かいおう‐せい〔カイワウ‐〕【海王星】
海王星
ガスでできたとても寒い星、海王星
海王星は、主にガスでできています。表面は強い風が吹き、とても寒い星です。太陽からは45億kmもはなれたところにあり、大きさは地球の4倍ほどです。公転軌道(こうてんきどう)の一部が冥王星(めいおうせい)と交差しているので、1979年~1999年のあいだは、冥王星よりも遠いところにありました。
海王星の表面には青黒いたまご型のもよう、大暗斑(だいあんはん)が大小2つあり、白いメタンの雲が浮いています。細い輪が4本、衛星は13個あります。
大きさや重さは天王星にそっくり
海王星は天王星とよく似ています。直径は約5万kmで、天王星よりわずかに小さく、重さは天王星より少し大きくなっています。天王星と同じように、大気があり、主に水素、メタン、ヘリウムからできています。その大気の下には、水素が主成分の層が2つあり、中心には岩石や金属でできた中心核があるようです。地球からはあまりに遠い惑星なので、観測がむずかしく、ボイジャー2号が接近するまで、海王星のことはあまりわかりませんでした。
フランスのルベリエが海王星の位置を計算で割り出し、ベルリンのガレが発見
天王星の発見以降、その軌道が天文力学に合わないのは、その外側にさらに惑星(わくせい)があるためだと考えられていました。そのためいろいろな科学者が未知の惑星の大きさや、軌道、位置を計算していたのです。フランスの天文学者ルベリエも同じような計算をしましたが、当時パリには、望遠鏡がなく探索することができずに、ベルリンのガレにその依頼をしたのです。1846年9月23日、ベルリン天文台で天王星は発見されました。ルベリエが計算としたものと発見された位置の誤差は1度しかなかったのです。
太陽系の中で逆回りをするのは「トリトン」だけ
海王星には13つの衛星があります。なかでも「トリトン」は、直径2,720kmのいちばん大きな衛星です。惑星の自転とは逆回りをしています。太陽系の大きな衛星のなかで、逆回りをしているのはトリトンだけです。表面は-200℃で、氷の火山があることがわかっています。また、トリトンの外側を回る「ネレイド」は軌道が大きく、1周するのに地球の約1年かかります。このため、ネレイドは海王星の重力につかまった天体なのではと考えられています。
海王星
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/19 04:28 UTC 版)
海王星(かいおうせい、英語: Neptune [ˈnɛptjuːn][13])は、太陽系の第8惑星で、太陽系の惑星の中では一番外側を公転している。直径は4番目、質量は3番目に大きく、地球の17倍の質量を持ち、太陽系のガス惑星としては最も密度が高い。海王星は組成が類似し直径がやや大きい天王星の質量(地球の15倍)よりもわずかに大きい[注 3]。164.8年かけて公転しており、太陽からは平均30.1 au(約45億 km)離れている。名称は、ローマ神話における海神ネプトゥーヌスに因んで命名され、惑星記号「♆」はネプトゥーヌスが持つ三叉槍を様式化したものである。
- 1 海王星とは
- 2 海王星の概要
海王星
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/28 22:41 UTC 版)
ガラテア - ガラテアの軌道のすぐ外側にアダムズ環があるため羊飼い衛星と考えられている。
※この「海王星」の解説は、「羊飼い衛星」の解説の一部です。
「海王星」を含む「羊飼い衛星」の記事については、「羊飼い衛星」の概要を参照ください。
海王星
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/09 21:46 UTC 版)
海王星への最接近は1989年8月25日に行われた。ボイジャー2号は、海王星は太陽から受ける熱より多い熱を放射しているということを発見(報告)した。海王星はボイジャー2号が探査できる最後の惑星だったため、ボイジャー1号が土星とタイタンに接近した際と同様に、接近後の探査機の軌道を気にせずに海王星の衛星トリトンへの近接フライバイを行った。これは結果的に賢明な判断となり、この接近によってトリトンの表面が興味深い特徴を持っていることが明らかになった。ボイジャー2号は、海王星の衛星を新たに6つ発見した。また、海王星の環が同心円状で海王星を一周していることも確認した(それまではとぎれとぎれしか存在せず一周していないと考えられていた)。 ボイジャー2号はまた海王星表面の大暗斑 (Great Dark Spot) も発見した。しかし1994年のハッブル宇宙望遠鏡による観測では大暗斑は消失している。 2020年の時点で、ボイジャー2号は海王星を訪れた唯一の探査機である。
※この「海王星」の解説は、「ボイジャー2号」の解説の一部です。
「海王星」を含む「ボイジャー2号」の記事については、「ボイジャー2号」の概要を参照ください。
海王星
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 08:24 UTC 版)
「海王星の衛星」も参照 トリトンは太陽系最大の逆行衛星で、海王星に捕獲された太陽系外縁天体と考えられており、海王星との潮汐効果により数億年後には海王星のロシュ限界内に入って破壊されるものと予想されている。ネレイドより外の5つの不規則衛星は、海王星の形成後に捕獲されたものと考えられており、そのうちハリメデ、プサマテ、ネソは逆行衛星である。
※この「海王星」の解説は、「逆行衛星」の解説の一部です。
「海王星」を含む「逆行衛星」の記事については、「逆行衛星」の概要を参照ください。
海王星
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 07:47 UTC 版)
「クトゥルフ神話の星々」の記事における「海王星」の解説
ナコト写本などの古文献ではヤークシュ(第7世界ヤークシュ)の名で記される。氷の世界。
※この「海王星」の解説は、「クトゥルフ神話の星々」の解説の一部です。
「海王星」を含む「クトゥルフ神話の星々」の記事については、「クトゥルフ神話の星々」の概要を参照ください。
海王星(太陽系第8惑星)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 14:09 UTC 版)
詳細は「海王星」を参照 海王星(英語: Neptune)は、太陽系の第8惑星。大きさは天王星よりもわずかに小さいが、質量はやや大きく(地球の約17倍)、そのため密度も大きくなっている。また、天王星よりも内部から多くの熱を放射しているが、木星や土星ほどではない。14個の衛星を持ち、もっとも大きなトリトンでは地質活動が起きており、液体窒素の間欠泉が存在することが確認されている。また、太陽系の大型衛星では唯一、主惑星の自転方向に対して逆方向に公転している。海王星は、その外側に位置している太陽系外縁天体の一部を、1:1の軌道共鳴状態にさせている。
※この「海王星(太陽系第8惑星)」の解説は、「太陽系」の解説の一部です。
「海王星(太陽系第8惑星)」を含む「太陽系」の記事については、「太陽系」の概要を参照ください。
海王星
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 04:41 UTC 版)
「宇宙戦艦ヤマトシリーズの天体」の記事における「海王星」の解説
「海王星」も参照 オリジナルシリーズ 『宇宙戦艦ヤマト』 テレビシリーズには登場しない。劇場版の冒頭ナレーションにおいて、ガミラスの勢力圏に堕ちていることが語られる。この時の映像は、テレビシリーズのパイロットフィルムのものの流用である。 『宇宙戦艦ヤマト2』 第18話で海王星基地所属艦隊が出撃する所が描かれているが、基地自体は登場しない。 『ヤマトよ永遠に』 名前のみ登場。重核子爆弾の通過により、基地要員が全滅する。 『宇宙戦艦ヤマトIII』 第5話に登場。浮遊ドックが海王星の大気圏に設置されており、第5話でラジェンドラ号の補修と補給が行われる。 『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』 ディレクターズカット版(以下、DC版)で登場。終盤で残存救助艦隊の背景に映っている。 『2199』シリーズ 『宇宙戦艦ヤマト2199』 メ号作戦時にサーシャの乗ったシェヘラザードがすぐ近くを通過した際、沖田座乗のキリシマへ信号を発信する。 『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』 名前のみ登場。ガトランティス艦隊との小規模な衝突が起こっている。
※この「海王星」の解説は、「宇宙戦艦ヤマトシリーズの天体」の解説の一部です。
「海王星」を含む「宇宙戦艦ヤマトシリーズの天体」の記事については、「宇宙戦艦ヤマトシリーズの天体」の概要を参照ください。
海王星
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/01 08:37 UTC 版)
海王星には (309239) 2007 RW10 が発見されている。元々は海王星のL5トロヤ群小惑星であったが、1万2500年前から海王星の準衛星になっていると推定されている。(309239) 2007 RW10 の直径は約247kmと推定されており、発見されている準衛星としては最大である。
※この「海王星」の解説は、「準衛星」の解説の一部です。
「海王星」を含む「準衛星」の記事については、「準衛星」の概要を参照ください。
海王星
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/29 06:38 UTC 版)
※この「海王星」の解説は、「伝説シリーズ」の解説の一部です。
「海王星」を含む「伝説シリーズ」の記事については、「伝説シリーズ」の概要を参照ください。
海王星
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 04:22 UTC 版)
詳細は「海王星の衛星」を参照 海王星はかつてはトリトンただ1つのみが知られていたが、何十年にも亘って名前は与えられないままであった。トリトンの名前は1880年にカミーユ・フラマリオン (木星の衛星アマルテアへの命名者でもある) によって提案されたものの、20世紀半ばまではこの名称は一般的に使用されず、何年も「非公式」のものとして扱われた。天文学の文献では単に「海王星の衛星」と呼ばれていた。後に2番目の衛星ネレイドが1949年に発見され、すぐに発見者のジェラルド・カイパーによって命名された。 現在のIAUによる海王星の衛星への命名の慣習は、最初の2つの衛星への命名を踏襲したものであり、ギリシア神話の海の神に因んでいる。最も最近発見された海王星の衛星 ヒッポカンプ (S/2004 N 1) はローマ数字の確定番号が与えられた際に固有の名称が与えられなかったものの、およそ5ヶ月後に命名された。
※この「海王星」の解説は、「衛星の命名」の解説の一部です。
「海王星」を含む「衛星の命名」の記事については、「衛星の命名」の概要を参照ください。
海王星
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/24 18:45 UTC 版)
海王星とその衛星にも植民することはできるだろうが、そこは遥かに遠くであり、さらに海王星の表面重力は天王星よりも大きい。また、その衛星の中では特にトリトンが植民に有望だろうとされる。
※この「海王星」の解説は、「外部太陽系の植民」の解説の一部です。
「海王星」を含む「外部太陽系の植民」の記事については、「外部太陽系の植民」の概要を参照ください。
海王星
出典:『Wiktionary』 (2021/10/04 11:30 UTC 版)
固有名詞
発音(?)
- か↗いおーせー
- か↗いお↘ーせー
翻訳
- イタリア語: Nettuno (it) 男性
- 英語: Neptune (en)
- エストニア語: Neptuun (et)
- エスペラント: Neptuno (eo)
- オランダ語: neptunus (nl) 中性
- シンハラ語: නෙප්චූන් (si)
- スウェーデン語: Neptunus (sv)
- スロヴァキア語: Neptún (sk) 男性
- スロヴェニア語: Neptun (sl) 男性
- セルビア・クロアチア語:
- タイ語: ดาวเกตุ (th), ดาวเนปจูน (th)
- チェコ語: Neptun (cs) 男性
- 中国語: 海王星 (zh)
- 朝鮮語: 해왕성 (ko) (haewangseong)
- ドイツ語: Neptun (de) 男性
- トルコ語: Neptün (tr)
- フィンランド語: Neptunus (fi)
- フランス語: Neptune (fr) 男性
- ポーランド語: Neptun (pl) 男性
- ボスニア語: Neptun (bs) 男性
- マレー語: Neptun (ms)
- リトアニア語: Neptūnas (lt) 男性
- ロシア語: Нептун (ru) (Neptún)
関連語
「海王星」の例文・使い方・用例・文例
- 海王星は太陽系の8番目の惑星だ。
- 海王星軌道外の小惑星のディスク形をしている領域
- 太陽系の端の海王星の軌道外のカイパー・ベルトの多くの小惑星のいずれか
- 海王星の存在は天王星の軌道の摂動から予測され、次に、それは1846年に特定された
- 海王星の最も大きい月
- 米国の数学者、天文学者で、天王星、土星、および、海王星の研究で知られる(1809年−1880年)
- 海王星という惑星
- カイパーベルトは海王星の軌道の外側に位置する極寒の領域である。
- それは,太陽系で知られている中で最も遠い惑星の海王星よりも,約20倍太陽から遠い。
海王星と同じ種類の言葉
- 海王星のページへのリンク