トイ・ストーリーシリーズ
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『トイ・ストーリーシリーズ』は、ディズニー・ピクサーが1995年に製作した『トイ・ストーリー』から始まる作品群である。
映画作品
トイ・ストーリー
シリーズ第1作である『トイ・ストーリー』(Toy Story)は、1995年11月22日に全米公開された。劇場公開映画としては史上初となる全編CGIの作品であり、興行面及び批評面で成功を収めた[1][2]。2009年10月2日には、『トイ・ストーリー2』と合わせてディズニーデジタル3-D版が2週間限定の予定で公開され[3]、大ヒットしたために期間が延長された[4][5]。
トイ・ストーリー2
シリーズ第2作の『トイ・ストーリー2』(Toy Story 2)は、1999年11月24日に全米公開された。第1作目から4年後の設定である。
トイ・ストーリー3
シリーズ第3作の『トイ・ストーリー3』(Toy Story 3)は、2010年6月18日に全米公開された。第2作目から6年後の設定である。
トイ・ストーリー4
シリーズ第4作の『トイ・ストーリー4』(Toy Story 4)は、2019年6月21日に全米公開された。2019年7月12日 に日本公開された。
テレビ放送の際の字幕の色は、ウッディ:黄色、バズ・ライトイヤー:水色、ボー・ピープ、ジェシー、ロッツォ・ハグベア:緑色、その他:白。
トイ・ストーリー5
シリーズ第5作である『トイ・ストーリー5』(Toy Story 5)は、2026年6月19日に全米公開予定[6]。
バズ・ライトイヤー
トゥーン
ハワイアン・バケーション
シリーズ初の短編作品の『ハワイアン・バケーション』(Hawaiian Vacation)は、2011年6月24日に『カーズ2』と同時上映された。第3作目のその後の物語である。
ニセものバズがやって来た
短編作品第2弾の『ニセものバズがやって来た』(Small Fry)は、2011年11月23日に『ザ・マペッツ』と同時上映された。日本では2012年7月21日に『メリダとおそろしの森』と同時上映された。
レックスはお風呂の王様
短編作品第3弾の『レックスはお風呂の王様』(Partysaurus Rex)は、2012年9月14日に『ファインディング・ニモ 3D』と同時上映された。
テレビアニメ
スペースレンジャー バズ・ライトイヤー
『スペース・レンジャー バズ・ライトイヤー』(Buzz Lightyear of Star Command)は、バズ・ライトイヤーにスポットを当てたスピンオフ作品として2000年10月にアメリカで放送された。導入部として制作されたDVD『スペース・レンジャー バズ・ライトイヤー 帝王ザーグを倒せ!』が発売されている。シリーズ唯一のCGを用いないアニメーション作品。
トイ・ストーリー・オブ・テラー!
『トイ・ストーリー・オブ・テラー!』(Toy Story of Terror!)は、2013年秋のハロウィンにアメリカで放送された、シリーズ初のホラー要素を取り入れた作品となっている。日本では2014年7月21日からDlifeにて放送開始。
トイ・ストーリー 謎の恐竜ワールド
『トイ・ストーリー 謎の恐竜ワールド』(Toy Story That Time Forgot)は、2014年12月3日にアメリカで放送された。日本では2015年7月18日からDlifeにて放送開始。
Webアニメ
フォーキーのコレって何?
『フォーキーのコレって何?』(Forky Asks a Question)は、全10話。フォーキーが他のキャラたちに素朴な疑問を訪ねる短編として2019年11月12日から2020年1月10日までDisney+で配信された。
ボー・ピープはどこに?
『ボー・ピープはどこに?』(Lanp Life)は、ボー・ピープが語る『4』に至るまでの前日譚として2020年1月31日にDisney+で配信された。
キャラクター
この作品における「おもちゃ」について
基本的にはどのおもちゃも人格を持ち、自分の意思で動いたり話したりすることができるが、単一パーツのブロックやボールのようなシンプルなおもちゃには人格がない。が、単一パーツであっても生物の形をしていれば自分で動くことができる。人間のような栄養補給は必要とせず、寿命がない。人間の前では動かないが、これは、全てのおもちゃに共通するルールで、人前では動いたり、人に動ける事を勘づかれてはいけないという掟がある(例外として1作目で悪童シドを懲らしめるためウッディがオモチャ達を指揮して動かし、3作目ではやはりウッディがアンディにメッセージを書き残す)、そのため、人目がつく場所や人が遊んでる時は動かないようにし、持ち主や人が部屋に戻って来た時には定位置に戻る。ただし、身の危険を感じる場合は人目を盗んで動いたり、危険な定位置やポテトヘッドのようにパーツがバラバラの状態の場合はやむを得ず、違う場所に移動する事もある。おもちゃに装備されている機能には逆らうことができない。感覚の範囲は不明で、1ではウッディが背中のヒモをひっかけ、本人が気づかずにそれを伸ばしてしまったことがある。腕がもげても痛がったりせず、腕がもげたことに対するショックで叫んでいるだけなので、痛覚はあまりない様子。本体から分離されたパーツは動くことができないが、例外的にMr.ポテトヘッドは目や口だけのパーツで動くことができ(ただしそれだけで浮いて飛ぶようなことはできない)、そのパーツを自ら別の物体に挿し込めばその物体を体として扱うことができる模様(3より)[7]。おもちゃによって個体差はあるが、力は相当なもので、犬に対してドアで押し勝ったり、庭を挟んだ別の家にクリスマスツリーのライトを放り投げたりすることができる。
キャスト(声の出演)
原語版ではスタッフの声優起用が割と多く、脚本家のジョー・ランフト、アンドリュー・スタントンの他に、3ではリー・アンクリッチ監督が登場する。
上段は原語版、下段は日本語吹替版。
評価
興行収入
作品名 | 全米公開日 | 興行収入 | 歴代興収順位 | 製作費 | 出典 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アメリカ | アメリカ以外 | 全世界 | アメリカ | 全世界 | ||||
トイ・ストーリー | 1995年11月22日 | $191,796,233 | $170,162,503 | $361,958,736 | #222 | #329 | $30,000,000 | [2][8] |
トイ・ストーリー2 | 1999年11月24日 | $245,852,179 | $239,163,000 | $485,015,179 | #130 | #211 | $90,000,000 | [9] |
トイ・ストーリー1&2 3D | 2009年10月2日 | $30,702,446 | $941,336 | $31,643,782 | #1,848 | N/A | N/A | [10] |
トイ・ストーリー3 | 2010年6月18日 | $415,004,880 | $648,167,031 | $1,063,171,911 | #28 | #31 | $200,000,000 | [11] |
トイ・ストーリー4 | 2019年6月21日 | $434,010,223 | $639,356,585 | $1,073,366,808 | #22 | #30 | $200,000,000 | [12] |
レビュー
作品名 | Rotten Tomatoes | Meta Critic | IMDb |
---|---|---|---|
トイ・ストーリー | 100% [1] | 92 [13] | 8.1/10 [14] |
トイ・ストーリー2 | 100% [15] | 88 [16] | 8.0/10 [17] |
トイ・ストーリー3 | 99% [18] | 91 [19] | 8.3/10 [20] |
トイ・ストーリー4 | 97% [21] | 84 [22] | 8.0/10 [23] |
ディズニーパークでのトイ・ストーリー
テーマランド
- 「トイ・ストーリー・プレイランド」 (Toy Story Playland)
- フランスのウォルト・ディズニー・スタジオ・パークのトゥーン・スタジオ内に、2010年8月17日にオープン。
- 「トイ・ストーリーランド」 (Toy Story Land)
- 香港の香港ディズニーランドに、2011年11月18日にオープン。
- 「トイ・ストーリーランド」(Disney・Pixar Toy Storyland)
- 上海の上海ディズニーランドに2016年11月9日にオープン。
- 「トイ・ストーリーランド」(Toy Storyland)
- アメリカのディズニー・ハリウッド・スタジオにオープン。
アトラクション
- 「バズ・ライトイヤーのアストロブラスター」 (Buzz Lightyear's Astro Blasters)
-
5つのディズニーパーク全てにあるシューティングアトラクション。内容は、アストロブラスターという光線銃でZマークを撃つというもの。パークによって名称が異なる。
- アメリカ合衆国フロリダ州のマジック・キングダム(ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート) - 「バズ・ライトイヤーのスペースレンジャースピン」
- アメリカ合衆国カリフォルニア州のディズニーランド(ディズニーランド・リゾート) - 「バズ・ライトイヤーのアストロブラスター」
- フランスのディズニーランド・パーク(ディズニーランド・パリ) - 「バズ・ライトイヤーのレーザーブラスト」
- 日本の東京ディズニーランド(東京ディズニーリゾート) - 「バズ・ライトイヤーのアストロブラスター」
- 中国の香港ディズニーランド(香港ディズニーランド・リゾート) - 「バズ・ライトイヤーのアストロブラスター」(現在は「アントマン&ワスプ:ナノバトル!」になっている。)
- なお上記とは別に、ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートのダウンタウン・ディズニー内にあるディズニークエストでは「バズ・ライトイヤーのアストロブラスター」という名前のアトラクションがあるが、カートに乗ったゲスト同士がゴムボールを当て合うという内容的には別物のものである。
- 「トイ・ストーリー・マニア!」 (Toy Story MIDWAY MANIA!)
- ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーとディズニー・ハリウッド・スタジオ、東京ディズニーシーにある4-Dタイプのシューティングアトラクション。「バズ・ライトイヤーのアストロブラスター」とは違い、トイ・ストーリー全体をテーマにしており、的なども全て映像である他、当てると風、水などの特殊効果が出る的もある。内容は、ウッディやバズ達が作った様々なシューティングゲームを楽しむというもの。
トイ・ストーリーのテーマランド内にあるアトラクション
- 「RCレーサー」 (RC Racer)
- ウォルト・ディズニー・スタジオ・パークと香港ディズニーランドにある、ローラーコースタータイプのアトラクション。トイ・ストーリーシリーズに登場する「RC」に乗り込み、ハーフパイプ状のコースを往復しながら垂直上昇・落下を繰り返す。アトラクションのテーマは、もしもRCがホットウィールのレールを走ったらというものであり、実際にレールもホットウィールをイメージしたものとなっている。
- 「トイ・ソルジャー・パラシュート・ドロップ」 (Toy Soldier Parachute Drop)
- ウォルト・ディズニー・スタジオ・パークと香港ディズニーランドにあるアトラクション。映画に登場する「グリーン・アーミー・メン」のパラシュート降下訓練を擬似体験できる。足がぶら下がった状態のまま、25mの高さまで上昇・下降を繰り返す。
- 「スリンキー・ドッグのジグザグスピン」 (Slinky Dog Zig Zag Spin)
- 「スリンキー・ドッグ・スピン」 (Slinky Dog Spin)
-
- ウォルト・ディズニー・スタジオ・パークと香港ディズニーランドにあるアトラクション。映画に登場する「スリンキー・ドッグ」の体のバネ部分に乗り、スリンキーが自分の尻尾を追いかけるように、時計回りに旋回しながら上下に動く。パークによって名称は異なるが内容は同じ。
レストラン
- 「ピザ・プラネット・アーケード」 (Pizza Planet Arcade)
- ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートのディズニー・ハリウッド・スタジオにあるレストラン。名前の通り、劇中に登場するピザ・プラネットの再現であり、ピザを販売している。
- 「スルーフットスーのダイヤモンドホースシュー」 (Slue Foot Sue's Diamond Horseshoe)
- 東京ディズニーリゾートの東京ディズニーランドにあるレストラン。レストラン自体はトイ・ストーリーをテーマにしていないが、ランチショーの「ホースシュー・ラウンドアップ」では、ウッディ、ジェシー、ブルズアイが出演している。
ショップ
- 「リトル・グリーン・メン ストア・コマンド」 (Little Green Men Store Command)
- ディズニーランド・リゾートのディズニーランドにあるショップ。バズ・ライトイヤーのアストロブラスターの出口と直結している。
- 「ミッドウェイ・マーカンタイル」 (Midway Mercantile)
- ディズニーランド・リゾートのディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーにあるショップ。トイ・ストーリー・マニア!の出口と直結している。「トイ・ストーリー・マニア!」関連のグッズを売っている。
- 「プラネットM」 (Planet M)
- 東京ディズニーリゾートの東京ディズニーランドにあるショップ。バズ・ライトイヤーのアストロブラスターの出口と直結している。
- 「スリンキー・ドッグのギフトトロリー」 (Slinky Dog's Gift Trolley)
- 東京ディズニーリゾートの東京ディズニーシーにあるショップ。「トイ・ストーリー・マニア!」と共に7月9日オープンした。
メディアミックス
コンピュータゲーム
16ビット時代に、映画第1作を原作としたゲーム『Toy Story』が、スーパーファミコン、メガドライブ、ゲームボーイ、パソコンで発売された。映画第2作目のときには、NINTENDO64、プレイステーション、ドリームキャストで『Toy Story 2: Buzz Lightyear to the Rescue』が発売された。映画第3作目でも、PlayStation 2、PlayStation 3、PlayStation Portable、Wii、ニンテンドーDS、Xbox 360等で発売された。
テレビのスピンオフ版を原作としたゲームもゲームボーイカラー、プレイステーション、パソコンで発売された。
2019年のPlayStation 4/Xbox One用ソフト『キングダム ハーツIII』ではワールドの一つとしてトイ・ストーリーが登場した。『KH』シリーズでのディズニー作品のワールドは原作映画の再現になることが多いが、『KHIII』でのシナリオは『トイ・ストーリー2』と『トイ・ストーリー3』の間に実際に起こった出来事として描かれている[24]。
脚注
注釈
出典
- ^ a b “Toy Story (1995)”. Rotten Tomatoes. 2010年4月10日閲覧。
- ^ a b “Toy Story (1995)” (英語). Box Office Mojo. 2010年4月10日閲覧。
- ^ Richards, Olly (2008年1月24日). “Toy Story Movies Going 3D”. Empire 2009年3月11日閲覧。
- ^ “Toy Story news” (2009年10月12日). 2009年10月12日閲覧。
- ^ David Chen (2009年10月12日). “Lee Unkrich Announces Kristen Schaal and Blake Clark Cast in Toy Story 3; Toy Story 3D Double Feature To Stay in Theaters”. 2009年10月12日閲覧。
- ^ “『トイ・ストーリー5』2026年6月19日全米公開決定!ウッディ&バズが再登場|シネマトゥデイ”. シネマトゥデイ (2024年4月6日). 2024年4月6日閲覧。
- ^ 初期のMr.ポテトヘッドは目や口のパーツを本物のジャガイモに突き刺して人形にする玩具であり、本体は後から売り出された経緯がある。
- ^ “Steve Jobs' Amazing Movie Adventure Disney is Betting On”. CNNMoney.com. (1995年9月18日) 2010年4月10日閲覧。
- ^ “Toy Story 2 (1999)” (英語). Box Office Mojo. 2010年4月10日閲覧。
- ^ “Toy Story / Toy Story 2 (3D) (2009)” (英語). Box Office Mojo. 2010年4月10日閲覧。
- ^ “Toy Story 3” (英語). Box Office Mojo. 2014年4月10日閲覧。
- ^ “Toy Story 4” (英語). Box Office Mojo. 2019年10月12日閲覧。
- ^ “Toy Story”. Meta Critic. 2010年4月10日閲覧。
- ^ “Toy Story (1995)”. Internet Movie Database. 2010年4月10日閲覧。
- ^ “Toy Story 2 (1999)”. Rotten Tomatoes. 2010年4月10日閲覧。
- ^ “Toy Story 2”. Meta Critic. 2010年4月10日閲覧。
- ^ “Toy Story 2 (1999)”. Internet Movie Database. 2010年4月10日閲覧。
- ^ “Toy Story 3 (2010)”. Rotten Tomatoes. 2010年7月2日閲覧。
- ^ “Toy Story 3”. Meta Critic. 2010年7月2日閲覧。
- ^ “Toi Sutôrî 3 (2010)”. Internet Movie Database. 2019年10月12日閲覧。
- ^ “Toy Story 4 (2019)”. Rotten Tomatoes. 2019年10月12日閲覧。
- ^ “Toy Story 4 (2019)”. Meta Critic. 2019年10月12日閲覧。
- ^ “Toi Sutôrî 4 (2019)”. Internet Movie Database. 2019年10月12日閲覧。
- ^ “『キングダム ハーツIII』D23 Expo 2017発表内容についての野村哲也氏のインタビューを全公開(1/2)”. ファミ通.com (2017年7月27日). 2019年3月6日閲覧。
外部リンク
トイ・ストーリーシリーズ
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「ウッディ・プライド」の記事における「トイ・ストーリーシリーズ」の解説
トイ・ストーリー リーダーとしての役割を果たしていたが、当時最も人気のおもちゃだったスペースレンジャーのバズ・ライトイヤーがやってくる。ウッディはアンディはおろか、他のオモチャたちの注目まで集めたバズの人気に嫉妬し、アンディのお気に入りが彼になっていることに焦りを感じ、バズを目の敵にする。 ある日、アンディはおもちゃを1つだけ持ってピザ・プラネットへ出かけることになったが、ウッディが占いボールに「アンディは自分を選ぶか?」と訪ねたところ、「期待するな」と出たため、RCを使ってバズを机の裏に突き落とすことを画策する。しかし、結果的にバズは窓から放り出されてしまったため、仲間たちからウッディがわざと放り出したのだと疑われてしまい、他のおもちゃたちとの関係が険悪に。アンディはバズが見当たらないために仕方なくウッディを連れて行くが、ウッディを追ってバズも車に乗り込んでいた。アンディの車の中でバズと再会し、誤解を解いて欲しいと頼むも、誤解ではないためにバズとも喧嘩になり、成り行きでおもちゃを破壊して楽しむシドの家に連れて行かれてしまう。 当初は、自分がおもちゃである自覚のないバズと対立していた。しかし先述のバズに対する態度や誤解から仲間の信頼を失った後悔、シドの家にいた善良なオモチャ達を見掛けで判断して悪く言ったにもかかわらず、そんな自分たちに優しくして仲間と認めてくれた感謝、そしてバズ自身が自分の間違いを認めた姿勢を見たことから、自分自身も反省をして落ち度があったことを認める。それ以来バズとはお互いを必要とする親友になった。そして、シドの実験台として連れて行かれたバズを救うためにシドに改造されたおもちゃたちと共にシドを懲らしめ、バズを救出する。この回はバズからは「保安官」と呼ばれることが多い。 トイ・ストーリー2 前作でバズと和解し、何より本作ではアンディはウッディとバズを平等にお気に入りとして扱っているため、バズと対立することはなくなった。本作ではバズからは親しみを込めて「カウボーイ」と呼ばれることが多い。 ある日、カウボーイキャンプに行くはずが腕が少し切れたことで置いていかれ、次の日にアンディから不良品として捨てられる悪夢にうなされる。目を覚ますとヤード・セールで仲間のウィージーが売られることになり、ウッディはアンディの愛犬バスターに乗って救出に向かった。計画は途中まで上手くいっていたが、ウッディは振り落とされ貪欲なおもちゃコレクターのアルに見つかり、売るのを拒否したママの隙を見て盗まれてしまう。 彼のマンションでウッディは、おもちゃのジェシー、ブルズアイ、プロスペクターに出会い、自分がかつて人気を誇った人形西部劇番組“ウッディのラウンドアップ”の主人公であり、商品価値の高いプレミア人形だったことを知る。 そして彼は自分が日本の博物館に売られることを知り、バズとアンディのおもちゃ達に助け出され、ジェシー、ブルズアイと共に脱出する。 本作ではジェシー達と出会ったこととアンディに捨てられる悪夢でいつか自分もアンディに必要とされなくなる日が来ることを恐れ、ジェシーに同情したこととプロスペクターの悪魔の囁きで同行しようとしたが、バズがかつて自分が言った言葉で自身の存在意義を見出していく様子が描かれている。長年アンディと遊んできたため痛んできており、序盤で肩の縫い目が裂けてしまった。途中でアルの計らいで修理され新品同様になったが、終盤でプロスペクターによって再び肩を切られる。最後はアンディによって修理された。 トイ・ストーリー3 アンディは17歳に成長し、じきに18になり大学へ行く準備をしていた。一方で、ウッディと仲間たちは先行きを考えて悲嘆にくれた。アンディは昔から一緒だったウッディだけ大学に持って行くことにし、大学行きの箱に入れ、残りのおもちゃは袋に入れられて屋根裏部屋へ運ぼうとしたが、モリーの手伝いをしている間にアンディのママがゴミと勘違いし、その袋をゴミ捨て場に出してしまう。ウッディは、アンディが袋を屋根裏部屋に置こうとしていたところを見ていたため、袋から抜け出した仲間に説明した。しかし仲間たちは「捨てられた」と勘違いし、ついには相棒のバズすら信じてもらえず、そして彼らは皆「サニーサイド保育園」(見かけ上は楽園だが、そこは前の所有者に捨てられた熊のぬいぐるみ「ロッツォ」が支配するおもちゃの悪夢だった)に運ばれていった。アンディへの誤解が解けた彼らは幼稚園から脱走し、ロッツォの策略で危機に陥るも間一髪の所で焼却を免れてから家に帰る。 家に戻ったウッディは自分だけがアンディと共に大学へ行くことに躊躇し、メモ用紙にボニーという少女の住所を書き、段ボール箱に貼り付けた。アンディはバズやジェシーら他のおもちゃをボニーにプレゼントし、最後にウッディが入っている事に気付く。最初はこれに驚いていたアンディだったが、ウッディとの思い出を話していくのち、決断を下す。そしてボニーが了承し、遂にウッディとアンディが別れを告げる事となる。最終的にはクレジットで見られるように、ウッディもボニーのおもちゃたちに受け入れられ新たな生活を送ることになった。 前作を経て、必要とされなくなってもなおアンディに忠実に尽くす強い意志を持ち、今まで以上に仲間想いの面が強調されている。アンディにも「ウッディの1番素晴らしいところは…何があっても、仲間を見捨てないところなんだ」と語られている。 トイ・ストーリー4 ウッディと仲間たちがボニーの家に預けられてから月日が経った。ボニーが少し成長し、過去のアンディのようにウッディに終始興味を示さなくなる。ボニーが新しい幼稚園に通う際に不慣れな彼女を見守るためにこっそりついていく。そこで彼女が工作で作った手作りのおもちゃ「フォーキー」と出会う。フォーキーは「自分はおもちゃではなくゴミだ」と主張し続け、ウッディはそれを説得しようとするが聞き入れず、やがて旅行の最中にフォーキーもろともボニーや仲間たちのおもちゃ達とはぐれてしまう。ウッディはそれでも自分はゴミだと喚き続ける彼を説得し、「ボニーには君が必要だ」と無理やり連れていく。その途中でアンティークショップを見つけ、そこに偶然にもボーのランプを見つけ中に入るが、逆にそこにいたギャビー・ギャビーにフォーキーを人質にされてしまう。移動遊園地に逃げ込んだウッディが途方に暮れていると偶然にもボーと再会。彼女の力を借りてフォーキーを救出したが、ギャビーの目的は自分の持ち主になってもらうべくボイスボックス(音声レコード)を直すためであることを知ってからは彼女と和解し、自分のボイスボックスを譲る事になる。しかし、ギャビーは店主の孫娘さえ気に入ってもらえず手放されてしまう。それ見たウッディは放っておけず、ギャビーをボニーの下へ連れて行こうとバズ達と合流するために移動遊園地まで連れて行く。そこでギャビーは迷子の少女を見つけ、ウッディは作戦を変更しボー達の協力により少女をギャビーの新しい持ち主にさせる事に成功する。最後はボーと共に遊園地に残ることを決意し、ジェシーに保安官のバッチとリーダーの座を譲りバズ達に別れを告げた。その後日、ウッディはボーを始め新たな仲間と共に移動遊園地で各地を回っている。 今作ではボニーに遊んでもらえない寂しさを感じつつも、アンディのときの同様の経験から比較的落ち着いている。フォーキーにはおもちゃとしての使命や素晴らしさを説いて導く役割となっている。一方で、未だにアンディのことを忘れることができず、無意識の彼の名前を口にしてフォーキーを困惑させている。
※この「トイ・ストーリーシリーズ」の解説は、「ウッディ・プライド」の解説の一部です。
「トイ・ストーリーシリーズ」を含む「ウッディ・プライド」の記事については、「ウッディ・プライド」の概要を参照ください。
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