径
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/07 03:54 UTC 版)
直径記号
径を表す記号は「⌀」であり、「直径記号(diameter sign)」と呼ぶ。 直径記号は、ゼロ0と区別をつけるために、丸印○に斜線を入れたものである。読みは元来は「まる」であるが、ギリシア文字Φ「ファイ」との字形の類似から「ファイ」と読まれることがある。
誤ってパイと読まれることがあるがファイの聞き間違いからきたと思われる[11]。
直径記号 ⌀ は、空集合の記号 ∅ やギリシャ文字大文字イタリックの Φ あるいは北欧系母音の Ø (スラッシュ付きオー)とは異なるものであり、混同すべきでない[12]。
製図分野での規定
JIS Z8317-1:2008 『製図ー寸法及び公差の記入方法ー第1部:一般原則』の規定は、次の通りである[13]。
- 寸法補助記号のひとつとして、直径を表す記号は、⌀(ラテン文字のØでもでもない)である。
- 呼び方は、「まる」または「ふぁい」である。
- 寸法数値の前に寸法補助記号⌀を付けるが、弧を張る角度が180°を超える場合には、寸法補助記号⌀を省略する。
呼び方は、以前のJIS Z 8317 では「まる」とされ、その後の改定で「ふぁい」という呼び方も追加された。直径記号はUnicodeのU+2300
として登録されている。
- ^ Online Etymology Dictionary
- ^ Toussaint, Godfried T. (1983). Solving geometric problems with the rotating calipers. Proc. MELECON '83, Athens .
- ^ a b Bourbaki, N., Topologie générale, Éléments de mathématique, III
- ^ (en) Mícheál Ó Searcóid, Metric Spaces, Springer, (lire en ligne), p. 21.
- ^ (en) S. C. Sharma, Metric Space, Discovery Publishing House, (lire en ligne), p. 156.
- ^ (PDF) 集合と位相第一講義資料 11, p. 4
- ^ Jean-Pierre Ramis、André Warusfel および al., Mathématiques. Tout-en-un pour la Licence, vol. 2, Dunod, , 2e éd. (1re éd. 2007) (ISBN 978-2-10-071392-9, lire en ligne), p. 400.
- ^ Re: diameter of an empty set
- ^ Définitions lexicographiques et étymologiques de « module » (sens A, 2, a) du Trésor de la langue française informatisé, sur le site du Centre national de ressources textuelles et lexicales (consulté le 21 mai 2016).
- ^ Cut-the-Knot
- ^ Πやπが「パイ」である。
- ^ Korpela, Jukka K. (2006), Unicode Explained, O'Reilly Media, Inc., pp. 23–24, ISBN 978-0-596-10121-3.
- ^ JIS Z8317-1:2008 『製図ー寸法及び公差の記入方法ー 第1部:一般原則』§7.1「寸法補助記号」(p. 12)、§7.2「直径」(p. 13)。
径と同じ種類の言葉
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