保護された後、トーマと共に見習い隊員となったが、なのはやヴィータのシゴキに付いていけず真っ先にダウンしていた。 『-THE GEARS OF DESTINY-』では「ある現象」に巻き込まれて15年ほど前の地球に飛ばされてしまい、トーマと共に元の世界に戻る方法を探している。トーマと融合する形で戦闘に参加する。 アイシス・イーグレット 声 - 阿澄佳奈 15歳。第1世界・ミッドチルダ北東部リガーテ出身。人材派遣会社「イーグレット・セキュリティ・サービス(イーグレットSS)」の代表取締役一家の末っ子でご令嬢。趣味は、裁縫と厄介ごとに首を突っ込むこと。渾名は「ぺったん胸」「ぺた子ちゃん」「平坦胸の少女」で、いずれもフッケバイン一家のアルナージ、カレン、サイファーがつけた物。当然だがアイシス本人はこれらの渾名を嫌っている。当初は「ごく普通の少女」を自称していたが、様々な技能に通じていたり、自分の正体を隠そうとするなど、色々と秘密にしている事柄が多かった。なのはは、戦術爆破のスキルを教えればまだまだ伸びる子だと考えており、アギトも5番(チンク)を思い出すのがアレだが腕は悪くないと評している。 家出旅行の最中、ルヴェラ北部の港町で開かれているフリーマーケットにて、自分で作った服とアクセサリーの露店を出している時にトーマとリリィに出会う。彼らの様子から何かあると直感したアイシスは、地域警邏から2人を逃がした際にそのまま行動を共にするようになる。 アルナージに捕まって、おまけとして飛空挺フッケバインに連れてこられたアイシスは、彼女からなぜトーマを狙うのかの説明を受ける。その際に起伏の乏しい体型について色々とケチを付けられたため、逆に巨乳の彼女に対して「無駄オッパイ」と陰口を叩き、以降アルナージの事はこの渾名で呼ぶようになる。その後六課とフッケバインの戦いの隙をついて脱出したアイシスは、「アーマージャケット」と自作のコンバットギア「パフュームグラブ」を装着して戦闘に介入。だが管理局にあまり良い感情を持っていないアイシスは、暴走するトーマを救出するため独自行動をとった。アルナージやドゥビルとの戦闘を経てトーマに追いついた彼女は、暴走を止めるため既に戦闘中だったなのは達の間に割って入った。 暴走が収まった後は、フッケバインから再度接触がある可能性を考慮してそのまま六課に保護される。そこでトーマ達に素性が割れてしまったアイシスは、元々のおせっかいな性格に加え、管理局から連絡を受けた父親や兄達に家出中の不始末は本人責任と突き放されたこともあり、そのまま六課の見習いとなる。トーマとリリィが同室になることには異を唱えた結果、三人でルームシェアとなっている。体力には自信があり、訓練にも余裕を持って臨んでいたが、予想を遥かに上回るシゴキに愕然としていた。また、トーマがいまだにフッケバイン一家に恩義を感じていることを危惧しており、若干感情的になってまでフッケバイン一家を「犯罪集団」として否定している。
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