ひつじかい‐えいせい〔ひつじかひヱイセイ〕【羊飼い衛星】
羊飼い衛星
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/28 22:41 UTC 版)
Jump to navigation Jump to search羊飼い衛星(shepherd moon、ひつじかいえいせい)とは、その衛星の重力作用により、惑星の環に影響を与え、その崩壊を防いでいる衛星のことである[1]。羊飼い衛星は、その性質上、環の外縁や隙間に位置して発見される。太陽系内では土星と天王星及び海王星に羊飼い衛星が確認されている。また、フォーマルハウトにおいては、羊飼い惑星の存在が推測されている[1]。
太陽系内における羊飼い衛星の一覧
土星
- パン - エンケの間隙に位置する羊飼い衛星
- ダフニス - キーラーの空隙に位置する羊飼い衛星
- アトラス - A環外側の羊飼い衛星
- プロメテウス - F環内側の羊飼い衛星
- パンドラ - F環外側の羊飼い衛星
調査中の衛星
これら3つの衛星は衛星なのかF環の一部なのかわかっていない。
- S/2004 S 6 - F環内側の羊飼い衛星
- S/2004 S 4 - F環内側の羊飼い衛星
- S/2004 S 3 - F環外側の羊飼い衛星
天王星
これら2つの衛星はそれらの重力によって、ε環を安定して存在するような軌道をとっているものと考えられる。
海王星
- ガラテア - ガラテアの軌道のすぐ外側にアダムズ環があるため羊飼い衛星と考えられている。
脚注
- ^ a b “アルマ望遠鏡が明らかにした、太陽系外惑星のはたらき”. アルマ望遠鏡. 国立天文台 (2012年4月12日). 2014年12月29日閲覧。
関連項目
羊飼い衛星
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 09:40 UTC 版)
羊飼い衛星は 土星の環の周囲、又は間隙の中を周回し、その重力によって土星の環の内外縁や間隙、空隙を維持しているものと考えられている。 この群にはパン、ダフニス、アトラス、プロメテウス、パンドラが属する。
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