プルスウルトラ
「プルスウルトラ」とは、もっと先へ・更なる彼方へのことを意味する英語表現である。
「プルスウルトラ」とは・「プルスウルトラ」の意味
「プルスウルトラ」とは、英語あるいはラテン語の「Plus Ultra」という言葉を、ラテン語の音に基づいてカタカナ読みした言葉である。「もっと先へ」「遥かかなたへ」を意味し、スペインの国の標語として採用されているだけでなく、様々な組織・企業などでも用いられている。誰の言葉であるかは所説あるが、1519年に神聖ローマ帝国皇帝に即位したカール5世(スペイン国王カルロス1世)が、相談役であるルイージ・マルリアーノの提案を受けて「Plus Ultra」をモットーに掲げたことから、スペインのモットーとして根付いたと考えられる。現在のスペイン国旗にも「PLUS ULTRA」の文字が刻まれている。日本においては、少年漫画「僕のヒーローアカデミア(略称:ヒロアカ)」において、主人公たちが在籍する架空の学校・雄英高校の校訓、および作品を象徴する言葉、キャラクターが発するセリフの一つとして扱われている。作中における「プルスウルトラ」の元ネタは、近代戦争の軍隊の礎を築いた人物ともいわれるナポレオン・ボナパルトにあるとされる。ナポレオンが発した言葉「真の英雄とは人生の不幸を乗り越えていく者のことである」から、「乗り越えろ」という意味を込めた「プルスウルトラ」というキーワードが使われている。
また、「限界を超えて進め」という意志を端的に伝えられることもあり、様々な場面で用いられている。
・スペインのサッカーチーム「レアル・マドリード」のリザーブチームである「レアル・マドリード・カスティージャ」の前進組織の名前「ADプルス・ウルトラ」。
・競走馬の名前。
・スペインの航空会社の名前「プルス・ウルトラ航空」。
・スペイン船籍の旅客船の名前「プルス・ウルトラ号」。太平洋戦争終結後、ヨーロッパに駐在していた日本人外交官とその家族、約300名を日本へ運んだ。
・飛行艇の名前「プルス・ウルトラ号」。スペインの軍人ラモン・フランコが搭乗し、1926年の大西洋横断飛行に成功した。
・ディズニー映画「トゥモローランド」に登場する秘密結社の名前「秘密結社プルスウルトラ」。結社のメンバーには、アルバート・アインシュタイン、トーマス・エジソンといった歴史的偉人が勢ぞろいしている。
・FPSバトルロワイヤルゲーム「Apex Legends」に登場するキャラクター・オクタンの左手にこの言葉がタトゥーとして刻まれている。
なお、読み方は何語に基づいて読むかによって変化し、英語として発音する場合は「プラスウルトラ」となる。テレビ局・フジテレビジョンが「+Ultra(プラスウルトラ)」というタイトルの深夜アニメ枠を持つが、「海外にアニメカルチャーを広げる」という理念を掲げ、海外の視聴者をメインターゲットとした作品を手がけている。
「プルスウルトラ」の語源・由来
「プルスウルトラ」の語源は、ラテン語の「Plus(もっと・更に)」と「Ultra(遥か彼方)」という言葉を組み合わせた言葉であるとされる。なお、ローマ神話において、ジブラルタル海峡にヘラクレスが「世界の果てを示す柱(ヘラクレスの柱)」を建てた際に、「Non Plus Ultra(Nec Plus Ultra)」という言葉を刻んだとされる。その言葉は「この向こうには何もない」と訳すことができ、その柱より先は人間が到達できない領域であることを示していた。カルロス1世(カール5世)はその柱のメッセージから否定語を取り除き、「Plus Ultra」という言葉を「もっと進め・乗り越えていけ」というモットーとして掲げたとされる。「プルスウルトラ」の熟語・言い回し
プルスウルトラの精神とは
「プルスウルトラの精神」とは、「乗り越えて進め」という言葉の意味から、不屈の精神・諦めない心意気などを示す言葉である。漫画「僕のヒーローアカデミア」のアニメに出演する声優が、作品に対する意気込みを語る際などに用いられた。
更に向こうへ plus ultraとは
「更に向こうへ plus ultra」とは、漫画「僕のヒーローアカデミア」で用いられるキャッチコピーおよびセリフである。「プルスウルトラ」は同作品において頻繁に登場する理念であるが、映画・アニメーションの放映予告などにおいて、キャラクターが「さらに向こうへ、プルスウルトラ」と決め台詞を言うのが定番となっている。
プルスウルトラスクエアとは
「プルスウルトラスクエア」とは、漫画「僕のヒーローアカデミア」の全国巡回ポップアップイベントの名前である。プルスクと省略されることもある。日本全国の様々な場所をキャラバンとして巡り、漫画やキャラクターグッズなどが購入できるだけでなく、書下ろしイラストやキャラクターパネルの展示、景品がもらえるアトラクションなどを楽しめる。
「プルスウルトラ」の使い方・例文
「プルスウルトラ」は以下の例文のように使われる。・「スペインといえば、プルスウルトラだね」
・「私のモットーは、プルスウルトラです」
・「彼は決して諦めない。まさにプルスウルトラの精神だ」
・「今年の運動会のスローガンはプルスウルトラだって。今より一歩先の自分を目指すという意味が込められているそうだよ」
・「さらに向こうへ、プルスウルトラ!」
・「限界を超えろ、プルスウルトラ!」
・「今、秘密結社プルスウルトラについて調べている」
・「第二次世界大戦後、日本人外交官たちを日本へ運んでくれた船はプルスウルトラ号だ」
・「スペインの国旗に書かれているプルスウルトラってどういう意味?」
・「プルス・ウルトラ号へ搭乗した。」
プルスウルトラ
NPO法人 Plus Ultra
行政入力情報
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プルス・ウルトラ
(Plus Ultra から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/08 17:41 UTC 版)
プルス・ウルトラ (Plus Ultra) - ラテン語で「もっと先へ」「もっと向こうへ」「さらなる前進」「さらに向こうへ」を意味する成句。
- 1 プルス・ウルトラとは
- 2 プルス・ウルトラの概要
プルス・ウルトラ (モットー)
(Plus Ultra から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/02 00:51 UTC 版)
プルス・ウルトラ(ラテン語: Plus Ultra、もっと先へ、もっと向こうへ、更なる前進)は、スペインの国の標語で、カルロス1世(神聖ローマ皇帝カール5世)の個人的なモットーから採用された。
- 1 プルス・ウルトラ (モットー)とは
- 2 プルス・ウルトラ (モットー)の概要
Plus Ultra
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 10:08 UTC 版)
長座した相手の腕をコブラクラッチの形で相手の顎に巻いて極める変形チキンウィングフェイスロック。技名は、堀越耕平の漫画『僕のヒーローアカデミア』に登場する高校の校則に由来し、「プルス・ウルトラ」と読む。胴締め式や卍固めのように捻る形など変形を用いることもあるが、あくまで新技ではなくそれぞれの相手に合わせた同一の技としている。
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