カッシーニ‐の‐かんげき【カッシーニの間隙】
読み方:かっしーにのかんげき
カッシーニの間隙 Cassini Division
カッシーニの間隙
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/10 16:56 UTC 版)
カッシーニの間隙(カッシーニのかんげき)は、土星の環のうちA環とB環の間にある隙間のこと。カッシーニの空隙(カッシーニのくうげき)、カッシーニの隙間(カッシーニのすきま)ともいう。1675年にフランスの天文学者、ジョヴァンニ・カッシーニによって発見されたことからこの名がある。カッシーニの間隙は現在では、地球から見た土星の向きやシーイングなどの条件が良ければ市販の天体望遠鏡で観望できる。ボイジャー2号によって、カッシーニの間隙にもA環とB環に比べればごく少量であるが、環を構成する物質が公転していることが判明した。
- 1 カッシーニの間隙とは
- 2 カッシーニの間隙の概要
カッシーニの間隙
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/08 21:42 UTC 版)
カッシーニの間隙は、A環とB環の間の幅約4,800 kmの領域である。1675年にパリ天文台のジョヴァンニ・カッシーニが20フィートの長い焦点距離を持つ2.5インチの対物レンズを持つ倍率90倍の望遠鏡を用いて発見した。地球からは、環の間の黒い隙間として見える。しかし、ボイジャーは、この間隙にも環を構成する物質が集まっており、C環に似ていることを明らかとした。物質の密度が比較的薄く、環よりも光が通り抜けやすいため、光の当たらない面から見ると、明るく見える。 カッシーニの間隙の内端は、強い軌道共鳴下にある。この部分の粒子は、1度の公転の間に、ミマスの周囲を2回転する。共鳴軌道では、軌道が不安定になり、粒子の密度が急激に低下する。しかし、カッシーニの間隙の中に存在するその他の多くの間隙については、説明がついていない。
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