海王星とは? わかりやすく解説

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かいおう‐せい〔カイワウ‐〕【海王星】

読み方:かいおうせい

太陽系の8番目の惑星太陽からの平均距離45440キロ、すなわち30.1104天文単位公転周期164.774年、赤道半径2万4764キロ質量地球の17.15倍あり、自転周期は0.671日。4本の環とトリトンなど13個の衛星をもつ。1846年ベルリン天文台J=Gガレ発見したネプチューン

[補説] (衛星トリトンネレイドナイアッドタラッサデスピナガラテアラリッサプロテウスハリメデプサマテサオラオメデイアネソ


海王星

ガスでできたとても寒い星、海王星

海王星は、主にガスでできています。表面強い風吹き、とても寒い星です。太陽からは45kmはなれたところにあり、大きさ地球の4倍ほどです。公転軌道(こうてんきどう)の一部冥王星(めいおうせい)と交差しているので、1979年1999年のあいだは、冥王星よりも遠いところにありました
海王星の表面には青黒いたまご型のもよう、大暗斑(だいあんはん)が大小2つあり、白いメタン浮いてます。細い輪が4本、衛星13あります

ボイジャー2号が撮影した海王星。中央左側に見えるのが大暗斑。
ボイジャー2号撮影した海王星。中央左側見えるのが大暗斑

大きさや重さは天王星にそっくり

海王星は天王星とよく似てます。直径は約5万kmで、天王星よりわずかに小さく重さ天王星より少し大きくなっています。天王星同じように、大気があり、主に水素メタンヘリウムからできています。その大気の下には、水素主成分の層が2つあり、中心に岩石金属でできた中心核あるようです。地球からはあまりに遠い惑星なので、観測むずかしくボイジャー2号接近するまで、海王星のことはあまりわかりませんでした。

フランスのルベリエが海王星の位置を計算で割り出し、ベルリンのガレが発見

天王星発見以降、その軌道天文力学合わないのは、その外側にさらに惑星(わくせい)があるためだと考えられいました。そのためいろいろな科学者未知惑星大きさや、軌道位置計算していたのです。フランス天文学者ルベリエも同じよう計算しましたが、当時パリには、望遠鏡がなく探索することができずに、ベルリンガレにその依頼をしたのです。1846年9月23日ベルリン天文台天王星発見されました。ルベリエが計算したもの発見され位置誤差1度しかなかったのです。

太陽系の中で逆回りをするのは「トリトン」だけ

海王星には13つの衛星ありますなかでもトリトン」は、直径2,720kmのいちばん大きな衛星です。惑星自転とは逆回りをしています。太陽系大きな衛星のなかで、逆回りをしているのはトリトンだけです。表面は-200で、氷の火山があることがわかってます。また、トリトン外側を回る「ネレイド」は軌道大きく、1周するのに地球の約1年かかりますこのためネレイドは海王星の重力つかまった天体なのではと考えられています。

ボイジャー2号が撮影した海王星と衛星トリトン
ボイジャー2号撮影した海王星と衛星トリトン

ボイジャー2号が撮影したトリトンのクローズアップ
ボイジャー2号撮影したトリトンクローズアップ


海王星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/19 04:28 UTC 版)

海王星(かいおうせい、英語: Neptune [ˈnɛptjn][13])は、太陽系の第8惑星で、太陽系の惑星の中では一番外側を公転している。直径は4番目、質量は3番目に大きく、地球の17倍の質量を持ち、太陽系のガス惑星としては最も密度が高い。海王星は組成が類似し直径がやや大きい天王星の質量(地球の15倍)よりもわずかに大きい[注 3]。164.8かけて公転しており、太陽からは平均30.1 au(約45億 km)離れている。名称は、ローマ神話における海神ネプトゥーヌスに因んで命名され、惑星記号「♆」はネプトゥーヌスが持つ三叉槍を様式化したものである。




「海王星」の続きの解説一覧

海王星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/28 22:41 UTC 版)

羊飼い衛星」の記事における「海王星」の解説

ガラテア - ガラテア軌道のすぐ外側アダムズ環があるため羊飼い衛星考えられている。

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海王星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/09 21:46 UTC 版)

ボイジャー2号」の記事における「海王星」の解説

海王星への最接近1989年8月25日行われたボイジャー2号は、海王星は太陽から受ける熱より多い熱を放射しているということ発見報告)した。海王星はボイジャー2号探査できる最後惑星だったため、ボイジャー1号土星タイタン接近した際と同様に接近後の探査機軌道気にせず海王星の衛星トリトンへの近接フライバイ行った。これは結果的に賢明な判断となり、この接近によってトリトン表面興味深い特徴持っていることが明らかになった。ボイジャー2号は、海王星の衛星新たに6つ発見したまた、海王星の環同心円状で海王星を一周していることも確認したそれまでとぎれとぎれしか存在せず一周していないと考えられていた)。 ボイジャー2号はまた海王星表面大暗斑 (Great Dark Spot) も発見した。しかし1994年ハッブル宇宙望遠鏡による観測では大暗斑消失している。 2020年時点で、ボイジャー2号は海王星を訪れた唯一の探査機である。

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海王星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 08:24 UTC 版)

逆行衛星」の記事における「海王星」の解説

海王星の衛星」も参照 トリトン太陽系最大逆行衛星で、海王星に捕獲され太陽系外縁天体考えられており、海王星との潮汐効果により数億年後には海王星のロシュ限界内に入って破壊されるものと予想されている。ネレイドより外の5つ不規則衛星は、海王星の形成後に捕獲されたものと考えられており、そのうちハリメデプサマテネソ逆行衛星である。

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海王星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 07:47 UTC 版)

クトゥルフ神話の星々」の記事における「海王星」の解説

ナコト写本などの古文献ではヤークシュ(第7世界ヤークシュ)の名で記される氷の世界

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海王星(太陽系第8惑星)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 14:09 UTC 版)

太陽系」の記事における「海王星(太陽系第8惑星)」の解説

詳細は「海王星」を参照 海王星(英語: Neptune)は、太陽系の第8惑星大きさ天王星よりもわずかに小さいが、質量はやや大きく地球の約17倍)、そのため密度大きくなっている。また、天王星よりも内部から多くの熱を放射しているが、木星土星ほどではない。14個の衛星持ち、もっとも大きなトリトンでは地質活動起きており、液体窒素間欠泉存在することが確認されている。また、太陽系大型衛星では唯一、主惑星自転方向に対して方向公転している。海王星は、その外側位置している太陽系外縁天体一部を、1:1の軌道共鳴状態にさせている。

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海王星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 04:41 UTC 版)

宇宙戦艦ヤマトシリーズの天体」の記事における「海王星」の解説

「海王星」も参照 オリジナルシリーズ 『宇宙戦艦ヤマト』 テレビシリーズには登場しない劇場版冒頭ナレーションにおいて、ガミラス勢力圏に堕ちていることが語られる。この時の映像は、テレビシリーズパイロットフィルムのものの流用である。 『宇宙戦艦ヤマト2』 第18話で海王星基地所属艦隊出撃する所が描かれているが、基地自体登場しない『ヤマトよ永遠に』 名前のみ登場重核子爆弾通過により、基地要員全滅する『宇宙戦艦ヤマトIII』 第5話登場浮遊ドックが海王星の大気圏設置されており、第5話ラジェンドラ号の補修補給が行われる。 『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』 ディレクターズカット版(以下、DC版)で登場終盤残存救助艦隊背景映っている。 『2199』シリーズ 『宇宙戦艦ヤマト2199』 メ号作戦時にサーシャ乗ったシェヘラザードがすぐ近く通過した際、沖田座乗キリシマ信号発信する『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』 名前のみ登場ガトランティス艦隊との小規模な衝突起こっている。

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海王星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/01 08:37 UTC 版)

準衛星」の記事における「海王星」の解説

海王星には (309239) 2007 RW10発見されている。元々は海王星のL5トロヤ群小惑星であったが、1万2500年前から海王星の準衛星になっている推定されている。(309239) 2007 RW10直径は約247kmと推定されており、発見されている準衛星としては最大である。

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海王星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/29 06:38 UTC 版)

伝説シリーズ」の記事における「海王星」の解説

空々名付けは『ウォー』。擬人化態は水着姿女性

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海王星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 04:22 UTC 版)

衛星の命名」の記事における「海王星」の解説

詳細は「海王星の衛星」を参照 海王星はかつてはトリトンただ1つのみが知られていたが、何十年にも亘って名前は与えられないままであったトリトンの名前は1880年カミーユ・フラマリオン (木星の衛星アマルテアへの命名者でもある) によって提案されたものの、20世紀半ばまではこの名称は一般的に使用されず、何年も「非公式」のものとして扱われた。天文学文献では単に「海王星の衛星」と呼ばれていた。後に2番目の衛星ネレイド1949年発見され、すぐに発見者ジェラルド・カイパーによって命名された。 現在のIAUによる海王星の衛星への命名慣習は、最初2つ衛星への命名踏襲したものであり、ギリシア神話海の神因んでいる。最も最近発見され海王星の衛星 ヒッポカンプ (S/2004 N 1) はローマ数字確定番号与えられた際に固有の名称与えられなかったものの、およそ5ヶ月後に命名された。

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海王星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/24 18:45 UTC 版)

外部太陽系の植民」の記事における「海王星」の解説

海王星とその衛星にも植民することはできるだろうが、そこは遥かに遠くであり、さらに海王星の表面重力天王星よりも大きい。また、その衛星の中では特にトリトン植民有望だろうとされる

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