エンケ‐の‐かんげき【エンケの間隙】
読み方:えんけのかんげき
エンケの間隙
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/01/13 15:18 UTC 版)
エンケの間隙(エンケのかんげき)は、土星の環のうちA環内にある隙間のことをいう。エンケの空隙(エンケのくうげき)[1]、エンケの隙間(エンケのすきま)ともいう。
土星の中心から約133,500km、A環の外縁から5分の1ほど内側にある。幅は325km。
土星の衛星の一つ、パンが間隙の中を公転している。
ドイツの天文学者ヨハン・フランツ・エンケが1837年にA環の中央付近に帯状の暗い部分を発見したことを元に命名されたが、現在のエンケの間隙は1888年にジェームズ・エドワード・キーラーによって発見されたものである。
エンケが実際に発見した暗帯は観測が難しく、そこに実際に隙間が存在するかどうかははっきりしない。ただし、現在のエンケの間隙にあたる部分を暗帯の一部として観測していた可能性もあるのではないかという主張も存在する。
脚注
- ^ “大辞林 第三版の解説”. コトバンク. 2018年1月14日閲覧。
関連項目
外部リンク
エンケの間隙
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/08 21:42 UTC 版)
エンケの間隙は、A環の中にある幅約325 kmの広い間隙であり、土星の中心から133,590 kmの距離にある。内側を公転するパンの影響によって形成されている。カッシーニによる画像は、間隙の中に少なくとも3本のこぶの多いリングレットが存在することを示した。 ヨハン・エンケ自身はこの間隙を観測しなかったが、土星の環の観測に対する彼の貢献を称えて名付けられた。この間隙は、1888年にジェームズ・キーラーによって発見された。ボイジャーによって発見されたA環の中の2つめの大きな隙間は、キーラーの空隙と名付けられた。 2008年に国際天文学連合が定義を明確化するまで、「間隙」(division)と「空隙」(gap)という用語の使い方は曖昧であった。この隙間は、全体がA環に含まれるため、本来であれば「空隙」と呼ぶべきである。
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